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東京少女・ユ・ソルア#3「リアルワールド」 [ドラマ]

今回の物語は「リアルワールド」というものでした。三原光尋監督ということでコメディ編と思っていたのだが、シリアル路線の物語でした。一応、劇中にネタを仕込んでいたが、シリアル路線で進むのであれば、逆に浮いてしまって、辛い所でした。(あんまり目立たないようにしているのがせめてもの救いと言った所でしょう。)

前回までの良い感じだったのが、今回は東京という所を無視し、心で葛藤している少女の物語ということで色々と詰め込もうとしており、それが十分に描くことが出来ず、更には中途半端なネタの仕掛けが空回りしたこともあって、今月の中では「ハズレ」でした。

今回は、ソルアが口を利くことが出来ないという設定にして「台詞の問題」をクリアしようとしていたが、この手法はオーソドックスなものであるが、それ故、どうして口が利けないのか、これについて何処かで語っておくべきである。が、これが無かったため、十分整理しきれていないという所が露呈してしまい、詰め込みすぎの物語という印象だけが残る結果となってしまった。(冒頭の幼少時のそるあも喋らなかったことから、生まれながら口を利けないと思われるが、母親の一言で良いので、台詞で処理してしまう場良かったのに...)物語上では「口が利けない」という所が鍵になっていた所もあるだけに、ちょっと残念でした。

で、水晶玉を使った占いということで、「M1」の占いクイーンが頭に蘇ってきたが、今回は「東京少女・宝積有香」にしても良かったというように思いました。(宝積さんの年齢ならば、また違った方向に話を進めていくことも出来るでしょうし、コメディのエッセンスが上手く活きると思うのですけどね...)

青山そるあは口が利けないが、人気占い師として母・青山藍子のマネージメントでTVにも出演している人気者だった。(「銭形愛・6話」のステージママや「恋日・ニュータイプ・4話」をどことなく思い出させてくれます。)依頼者の問を占ったそるあだったが、実は母が手を回し、調査を行って、それを片付けていたのだった。が、母はそるあを売り出して稼ごうと考えていた。一方そるあは、自分に力がないことで悩んでいた。

そんな中、明日のTV番組の収録の台本を母から渡されるが、そるあは他に出来ることを探したい、と思っていた。そんなそるあの心の安らぎは、密かに思いを寄せている神田潤がサッカーの練習をしている土手から彼を見ることだった。

テレビ収録の準備が行われている中、その神田が突然「占って下さい」と言って飛び込んできた。が、母は「飛び込みの方はお断りしているの」と言って追い返そうとする。が、TVディレクターの山田は「占って上げれば」と言う。「ハプニング大歓迎」と言って、そるあに占わせようとさせる。すると母は「ちょっと」と言って山田と別室で話をしようとする。で、そるあと神田の2人になる。

神田はサッカー部の合宿費用を渡す前になくしてしまい、それを探して欲しい、ということだった。が、事情を分かったようで、そるあに謝ると帰ろうとする。が、そるあが待ったを掛ける。で、ノートで筆談しようとするが、ノートを落としてしまい、間違ったページを開いて神田に見せてしまう。が、神田はそれが占いのお告げと思い込む。慌てたそるあは、ノー値の違うページを見せようとするが、神田に電話が掛かってきて、語るチャンスを失ってしまう。電話に出た神田だったが、同じサッカー部の部員が間違えて持って帰ったという知らせであり、神田はそるあの占いが的中したと言って感激していた。(Aパートはここまででした。経過時間は9分半ということで、Bパートは16分半となります。)

そるあは悩んでいた。というのは、神田が友達にそるあの占いが当たったということを話したため、友達から色々と占って欲しいと頼まれてしまったのだった。そのメモを見た母は「断っておく」と言い、そるあの占いはVIP専用と言い聞かせようとする。そるあは調査を手伝おうとするが、母は「あなたに何が出来るの」と言って受け付けなかった。

そるあは神田が練習している土手に来ていて、神田の練習をじっと見ていた。神田がそるあに気づき、声をかける。最初に謝った神田は、メルアド交換を求め、そるあも応じる。が、そるあは学校に通っておらず、メルアド交換をしたのは初めてだった。そんなそるあにサッカーを勧めた神田。ボールを蹴るそるあは活き活きとした表情を見せていた。

土手に座っているそるあに、神田が買ってきたお茶を渡す。(お得意の「丹羽多聞茶」でした。→小さい文字なので目立たないが、シリアスな展開ではこういうことが空回りしているだけでした。)で、色々と話しをする2人。そんな中、子供の頃、(将来)なりたいものが何だったのか思い出せない2人。神田はタイムカプセルに将来の夢を書いて埋めたが、その場所が思い出せない、と話した。

そるあは母に、タイムカプセルを探して欲しいと頼むが、母は「見つけられる訳ないでしょう」と言い、更に「彼が見ているのは霊感アイドルの青山そるあ。本当のあなたじゃないのよ」と言うと出て行った。ソルアは水晶玉でタイムカプセルの場所を占おうとするが、分からなかった。

スコップを持ったそるあがある場所にやってきて掘り始める。それは神田から聴いた場所だったが、神田の子供の時の記憶であって、はっきりとした場所では無かった。そるあは電話にも出ないで掘っていたが、タイムカプセルは見つからなかった。

帰宅したそるあを待っていたのは、週刊誌の「霊感アイドルそるあ!インチキ発覚!!」という記事だった。山田が週刊誌を見せるが、そるあはその時初めて記事のことを知った。山田は独占インタビューを持ちかけるが、母が拒否する。しかしそるあは母を振り切り、再びタイムカプセルを掘りに行き、作業を続ける。

色々と掘ってみるそるあだったが、やはりタイムカプセルは出てこない。疲れ、そして自分が無力だということを改めて思い知らされたそるあは泣き出してしまった。

夜、粉雪が舞っている中、そるあはその場所にいた。そこに神田が現れる。タイムカプセルを掘っていると聴いてやってきたのだった。週刊誌のことは信じてないと言う神田に、そるあはメールで気持ちを伝えた。

「私には超能力なんてありません。だけどタイムカプセルだけは自分の力で見つけたかった。あなたの昔の夢が分かれば、何となく私の夢も思い出せる気がして。自分に何が出来るのか、何がしたいのか。まだ見つけられない。私はそんな普通の女の子です。」そるあの正直な気持ちを知った神田は「一緒に探そうか。タイムカプセルじゃなくて、今の自分がやりたいこと、出来ること。一緒に探そう。それでさ、見つけたら一緒に埋めようよ。新しいタイムカプセル」と告げた。これにそるあは心の整理が出来て、笑顔を見せて大きく頷いていた。

インストの『イケナイ恋』の優しいメロディが流れ始め、フェードアウトして全黒画面の中をエンドロールが流れていきました。

次回はいよいよ「東京少女」の最終回です。物語の方は「西北西少女」というものですが、ヒッチコック監督の映画「北北西に進路を取れ」を元にしているということは流石に無いでしょうね。(前回が映画「ローマの休日」をベースにしていたこともあるので、同じような発想を月に2度はしないでしょう。)

次回予告では、韓国語を話していたソルアということなので、次は韓国人という設定です。(ということは、字幕を出さないで、言葉が通じないということを活用した展開ということですね。)

音信不通になってしまった恋人を探しにやってきたソルアに、既に引っ越したことを伝えたカップル。が、一緒に探そう、という物語のようです。→今月はこれまでシリアス編が続いているので、ラストはコメディ編と言ったところですかね。「東京少女」のオーラスでもあるだけに、期待したいところですけど...

「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。で、次回は最終回となるので、この部分で何かネタをやってくれるものと思います。(が、渡邉睦月さんは結局「東京少女」の脚本を書いていないし、「恋日・3rd.」のようにプン太ネタということは無いでしょうね。→高速を走るトラックにプン太が乗っかっているとか、トラックにプン太の絵(または写真)が描かれているとか、だったりして...)また、マヤヤの(BS-iでの)最後のオツトメですよね...

今回の物語は、題材としては悪くないのだが、色々と欲張りすぎていて、整理が十分出来ていないこともあって、心の描写が不十分な所があったり、ちょっとくどいところがあったりということで、30分枠としては詰め込みすぎでいました。これが1時間枠だったら十分に描くことが出来るようになっていて、内容の高い物語になったでしょうね。(週刊誌にすっぱ抜かれた所で切って、前後編にしても良かったでしょうね。→こうなるとより細かい描写も可能になる。(が、30分×2ではなく、1時間枠のドラマ(=本編が45分強のドラマ)にまとめるのが無難でしょうが...)30分枠では、テーマや題材、ネタに対してある程度の取捨選択をしておかないと、中途半端な描写しか出来なくなってしまうと分かっていると思うのですけどね...

ユ・ソルアはこれまでの11人のヒロインと比べると、しっかりした演技が出来ることもあって、演技の方は安心して見ていられるだけに、脚本と編集に問題があった今回の物語に於いては、もったいなかったですね。それだけに、次回が最終回ということもあって「消化試合」のように感じられてしまったのも残念な所でした。(だからこそ、弾けた内容にして「東京少女・宝積有香」にした方が面白くなったと思われる...)

 

↓やはり「M1」をピックアップしておきます。

↓これも
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↓こういうものを思い出します...
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