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「L'HISTOIRE D'ADELE H.」 [映画(洋画)]

表題の作品は1975年のフランス映画「アデルの恋の物語」である。ちなみにこの作品の英語タイトルは「THE STORY OF ADELE H.」である。フランスの文豪ビクトル・ユーゴーの次女・アデルの激しい恋を描いた恋愛映画であり、当時19才のI・アジャーニが熱演し、アカデミー主演女優賞にもノミネートされて、その美しさと演技力が世界中に知られることになった作品でもある。(主演女優賞はルイーズ・フレッチャーが受賞して、アジャーニは受賞とはならなかったが、全米批評家協会賞とNY批評家協会賞ではともに主演女優賞を受賞している。)

作品データを記しておくと、時間は97分、原作はフランセス・V・ギール、製作と監督はフランソワ・トリュフォー、脚本はフランソワ・トリュフォー、ジャン・グリュオー、シュザンヌ・シフマンの3人、撮影はネストール・アルメンドロス、音楽はモーリス・ジョーベールである。そして出演は、イザベル・アジャーニ、ブルース・ロビンソン、ジョゼフ・ブラッチリー、シルヴィア・マリオット、イヴリー・ギトリス、たちである。

19世紀後半、ナポレオン三世が勢力を持ち始めた頃、カナダ・ハリファックスにアデルという若い娘がやってきた。彼女は文豪ビクトル・ユーゴーの娘(次女)であり、初恋の男・アルバート・ピンンンを思ってやまず、追ってきたのだった。兎に角、彼に会いたいアデルはあの手この手でアルバートに迫っていくが、アルバートの心は既にアデルから離れていた。次第にアデルの言動は狂気じみたものになっていき...

本作出演当時のアジャーニはまだ19才であったが、年齢を感じさせない凄さがある。6年間、本作の映画化の企画を温めていたトリュフォー監督がアジャーニをテレビで知ると、アジャーニの溜めに脚本を書いたというほどで、トリュフォー監督の目と、アジャーニの演技が光っている。で、トリュフォー監督にとっても古典主義への回帰作となり、方向性がはっきりとなったことで、彼のフィルモグラフィーにおいても外すことの出来ない作品である。また、アジャーニにとっても世界的にその名を知られることになった作品であり、彼女自身もこの作品のお陰で今の自分がいる、と言っていることもあり、やはり外すことが出来ない作品である。(それにしても、アジャーニの美しさにはとろけてしまいます...)

色んな意味でも、見ておきたい作品であるが、アジャーニの美しさを見るだけでも十分の価値がある作品である。

 

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