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「水戸黄門漫遊記」(その3) [映画(邦画)]

今回からは戦後の作品に突入です。1954年から東映がシリーズ作品として全14作品となる「水戸黄門漫遊記」のシリーズを製作しているが、今回はそのシリーズ開始となる1954年以前(1954年の作品は東映シリーズよりも後というものもありますけど...)に製作された4本の作品についてです。(但し、一部作品はデーターだけです。)

水戸黄門漫遊記 飛龍の剣」(1951年)
作品データを記しておくと、1951年の大映作品である。監督は安達伸生、脚本は八尋不二、撮影は武田千吉郎、美術は上里義三、音楽は高橋半である。そして出演は、大河内伝次郎、月形龍之介、本間謙太郎、阿部九洲男、香川良介、上田吉二郎、清川荘司、荒木忍、光岡龍三郎、由利道夫、長谷川裕見子、関千恵子、鳩えり子、たちである。尚、黄門様を演じたのは大河内伝次郎、助さんは本間謙太郎、格さんは阿部九洲男が演じている。

(本作はデータのみです。)

水戸黄門漫遊記 第一部 地獄谷の豪賊」(1952年)
作品データを記しておくと、1952年の東映作品で、時間は92分、原作は大仏次郎、監督は渡辺邦男、脚本は村松道平、撮影は藤井春美、美術は桂長四郎、音楽は山田栄一である。そして出演は、市川右太衛門、折原哲子、大友柳太朗、徳大寺伸、御園裕子、林孝一、大日方伝、阿部九洲男、原健作、折原啓子、高田稔、山室耕、横山エンタツ、清川虹子、益田喜頓、丹下キヨ子、上代勇吉、東龍子、伴淳三郎、三味線豐吉、たちである。また、黄門様は市川右太衛門、助さんは大友柳太朗、格さんは徳大寺伸が演じている。

尚、本作の物語の続きが「第二部 伏魔殿の妖賊」である。

黄門様一行は信州・地獄谷にやって来た。この地は、大老・柳澤が采配をふるっていて、野武士の残党たちが良民を苦しめている評判の悪い土地である。早速、黄門様の刀を奪おうと乱暴者が襲うが、事なきを得る。襲った安藤は姪・千世の恋人・仁礼友之助に当たりちらして暴れるが、野武士・立花甚左衛門がその場を収める。黄門様は友之助が気に入り、彼の家を訪ねる。が、仁礼友之助の家系は家柄が良く、それに柳澤が目を付けていて、野武士たちの襲撃を受け、黄門様たちも捕らえられて牢に入れられてしまう。翌日、お白州に引き出された黄門様は、身分を明かすと、野武士たちの悪事を追及する。が、仁礼家の系図は江戸に持ち去られていて、友之助は江戸に向かい、更に、千世も友之助の後を追っていた。

水戸黄門漫遊記 第二部 伏魔殿の妖賊」(1952年)
作品データを記しておくと、1952年の東映作品で、時間は87分である。本作は「水戸黄門漫遊記 第一部 地獄谷の豪賊」の続きの物語であり、スタッフ、キャストは「第一部」と同じであるので、省略する。物語は第一部の続きで、江戸を舞台にした展開となる。

黄門様一行も江戸に戻り、地獄谷の野武士たちの陰謀に立ち向かう。一味は柳澤が背後にいて、将軍・綱吉の嫡子・吉里を擁立して天下を奪う野望に動いていた。友之助は与力同心となって柳澤家を監視するが、千世は柳澤家の腰元にされていた。柳澤家では暗殺団が結成されていて、動き出そうとしていたが、その場所を知った黄門様が動く。そんな中、千世は兄の仇が吉里と知り、友之助との恋を諦めて仇討ちのために身を尽くす決心をして、吉里に身を許し、陰謀の証拠となる連判状を盗み出す。やがて、黄門様たちが柳澤家に乗り込んで、いよいよ最後の対決へ...

第一部の信州・地獄谷を舞台にした物語もそれなりに楽しめるが、第二部の物語があってこそ水戸黄門の醍醐味が味わえる。本作製作時はTVシリーズは存在せず、あくまでも二部構成の劇場作品として製作されたのだが、現在では身近な作品であるTVシリーズに倣っているような感じがする作というのは、接しやすいことになる。(第一部がTVシリーズの一話完結の各物語という感じで、第二部が、TVシリーズの各部のメインとなる見せ場という感じ、と言えば分かりやすいでしょう。)

水戸黄門漫遊記 天晴れ浮世道中」(1954年)
作品データを記しておくと、1954年の松竹作品である。監督は酒井辰雄、脚本は若尾徳平、撮影は関根重行、美術は川村芳久、音楽は米山正夫である。そして出演は、花菱アチャコ、北上弥太朗、大坂志郎、清川虹子、高野重二、淡路恵子、川田晴久、草島競子、永田光男、田中謙三、泉友子、内海突破、渡辺篤、中田耕二、野沢英一、西川ヒノデ、青山宏、鮎川十糸子、山路義人、海江田譲二、天野刃一、たちである。尚、黄門様は花菱アチャコ、助さんは北上弥太朗、格さんは大坂志郎が演じている。

(本作はデータのみです。)

尚、今回取り上げた作品は、「天晴れ浮世道中」以外の3本はかつてLDでリリースされていたが、現在では発売されているソフトは無いようです。

 

↓本の方をいくつか拾っておきます。

水戸黄門漫遊記 (よみがえる講談の世界)

水戸黄門漫遊記 (よみがえる講談の世界)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 国書刊行会
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 単行本

新釈講談文庫水戸黄門漫遊記 (1954年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 駿河台書房出版
  • 発売日: 1954
  • メディア: -

水戸黄門漫遊記 (1958年) (講談名作選〈第1〉)

  • 作者: 大日本雄弁会講談社
  • 出版社/メーカー: 大日本雄弁会講談社
  • 発売日: 1958
  • メディア: -

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