SSブログ

JAMES INGRAM『IT'S REAL』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼の3rd.アルバムである。アルバムとしての成績はよいとは言えない(最高位がBillboardで117位)が、このアルバムからは彼の個人名義としては初の全米No.1ソングが生まれたアルバムである。(1983年に、PATTI AUSTINとのデュエット曲『Bany, Come To Me』が全米No.1になっているので、2曲目の全米No.1であるが、彼のソロとしては初めてである。)が、Q・ジョーンズに見出された才能を発揮しているのは言うまでもない。

収録曲は以下の全11曲である。『It's Real』『I Wanna Come Back』『Call On Me』『So Fine』『Love Come Down』『Baby Be Mine』『(You Make Me Feel) Like A Natural Man』『Love One Day At A Time』『I Don't Have The Heart』『Someday We'll All Be Free』『When Was The Last Time The Music Made You Cry』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。が、全米No.1になった1曲以外は、特に大きなヒットにはなっていない。シングル・カットされたのは、リリース順に、『(You Make Me Feel) Like A Natural Man』、『It's Real』(イギリスで最高位83位を記録)、『I Wanna Come Back』、そして『I Don't Have The Heart』である。この曲が1週とはいうものの、Billboardで1位を獲得し、1990年の年間シングル・チャートでも36位にランクしている。

本アルバムからのお薦め曲は、やはり全米No.1ヒットとなった『I Don't Have The Heart』が他の曲よりも1ランク上の内容の出来となっている。これ以外では、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『It's Real』、『I Wanna Come Back』『Call On Me』という出だしを構成する曲と、締めとなっている『When Was The Last Time The Music Made You Cry』をピックアップしておく。

彼の才能は誰もが認める所であるが、本アルバムでは曲の出来にムラがあり、良いものは確かに良いのだが、捨て曲があるというのがチャート成績に結びついているのが残念な所である。

現在でも活動を続けている彼であるが、やはり'80'sを象徴するアーティストの一人であり、その'80'sも終わりを告げる1989年の本アルバムが、'80'sという時代に別れを告げるようにリンクしている、というのはちょっと皮肉っぽいところでもあり、面白いところではあるのだが... まあ、'80'sサウンドを代表する一人(『We Are The World』ではリード・ボーカルも勤めているほどですから...)でもある彼らしいと言ってしまえばそれまでなんですが...

 

It's Real

It's Real

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros / Wea
  • 発売日: 1989/05/18
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。