必殺仕事人2009 #4 [ドラマ]
先週が休みで、久しぶりの放送となったが、「まだ続いていたの?」と思ってしまうほどの酷い内容となり、どうしようもない物語でした。で、これの何処が「必殺」なんだ???→数多く存在する「必殺」の亜流作品の方がずっとまし、という酷さである。(もはや「必殺シリーズ」の中では最悪な作品として知られている「必殺始末人」の方が出来が良いというレベルである。)普通の時代劇ならばともかく、「必殺」の看板を背負う資格はない内容である。オンタイムで見るような内容ではなく、タイムシフトして見るために録画して、2倍の早見再生でも十分でした。
今回は、若い同心が正義感から突っ走り、親子2代にわたって犠牲になり、そこに(エセ、バッタモンの)仕事人が首を突っ込んで仕事にしたというだけで、こんな形で仕事になるなんて、闇の仕事師たちの重みが全くなく、「仕事人」と呼べるものではない。仕事人が自ら動いて仕事にするようでは、単なる出しゃばりの物好きとか、仲間意識が余りにも強い連中の単なる復讐劇でしかない。→これが「必殺・亜流作品」であれば、まだ許されるんですけどね...
久しぶりに出てきた如月は完全に「風雲竜虎編」のお仙のようになっていて、忍者の血を引くという設定が全く生かされていないし、こんな形で出すなら、時間の無駄であり、出す必要はない。ということをはじめ、随分と無駄があった物語でした。
で、仕事に結びつけようとするから、源太の昔の友人という設定のキャラが出てくるが、これも全く設定が活かされていないし、風呂敷を広げるだけ広げて、それをきちんと回収しきれず、仕事に突入というだけでは、単なる放送枠の時間潰しでしかない。
今回の物語は、1時間枠ではなくて、2時間枠のスペシャルにしたら、色々と肉付けが出来て良くなる(?)と思われるが、1時間枠の物語にするには余りにも欲張りすぎていて、消化することが出来無くなっちゃった、という駄作でした。(ふと思ったのは、2時間もののつもりで作ったのを1時間ものに無理矢理編集し、時間がもっと欲しいとアピールするための試作版なの?ということでした。)
唯一、「必殺」らしい所は、主水の殺し方が、余りにもセコイやり方だったと言う所でした。(→「旋風編」などの不人気作品のパターンを踏襲しているというのが悲しい所ですけど...)
ゲストキャラの名前を字幕で出す、最初のCMの所で先の内容をダイジェスト的に見せてしまう、仕事の後に主題歌を流し、その後に渡辺家のオチを持ってくる、などの「必殺」にしては余りにも見せ方を間違っているパターンは相変わらず続いているし、救いようが無いですね。で、はっきり言って本作は「失敗作」「駄作」である、という結論はもはやダイヤモンドよりも固いものとなりました。(さっさと仕事人を殺してしまって幕を下ろすべき...この調子だとこれまでの「必殺シリーズ」で最短の「剣劇人」全8話とタイの全8話を超えるのも難しくなったのも確実かも???)
まさか、↓よりも酷い作品が生まれるとは思っていませんでした。
- 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
- メディア: VHS
↓参考まで
必殺シリーズ完全闇知識 瞬間の愛編 (ザ・テレビジョン文庫)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/08
- メディア: 文庫
必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 月が笑ってらぁ編 (ザ・テレビジョン文庫)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/02
- メディア: 文庫
必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 荒野の果てに編 (ザ・テレビジョン文庫)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/02
- メディア: 文庫
必殺シリーズ完全闇知識 やがて愛の日が編 (ザ・テレビジョン文庫)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/08
- メディア: 文庫
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