ゴルゴ13#47 [アニメ]
今回の物語は依頼された仕事ではなく、骨休みとしてフランスのホテルに行った時の物語で、過去に対して、プロのゴルゴと、素人のダニエルということの対比がしっかりと描けていた物語でした。(ただ、一般的には、過去に対して、男のゴルゴと女のダニエルは、逆ではないか、と言われているところがあるだけに...←「プロ」ということを抜きにしての一般論。)
フランスのあるホテルに静養のためにやってきたゴルゴ。(ゴルゴも人間ということですね。)そのホテルのバーでは、町長のバルドー夫妻の結婚3周年記念パーティが行われていた。ゴルゴはいつものように他人に関わらないように一人で酒を口にしていたが、そんなゴルゴの姿を見かけたバルドー夫人・ダニエルは激しく動揺した。というのは、ダニエルはかつて娼婦をしていて、その時にゴルゴと一夜を共にしたことがあり、彼女はゴルゴがそのことをネタにして恐喝にやってきたと思ったのだった。で、バルドーはゴルゴを消すために殺し屋を雇った。が、ゴルゴには、その殺し屋は赤子の手を捻るようなものであり、あっさりと失敗する。ゴルゴはバルドー夫妻から話を聞くが、ゴルゴはダニエルのことを完全に覚えていなかった。殺し屋を雇ったことを水に流して貰い、バルドーは安心したが、ダニエルはそれでも安心しきれなかった。というのは、ダニエルはダニエルで、夫とは別に殺し屋を雇っていたのだった。で、ダニエルは殺し屋にキャンセルを告げるが、殺し屋はターゲットがゴルゴということで、名を挙げられるということで俄然張り切る。とはいっても、結局はゴルゴの前には全く歯が立たず、消されてしまう殺し屋、そしてその殺し屋と一緒にいたことから、ダニエルも消されたのだった...
ゴルゴにしてみれば、娼婦を買ったことがあっても、それはその場限りのものという割り切りがあるため、それが誰であろうとどうでも良いことであり、プロとしての割り切りがある。一方、ダニエルも、ごく普通の男と結婚していたのならともかく、町長夫人になったということで、やはり過去には触れられたくないということで、過剰反応をする。しかも、殺し屋まで雇うのだから、凄まじい怯え方と言うことが出来る。(でも、簡単に殺し屋を雇うことができるというのが凄い所でもありますけど...)
ゴルゴにとったら、一文にもならない殺しであったが、降りかかる火の粉は振り払うということでした。→本当の意味での静養、骨休み、休暇というのは、人が全くいない所にでも行かないと、ゴルゴには不可能ということですね。でも、全く人がいない所となると、食事から全て自分で作ることをしないとイケナイので...
今回の物語で思い出したのは、「68FILMS」時代の「東京少女」の「彼女の告白」という物語でした。これはコミカルな物語で、全くシャンルは違うが、「勘違い」が発端になって展開される物語としたら、同じカテゴリーに入ります。
↓この物語は「SPコミック25巻」に収録されています。
↓「勘違い」ということで...
敬語の達人―クイズでわかるあなたの勘違い (祥伝社黄金文庫)
- 作者: 山岸 弘子
- 出版社/メーカー: 祥伝社
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いつのまにか大恥をかいている「ああ勘違い」の日本語345 (角川文庫)
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- 出版社/メーカー: 角川書店
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