ケータイ刑事銭形泪21話(2nd.8話)[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]
「銭形泪・2nd.8話」の「おーっほほほほほほほ! ~お犯人はアナタお殺人お事件」の「裏ネタ編」も今回で4回目となるが、今回は前回に続いて「お」を頭に付けることで意味が違ってくる言葉特集の2回目ということで、「河童」と「おかっぱ」について、「亀」と「おかめ」について、そして「斧」と人名として登場した「大野」について記します。(「河童」については「雷・30話(2nd.4話)[裏ネタ編]」で簡単に記しているが、今回はそれをベースにして加筆しています。)
尚、約2年10ヶ月前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「河童」:日本の妖怪として日本全国で語り継がれている伝説上の動物である。また、地域によっては異なった呼び方がされていて、「河太郎」という言い方もある。日本の妖怪の中では最も有名な妖怪でもあり、誰でも名前は知っているというように、知名度は高い。
水陸両生であり、尖ったくちばしを持っている。何かには甲羅があり、体には鱗がある。そして誰もが知っている特徴として、頭に水をたたえたお皿を有している。この皿が割れたら河童は死んでしまうとされている。(干上がっても死ぬと伝えられている地方もある。)
伝説としては、人間に相撲を挑んだ、人八馬を水中に引き込んだ、田植の手伝いをした、というような人間世界と関わったものが多数ある。また、義理堅く、助けられた河童が魚や薬の製法をその恩返しとして民に提供した、とされている。
好物がキュウリ(その他、魚や果物も好物とされている。)ということから、キュウリを撒いた巻き寿司のことを「カッパ巻」と言い、更に「カッパ」と言うとキュウリの異称としても使われている言葉である。
「おかっぱ」:髪型の一つであり、特に女の子の間ではポピュラーなものの一つである。前髪を額に垂らして切り下げ、後上は襟足で揃えた髪型である。英語では「ボブ」「マッシュルーム・カット」などと呼ばれていて、やはり少女(女の子)の間ではポピュラーな髪型である。(特に「マッシュルーム・カット」はBEATLESで一世を風靡した髪型でもある。)
漢字で表記すると「御河童」ということで、まさに「河童」に丁寧語の「お(御)」を付けた言葉ということになるが、その河童に似ていることから「おかっぱ」と呼ばれるようになった。(古来の日本では、子供は頭のてっぺん部分を剃り、周囲を垂れ流すという髪型にしていたことで、正に河童に似ていた。江戸時代には、この髪型は刑罰を追った者や出家した者の髪型となった。)
そういえば、「名曲探偵アマデウス」で響カノンさん(演じているのが泪ちゃんこと黒川芽以さん)が18話からこの髪型に変わりました。(ご本人は「おかっぱ」ではなくて「ボブ」と言っていますが、そういうことでもよろしいかと...)
「河童」と「おかっぱ」は、全く関係ないものであるが、「おかっぱ」の語源は「河童」に関連している(=似ているという理由。)ため、実に上手い例としてこれらの言葉を物語に絡めたものですね。
「亀」:英語では「Turtle」。爬虫綱カメ目の総称であり、南極以外の各大陸と海に生息している動物である。オオガメ科とスッポン科がある。体の背腹両面に甲羅があるというのが大きな特徴であるが、これは皮膚が変化した骨質板と内骨格とが結合したものである。で、両甲は側面で接着して、前後で頭、尾、四肢が出入できる箱状になっている。
世界中に二百数十種が確認されている。一部の種類を除いて泳ぎは得意である。、陸上でも生息している。産卵は水辺の砂浜を掘り、その中に産卵する。(亀は全て卵から生まれる。)
爬虫類の中でも起源は古く、サイコの亀は三畳紀中期(約2.2億年前)にいたことが分かっている。また、現在生息している種類と殆ど変わらない特徴を持った亀は三畳紀末期(約2億年前)にいたことが化石から分かっている。
成体になると数十cnから1m程度になるのが普通であるが、最も大きくなるオサガメは2mを越える。(小さい方は、テラピンで10cmになれば大きい方である。)
日本では、鶴と共に長寿動物として、めでたいものとされている。
「おかめ」:漢字で表記すると「お亀」または「阿亀」と記す。(「御」が付くのではない。)鼻が低く、豊かな頬をしている(丸く張り出している)女性の顔のこと、若しくはそのお面のことを言う。尚、これは頬の張り出した形が瓶(かめ)に似ているから名付けられたとされる。で、「瓶」がいつしか「亀」という字を使うようになった。また、「お多福」という言い方もある。ちなみに英語では「Flat-Faced Woman」と言うが、どういうものかをそのまま言葉にしたものである。
お面の「おかめ」は男の面である「ひょっとこ」に対応する女版という位置づけとして神楽などでは使用される。
尚、「お多福」は「福が多い」と表記することから、縁起物とされることから、「おかめ」は縁起の良いものとしても扱われる。
「亀」と「おかめ」は、漢字表記をした場合は頭に「お」を付けたものということになるので、この物語における麗香の言葉遣いにもピッタリと合致しているものである。
「斧」:英語では「Ax」。木を伐ったり、薪を割るのに使用される道具である。また武器としても使用されていた歴史がある。刃はくさび形で堅牢な鉄に設け(これだけでもそれなりの重量になる。)、それに木の柄を付けたものである。
木の伐採用の斧を特に「手斧」(英語では「Hatchet」と言う。)と言い、武器として使用される斧(一般に柄が長い。)を「戦斧」という。また、投げて志宇するものを「投斧」もしくは「トマホーク」と言う。
歴史は古く、石器時代から使われていたとされている。(但し、当時のものは柄が付いていたかは定かではない。)柄の付いたものは紀元前6000年頃には既にあったとされている。(但し、石を使ったものであり、打製石器である。その後、磨製石器へと変わる。)その後、青銅器の登場と共に、金属製の斧が登場し、この頃からは武器としても使われるようになる。やがて、斧は力の象徴を意味するようになり、古代の王家の紋章などに登場することとなる。が、こうなると宗教と結びつき、「聖なるもの」として扱われることにもなった。(日本でも神事に使われる。)
また、中世では死刑執行の際、死刑囚の首をはねるのに斧が使われていた。(フランス革命で正式に処刑道具として認められたギロチンは、それまで斧で首をはねていたが、死刑執行人の腕によっては何度も斧を振り下ろすことになり、余りにも残虐だということから発明されたものである。)
「大野」:この物語に登場した「大野」は人名(苗字)である。日本の姓氏の一つである。
それ以外では地名でもあり、この名前の市は、福井県大野市、岐阜県揖斐郡大野町がある。また、大分県には豊後大野市がある。特に福井県大野市は、織田信長の家臣・金森長近が築城した大野城を居城とした大野藩があった所でもある。尚、大野藩は1871年の廃藩置県の際、「大野県」となったが、その後福井県に編入された。
「斧」と「大野」は、頭に「お」を付けたものとは言うものの、特にこれという関係もなく、単に発音によって得られるものでしかない。が、「全く無関係なものもあるよ」という意味では、人名(姓名)を使った強引なものであるものの、色んなバリエーションがあることを示すには良い例である。→「お」を付けることで意味が変わるという言葉遊びをすることでは、わざわざこういう例を出さなくても良いのだが、こういう場合もある、ということを教えているということでは、評価できる所である。(流石は「ケータイ刑事」ですね。だからこそ「ケータイ刑事」は文化と言うのである。)
↓参考まで
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