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恋する日曜日・1st.#19「ダイアリー」 [ドラマ]

今週の「恋する日曜日(1st.)」は、久しぶりに筆者の未見作品が放送されたということなので、記すことにします。(これで未見作品は「恋日・1st.」の3本だけになりました。尚、筆者が見ていない作品は「色彩都市」「言えずのI LOVE YOU」「そして僕は、途方に暮れる」の3本である。これら3本は来週から3本続いて再放送されるので、まもなく「恋日」は3rd.まで含めて制覇となる。)

BS-iのドラマは色々と実験を行っているが、今回の物語は1つの脚本を別の役者と演出によって2つの異なる作品にしたという実験作品です。同じ脚本であるため、物語としたら同じであるのだが、役者が違うだけで雰囲気が大きく変わり、それに合わせた演出によって、別作品のように違った印象を受けるということで、これも面白い試みです。(前々回と前回の「終章」のように、同じキャストで主人公となる男女それぞれの目を通して描いた作品というのも斬新であるが、同じ脚本でキャストを買えるというのも面白い所である。)ただ、同じ脚本で異なるキャストというのは、舞台で「ダブルキャスト」というのがあるが、それに近いものでもあるので、「斬新」とは言えませんが...

物語は、知り合ったばかりの男・ユウジと女・アスミが、ユウジの部屋で一夜を共にして朝を迎え、ちょっとした事態が起こる、という物語である。言葉が続かない2人だったが、ユウジの携帯に着信があり、それはユウジの恋人・リカからだった。何でもないとして電話に出ないユウジだったが、そのリカがユウジの家にやってきて、インターホンを鳴らす。ユウジはやり過ごそうとするが、リカはドアを叩き始める。それでもリカを無視しようとするが、リカは一行に帰る気配を見せず、更にエスカレートしていく。そんな中、リカがアスミの妹だということが分かり、ユウジもアスミも唖然としてしまう。ユウジは観念して玄関に出ようとするが、アスミが助け船を出した。携帯でリカに電話をして、大変だから直ぐに家に戻ってくるように伝えたリカ。リカはようやく帰って行き、一安心。が、アスミはリカよりも先に家に戻らなければならない。一夜を共にした2人だったが、アスミは「今度会うのは結婚式の時かな」と言い、その時は「初めまして」と挨拶しようと言った。で、アスミは帰って行った。

2つの物語を、日記帳の色の「」と「」ということにサブタイトルを付けていたが、色で分けるというのは、1993年と1994年のフランス映画「トリコロール」を意識しているようで、面白い所でした。(「トリコロール」シリーズは「青」「白」「赤」の三部作である。但し、いずれもが別物語です。尚、邦題は「トリコロール/青の愛」「トリコロール/白の愛」「トリコロール/赤の愛」と付けられている。)→冒頭で、フランス語によるこの物語の趣旨説明があったが、フランス語を使うというのも「トリコロール」シリーズを意識しているのでしょうね。

」の方は、アスミは粟田麗、ユウジは高野八誠が演じ、「」ではアスミを新谷真弓、ユウジを佐藤二朗が演じている。尚、リカは声だけということもあって、両方とも浦本早都子である。尚、時間的には「」の方が「」よりも少し長めでした。

」の方は美人&イケメンによるシリアス傾向の物語になっていて、「」の方は言葉は悪いが「美人&イケメン」ではないキャストで、コミカルなスパイスが利かせてあるが、これは演じる役者のカラーがしっかりと出ているところであって、当然と言えば当然でしょう。が、さりげない日常生活の朝の描写ということでは、「青」の方が細かい演出が利いていて、より自然な感じがしました。

ドラマとしたら、小さな物語であるが、これはなかなか面白い試みでした。活弁で同じ映像を違う物語にするというのも面白いが、同じ脚本を違ったものにするというのは、舞台の再演のような雰囲気もあって面白いものですね。機会があれば、またやって貰いたいのだが、「恋日」の2nd.や3rd.でも無かったということで、こういうのって製作する上では色々と障害もあるということですかね...(やはり、ギャラの点で普通の作品よりも製作コストが掛かってしまうので、作りにくいというのでしようが...)

次回の物語は「色彩都市」。これには金剛地武志さんが出演しています。(主演は橘実里)未見なので、記す予定です。その後は「言えずのI LOVE YOU」「そして僕は、途方に暮れる」と続き、南Qセレクションの3本(「丘をこえて ~May be Tommorow」「ゆらゆら ~バカンスはいつも雨」「猫」)、最後は「渋谷で5時」と続きますが、「恋日・1st.」も残りが少なくなってきました。今のペースならば4/5に終了と言うことになるが、その後はやっぱり「恋日・2nd.」の再放送ということになるのでしょうか???(BS-iの「恋日・2nd.」の再放送12話の「アニー」で止まったままになっているが、1話から始めてくれますよね?)

 

↓主題歌はこのアルバムに収録されています。

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  • 出版社/メーカー: ファンハウス
  • 発売日: 1994/05/25
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True Love

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↓本作はこれには収録されていません。
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↓「トリコロール」シリーズはこちら
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