KARLA BONOFF『WILD HEART OF THE YOUNG』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1082年に発表された彼女の3枚目のアルバムである。邦題は「麗しの女~香りはバイオレット」と付けられていたが、一体どうしてこういう邦題が付いたのか、全く理解できない所である。(この頃の邦題というのは、実に酷いものが多かったですね。で、その反省から、原題をそのままカタカナらするか、原題の一部をカタカナにした芸のない邦題のアルバムがはびこることになっていきました。)
'70's終盤にウエストコーストから何人かの女性シンガーソングライターが飛び出してきたが、彼女もそんな中の一人であり、秀作アルバムを発表してきたが、'80'sになって初めて、前作から3年ぶりとなる待望のアルバムとして発表されたのが本アルバムである。Billboardのアルバム・チャートでは、最高位49位を記録している。
収録曲は以下の全9曲である。『Personally』『Please Be The One』『I Don't Want To Miss You』『Even If』『Just Walk Away』『Gonna Be Mine』『Wild Heart Of The Young』『It Just Takes One』『Dream』。
この中からシングル・カットされたのは2曲で、『Personally』はBillboardのシングル・チャートで最高位19位を、そして『Please Be The One』は同63位を記録している。(残念ながら、共に年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)→『Please Be The One』の邦題は「香りはバイオレット」であるが、どうしてこれがこんな邦題になるの???太陽が西から登っても理解できないところである。
本アルバムからのお薦め曲は、シングル・ヒットを記録した『Please Be The One』と『I Don't Want To Miss You』『Wild Heart Of The Young』『It Just Takes One』をピックアップしておく。尚、シングル・ヒットを記録した『Personally』も悪くないのだが、彼女の書いた曲ではないということで、ここでは控えることにする。
本作は、途中でプロデューサが変わるということもあって、発表が遅れたのだが、これが彼女のやりたいサウンドを引きだしていて、完成度も高いアルバムとなった。また、当時のウエストコーストを代表するミュージシャンたちが参加していて、これだけでも聴き応えがあるアルバムとなっている。
流行に流されず、彼女の持ち味がしっかりと出ているアルバムであり、女性ボーカルをじっくりと聴きたいという方にお勧めのアルバムである。
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