GREASE 2(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1982年の映画「グリース2」である。1978年の「グリース」の続編であるのは言うまでもない。(と言っても、高校を舞台にした物語であり、前作の主人公たちは卒業しているので、主人公の顔ぶれは変わっている。)無名時代のM・ファイファーがヒロインを務めているというのが今になって注目される所でもある。(で、彼女はスター街道を進んで行くことになる。)
作品データを記しておくと、時間は114分、監督はパトリシア・バーチ、脚本はケン・フィンクルマン、撮影はフランク・スタンリー、音楽はルイス・セント・ルイスである。そして出演は、マックスウェル・コールフィールド、ミシェル・ファイファー、エイドリアン・ズメッド、ローナ・ラフト、ディディ・コーン、イヴ・アーデン、シド・シーザー、ドディ・グッドマン、タブ・ハンター、コニー・スティーヴンス、ルシンダ・ディッキー、たちである。
物語は、舞台は前作と同じくライデル高校であるが、時代設定が1961年9月の新学期と言うことになっているので、前作の登場人物は登場しない。
新学期を迎えて学校に戻ってきた生徒たち。ステファニーをリーダーとするピンク・レディーズは今まで通りつっぱっているし、Tバーズも今までと変わらずバイクで登校してくる。そんな中に美容学校を辞めてライデル高に戻って来たフレンチーや、彼女の従兄弟でイギリスからやって来たマイケルの姿もあった。マイケルは早速ステファニーに恋するが相手にされない。マイケルは、バイクがないとダメだと教えられる。そんな中、学校ではタレント・ショーが開かれることになり、そのリハーサルが行なわれる。マイケルはピアノの伴奏をやらされ、ステファニーをデートに誘うが、理想の恋人はクール・ライダー、と言われ、一念発起したマイケルはお金を貯めてバイクを買って練習する。ある日、ボーリング場でTバーズと敵対するバルムードと衝突しそうになった時、黒マスクに黒レザー姿のクール・ライダーが現れ、素晴らしい腕を披露し、ステファニーはライダーに恋をし、デートをするようになる。一方、マイケルはステファニーに告白するが、やはり相手にされなかった。やがて、タレント・ショーの日がやってきた。Tバーズとピンク・レディーズが優勝したが、ステファニーはクール・ライダーがいないために面白くなかった。そんな会場にバルムードが乱入し一暴れする。そこにクール・ライダーが現われ、バルムードをやっつけた。で、マスクを取ると、それはマイケルだった。で、ステファニーとマイケルは恋中に...
前作のパターンを踏襲しているものの、今ひとつ盛り上がりを感じられないのは、設定がスケールダウンしているためなんですかね...まあ、ありきたりの青春ストーリーといった範疇に収まってしまったのが残念な所でした。
で、前作同様に音楽に注目ということで、サントラ盤であるが、前作のように大ヒット曲が生まれなかったこともあって、こぢんまりとした印象を受ける。'60'sらしさを感じる曲に満ちていて、雰囲気は悪くないのだが、今ひとつ「華」が無いといった所である。
サントラ盤の収録曲は以下の全12曲である。『Back To School Again』『Cool Rider』『Score Tonight』『Girl For All Seasons』『Do It For Our Country』『Who's That Guy?』『Prowlin'』『Reproduction』『Charades』『(Love Will) Turn Back The Hands Of Time』『Rock-A-Hula-Luau (Summer Is Coming)』『We'll Be Together』。
前作が大ヒットしたことによって製作された続編であるが、映画もサントラも、二匹目のドジョウを狙ったという印象が強く、よくある普通の「続編」という作品でした。
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