「IT'S A MAD MAD MAD MAD WORLD」

表題の作品は1963年のアメリカ映画「おかしな、おかしな、おかしな世界」である。'60'sのセンスに満ちたドタバタ・コメディ作品であるが、出演している顔ぶれが凄く、古き良き時代のハリウッドのオールスター映画という感じのする作品である。

作品データを記しておくと、時間は155分、製作と監督はスタンリー・クレイマー、脚本はウィリアム・ローズとタニア・ローズの2人、撮影はアーネスト・ラズロ、音楽はアーネスト・ゴールドである。そして出演は、スペンサー・トレイシー、ミッキー・ルーニー、ジェリー・ルイス、シド・シーザー、ミルトン・バール、ジョナサン・ウィンタース、ディック・ショーン、ピーター・フォーク、エセル・マーマン、ドロシー・プロヴァイン、バスター・キートン、ジョー・E・ブラウン、ザ・スピッツ、ジム・バッカス、ジャック・ベニー、アンディ・ディヴァイン、ジミー・デュランテ、ノーマン・フェル、ポール・フォード、たちである。尚、本作はアカデミー賞で音響効果賞を受賞している。

ハイウェイで事故が起き、昨夜出獄したグローガンが瀕死の重傷を負う。彼の救出のために谷底へ下りた5人の男たちに「ロジタ公園に35万ドルが埋めてある」と言うと、グローガンは死んでしまう。で、それをきいた男たちは、それぞれのパートナーと共に、大金をせしめようと思い立ち、ロジタ公園に向かう。一方、定年が間近のロジタ市のカルペパー警部は、グローガンが死んでしまったことにガッカリした。というのは、彼は缶詰工場から強奪された35万ドルを追っていたためだった。が、事故の目撃者が5人いると知ると、その5人を追えば、大金に出くわせると考えた。5人の男たちはそれぞれが競争となって、ロジタ公園に辿り着く。が、そこにカルペパー警部が現れ、公園を立入禁止にして、一人で公園に入っていく。年金を差し止められてしまったカルペパー警部は、これで大金が手に入ると思ったが、公園からなかなか出てこないことから、男たちは警部に騙されたと考え、警部を追った。いつもは追う方の警部だが、逃げることに関しては苦手であり、やがて追いつめられていくが...

ドタバタ・コメディという作品としたら、2時間半という時間は長すぎるように感じてしまう。また、46年前の作品ということで、現在と社会のインフラも大きく違っているため、のんびりしているように感じる。「古き良き時代の」と言ってしまえばそれまでであるが、もう少しテンポアップをしても良いのではないかと...

ただ、B・キートンが特別出演しているということで、往年の喜劇がお好きな方にとってはよろしいンじゃないかと...

 

↓輸入盤ですが...

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