ケータイ刑事銭形愛11話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形愛」の第11話「そんな執事に騙されて殺人事件」の「裏ネタ編」も3回目となるが、今回はこの物語に出てきた色んなものから、「のし紙」について、「大化の改新」について、そして「古墳」について記します。
尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「のし紙」:漢字では「熨斗紙」と記す。熨斗や水引を印刷してある紙のことを言う。慶事における贈答品を贈る際、熨斗を付けるというのが一般に行われるが、それを簡略化したものであり、贈答品の箱にこれを付けるのが基本となっている。(但し、肉や魚などの生ものを送る場合は、意味が重複するので、のし紙を使わないのが一般的である。)
のし(「熨斗」)は、元々は「熨斗鮑」のことである。アワビの肉を薄く削ぎ、引き延ばして乾かしたものを指していて、これを儀式の際の肴に用いていた。これが後に「永続」の意に寓して、祝意を表すために進物に添えるようになる。それが簡略化されて、アワビの代わりに熨斗が用いられるようになった、という歴史がある。(また「のし」は「伸し」と同じ所から来ていて、「のすこと」「伸展」という意味もある。)→そのため、生もの(肉や魚介類)を贈答品として送る場合は、「なまぐさ」が重複することになるため、熨斗(のし紙を含む)は使用しない。
また、葬式などの弔事でも、なまぐさを断った「精進」が求められるため、その際の贈答品には熨斗(のし紙も含む)は使用しない。→これは常識として誰でも知っていることでしょうが...
「大化の改新」:西暦645年(大化元年)6月に、中大兄皇子(後の天智天皇)を中心にして、中臣鎌足(後の藤原鎌足)たちと共に、蘇我入鹿を暗殺し、蘇我家を滅ぼすことに始まる古代日本における政治上の大改革である。(日本史で、必ず習うことなので、誰もが知識としては知っていることである。)
蘇我入鹿の暗殺である「乙巳(いつし)の変」から始まるが、この時の元号は「大化」ではなく、皇極天皇が退位して、孝徳天皇が即位、中大兄皇子が皇太子となり、それから元号を「大化」としたが、これが日本の元号として初めてとされている。一時期中断していた時期もあるが、西暦701年を「大宝」としてからは、現在の「平成」まで使い続けられている。(→日本でしか通用しないものをいつまでも使い続ける必要は無いと思うのですがね...しかも、色々と問題もあることが分かっているのですからね...)
大化の改新は、天皇を中心とした中央集権国家を生み出すことになり、公地公民制、班田収受の法、租庸調制度などが制定された。これが後の律令体制に繋がることになった。(詳しくは、日本史を改めて勉強しましょう。)
それにしても、この時代って、色々とドラマテックな所があるのに、ドラマや映画になることが実に少ないですね。
「古墳」:日本では3~7世紀頃に、当時の権力者や豪族などが盛んに造営した墳墓である。(それ以前のものや、それ以後の同様のものは「墳丘墓」と呼ばれている。)高く土盛りが行われていて、ある程度の大きさがある丘のような感じになっている。また、その形から、円墳、方墳、前方後円墳、前方後方墳、上円下方墳、八角墳、双方墳、など、いくつかの種類がある。
数は、現在までに16万強という数が確認されている。(数える時の単位は「基」であるため、16万基以上ということになる。)
有名なのは、堺市にある「大仙陵古墳」であろう。(と言っても、この言い方ではなくて「仁徳天皇陵」といった方がピーンと来るでしょうが...→仁徳天皇の陵墓とされていることから「仁徳天皇陵」と呼ばれていたが、学術調査の制限があるため、調査の許可が下りない(宮内庁が管理しているが、学術の点から考えると、役所はやっぱり邪魔者でしかないということですね。)十分な調査も出来ず、仁徳天皇の陵墓だという確かな証拠もないため、誰の陵墓であるのかが定かではないということもあって、最近では「仁徳天皇陵」と呼ばずに「大仙陵古墳」と呼ぶこと、または併記するようになっている。→宮内庁は仁徳天皇の陵墓だとしているが、詳しく調査させないということは、本当は仁徳天皇の陵墓ではないが、定着していることを覆すのは問題があると考えて、隠し通すことにしている、という疑惑を持つだけですけどね...)
全長が486m、高さが35mという巨大なものであり、外周の濠は2700mを越えている。尚、体積では誉田御廟山古墳(応神天皇陵)の方が笛であるが、全長は1位である。(体積って、そんなものを持ち込んで...なんて思ってしまいますが...)
↓参考まで
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大化改新と古代国家誕生―乙巳の変・白村江の戦い・壬申の乱 (別冊歴史読本 11)
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全国古代遺跡古墳鑑賞ガイド―古代ロマンの世界へご招待 (小学館フォトカルチャー)
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