「HAMLET」(1948) [映画(洋画)]
表題の作品は「ハムレット」である。(言うまでもなく、シェイクスピアの四大悲劇の1つである。)これまでに何度か映画化され、更には翻案作品も多数製作されているが、今回取り上げるのは「名作」と言われる1948年のイギリス作品である。(サイレントの時代を含めると8度の映画化がされているが、本作はトーキーとしては初めて、都合3度目の映画化である。)
作品データを記しておくと、時間は153分、白黒作品である。原作はウィリアム・シェイクスピア、製作と監督と脚本はローレンス・オリヴィエ(主演を含めると4役をこなしたことになる。)、撮影はデスモンド・ディキンソン、音楽はウィリアム・ウォルトンである。そして出演は、ローレンス・オリヴィエ、ジーン・シモンズ、ベイジル・シドニー、アイリーン・ハーリー、フェリックス・アイルマー、ピーター・カッシング、クリストファー・リー、ジョン・ローリー、エスモンド・ナイト、アンソニー・クエイル、ニオール・マッギニス、スタンリー・ホロウェイ、ラッセル・ソーンダイク、テレンス・モーガン、たちである。尚、本作はアカデミー賞を5部門に渡って獲得している。(作品賞、主演男優賞(R・オリヴィエ)、美術賞(白黒)、美術装置賞(白黒)、衣装デザイン賞(白黒)の5つ。)
ストーリーの方はお馴染みであるので、省略することにする。(知らない方は、シェイクスピアの戯曲を読むとか、本作を含めて映画を観るということをしましょう。)
白黒作品であるが、カラー作品よりも重厚な雰囲気が出ていて、実に重みのある映像となっている。また、出演陣が舞台俳優を中心としていて、しかも経験豊かな顔ぶれが集まっているということで、しっかりとした芝居を見せてくれている。正に名作中の名作、映画史に残る大傑作である。
ということで、「ハムレット」の映像作品を見るのであれば、本作を見ないということはあり得ないことである。そして、改めてシェイクスピアの記した戯曲を呼んでみることをお薦めします。
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