ケータイ刑事銭形愛5話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]
「銭形愛」の第5話「消えた凶器の謎 ~チューボーですよ殺人事件」の「裏ネタ編」は今回で打ち止めとなります。で、今回は、この物語の発端である「誕生日ケーキ」について、事件の動機になった「遺言」について、そして凶器となった「飴」について記します。
尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「誕生日ケーキ」:「バースデーケーキ」とも言う。英語では「Birthday Cake」とそのままである。
ケーキには用途によっていくつかの呼び方があるが、これは用途別の呼び方の一つである。(用途別のケーキの例としては、ウエディング・ケーキやクリスマス・ケーキなどがある。)
誕生日には、友人や知人が集まって、その日を祝うパーティが行われることが多いが、その席に出されるケーキのことである。そして、バースデーケーキというと、ロウソクがつきものである。年の数だけロウソクをケーキに立てて、火を付けて、それを主役が吹き消す、というのがほぼ万国共通の行事となっている。この際、歌う曲は『HAPPY BIRTHDAY』というのもお約束である。(尚、子供の場合はともかく、大人になると、年の数だけロウソクを立てるとなると、色々と難しくなるが、その場合は、10才を1本の太いロウソクにして全体のロウソクの本数を減らすというのも珍しい事ではない。)
また、チョコレートなどで主役の名前や「HAPPY BIRTHDAY」という文字を入れるというのも定番である。
「遺言」:一般には「ゆいごん」と呼ばれるが、法律用語では「いごん」と読む。
死後のために、物事を言い残すこと、またはその言い残した言葉のことを言う。また、死後の法律関係の処理を定めた最終意思の表示のことも言う。
日常では短い書き置きであっても構わないが、法律的な効力は持たない。法律的な効力を持たせようとするのであれば、民法に規定されている通りの型に沿って作成しなければならない。(例えば、遺言者の自筆である必要があり、代筆やワープロで作成したものは無効である、日付と資明の署名があることなど→詳細については遺言書の作成に関する書籍などで勉強するとか、専門家(弁護士)に相談しましょう。)
尚、日本では、満15歳以上であれば、遺言を残すことが出来る。また、遺言は作成者が死亡した時点から効力を持つものである。
最も多いのは、遺産の処分(財産や不動産の相続関係)についての遺言である。これが無いと、民法の規定に定められた通りの法定相続が行われる。
「飴」:澱粉、または澱粉を含んだもの(米や甘藷など)を麦芽や酸で糖化させることによって作られた食品(菓子)のことである。また、最近では、砂糖などの糖類を煮詰めて溶かし、それを固形状にした食品(菓子)のことも「飴」と言う。(糖類から作られた物は「キャンディ」と言うべきで、「飴」とは区別されるべきだと思いますけど...)尚、英語では、「飴」も「キャンディ」も区別せずに「Candy」という。
餅米を材料として作られたものが「水飴」であり、これは透明で淡黄色をしていて、見た目もなかなか綺麗であり、「飴」の中でも質の良いものである。
日本では古来から「飴」は存在していて、主に米を原料にして作られた。現在では砂糖という甘味料があるが、古来では飴は貴重な甘味料であり、とても重宝がられていた食品である。そのため、七五三でお馴染みの「千歳飴」も祝の品としての貴重品であった。(現在は砂糖も使用されるが、元々は水飴を練り、固くして、引き合って気泡を含ませたものである。)また、甘露煮や飴煮のように、飴を利用した料理もいくつかあった。
飴細工は日本に古来からあるものであるが、これには水飴の水分を減らして不純物を除いたものである「さらし飴」を使って作られる。が、飴細工は日本だけでなく中国や西洋でも見られる。(少しずつ材料が違っているとか、製法が違っている。)特に、フランス料理では、飴細工を飾りに使うことはよくあることである。→フランス料理のシェフぶあるマリならば、飴を使って凶器となる刃物を作ることは朝飯前であり、なかなかよく考えられた物語でした。
↓参考まで
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- メディア: 単行本(ソフトカバー)
遺言の書き方と活用法 改訂新版―財産を上手に譲り、争いを防ぐために
- 作者: 石原 豊昭
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- 発売日: 2007/05/18
- メディア: 単行本
フール・セック、チョコレート細工、アイスクリーム類の製法、あめ細工 (基礎フランス菓子教本)
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- メディア: 大型本
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