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矢野顕子『ひとつだけ/the very best of akiko yano』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは1996年にリリースされた、彼女のデビュー20年を記念してのベスト・アルバムである。ただ、彼女の場合は、アルバムごとに完成度の高い一つの作品として仕上がっているだけに、それらの中からいいとこ取りをしたようなベスト盤というのは、持ち味が十分生かされていないことにもなりかねず、賛否のあるところである。が、本ベスト盤は、確かにそういう一面もあるとはいうものの、音の玉手箱といった感じが出ているだけに、よろしいんじゃないかと思います。

収録曲は以下の全17曲である。『ひとつだけ』『気球にのって』『電話線』『在広東少年』『春咲小紅』『どんなときも どんなときも どんなときも』『ラーメンたべたい』『デヴィッド』『自転車でおいで』『ウォッチング・ユー』『いいこ いいこ(グッド・ガール)』『スーパー・フォーク・ソング』『中央線』『すばらしい日々』『夢のヒヨコ(ドリーミング・チック)』『二人のハーモニー』『ニュー・ソング』。

お薦め曲は、『ひとつだけ』『電話線』『在広東少年』『春咲小紅』『ラーメンたべたい』『自転車でおいで』『スーパー・フォーク・ソング』『二人のハーモニー』『ニュー・ソング』というところをピックアップしておくが、バラエティに富んだ内容となっていて、実に楽しい所である。

尚、『春咲小紅』は1981年の神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア'81)とは関係ないが、丁度ポートピアが始まった時期の曲であり、カネボウのCMソングとして使われたことから、耳にすることが多くなり、歌詞の「春先小紅、来て来て…」という所が、「春先、神戸に、来て来て…」と聞こえて、ポートピアの宣伝をしているように感じられた曲でした。(ポートピアのキャンペーン・ソングはゴダイゴの『ポートピア』です。)

また、『ひとつだけ』は、2005年にリリースされた黒川芽以さんの2nd.シングル『シアワセがふえるより哀しみをへらしたい』(映画「怪談新耳袋 幽霊マンション」の主題歌)のカップリング曲でもあるが、そのオリジナルである。

彼女の多彩な音楽世界は、代表的な曲を聴くことになるベスト盤ではつまみ食いをしている感じになってしまい、それぞれのアルバムで構築された独特の世界を十二分に堪能することは出来ない。しかし、ベスト盤では、彼女を知るということには有用であり、入門者用にはぴったりである。また、ダイジェスト版のような位置づけにもなるので、それなりの役割はある。(資料性という側面での価値は薄くなりますが...)ということなので、ここから彼女の世界に足を踏み入れていくということにするのがよろしいかと...(で、気に入った曲が収録されているオリジナル・アルバムの方を聴くことにしましょう)

 

ひとつだけ/the very best of akiko yano

ひとつだけ/the very best of akiko yano

  • アーティスト: 矢野顕子,糸井重里,宮沢和史,奥田民生
  • 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
  • 発売日: 1996/09/23
  • メディア: CD

↓少しだけ触れた曲/映画も拾っておきます。

シアワセがふえるより哀しみをへらしたい

シアワセがふえるより哀しみをへらしたい

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2005/08/17
  • メディア: CD

怪談新耳袋劇場版 幽霊マンション [DVD]

怪談新耳袋劇場版 幽霊マンション [DVD]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

ゴダイゴ ベスト&ベスト

ゴダイゴ ベスト&ベスト

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: プルーク
  • 発売日: 2008/07/01
  • メディア: CD


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