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ケータイ刑事銭形泪24話(2nd.11話)[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

通算では24話となる「銭形泪・2nd.11話」の「雨音は殺しの調べ ~男子三楽坊殺人事件」の「裏ネタ編」の2回目となる今回は、「男子三楽坊」の元ネタである「女子十二楽坊」についてと、その男子三楽坊のメンバーが使っている楽器である「三味線」について、「和太鼓」について、「尺八」について記します。(「三味線」については「・6話[裏ネタ編]PART 2」で一度記しているが、それをベースに加筆しました。)

尚、約2年10ヶ月半も前になるBS-iのこの物語の再放送時に記した記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

女子十二楽坊」:中国の女性による音楽グループで、中国やアジアの伝統的な古楽器を使った演奏をメインに行っている。曲は、クラシックから民族音楽、ヒットしたポップスなどのポピュラー音楽までと幅広く、インスト・ナンバーという形で演奏する。(少し前の言い方をすると、イージーリスニングといった所ですね。)

結成は2001年であり、中国でデビューをする。日本には2003年に滲出し、アジア各地で活動をし、ヒット曲を放っている。代表的なヒット曲としては『奇跡』『自由』『輝煌』『敦煌』などがある。

メンバーは固定されておらず、ツアーによっては多少の変動がある。(要するに、固定されたメンバーではなく、大きなチームみたいなものである。)また、グループ名に「十二」とあるが、メンバーが12人という訳ではない。(13人編成での活動が多い。)

メンバーは全員が、子どもの時から各古楽器の英才教育を受けた者たちばかりであり、各種音楽コンクールにおいて入賞歴のある者たちばかりである。(更に、容姿もメンバーになる選考基準とされている。(プロデューサ談))

来日公演も行っていて、武道館ライヴも行われた。また、2004年にはアメリカでもデビューを果たしていて、ヒットを記録している。(一応、アメリカではワールド・ミュージックに分類されている。)

この物語が放送された2004年当時は、彼女たちの曲が色んな所で使われていて、まさに日本に於いてはピークだった時期でもある。現在では、その当時よりも耳にする機会は減っているが、現在でもニュース・バラエティ番組(ワイドショー)では彼女たちの曲がたまに使われている。(「ケータイ刑事THE MOVIE」のサントラ盤の曲も、ワイドショーでは現在でも時々使われている。)

三味線」:日本の弦楽器(撥弦楽器)であり、中国の三弦が沖縄を経由して堺に16世紀後半に入り、それを元にして改造された弦楽器である。近畿地方では阿土桃山時代に普及し、全国的に普及するのは江戸時代になってからである。

四角い形をした胴に猫、または犬の皮を張り、それに長い棹(1m弱ぐらいというのが一般的である。)が付いている。弦は絹糸を撚り合わせたものを使用していて、全部で3本の弦が張られている。で、演奏を行う場合は、撥(ばち)と呼ばれるものを右手に持って、それで弦を弾くことで音を出す。

日本に入った当初は「蛇皮線」と呼ばれていて、蛇の皮を胴に張っていたが、それが猫の皮に変わり、名前も「三味線」に変わった。尚、現在では猫の皮が高価であることから、犬の皮を使ったものの方が多い。(三味線というと猫の皮というイメージが定着しているが、江戸時代は確かに猫皮を使っていたが、現在では変わっています。)

英語では、以前は「Three Strined Japanese Instrument」と言うように、構成を説明する形で呼ばれていたが、現在では「Shamisen」または「Samisen」で通じるようになっている。

また、三味線を楽器の分類に当てはめると、ギターやシタールと同様のリュート属に含まれる。リュート属の楽器は古代エジプトにも見られるように、長い歴史を持っている。三味線の元になった中国の三弦は、秦の時代に中国に原形となるものが生まれ、奚琴となり、中東に伝わってラバーブになり、更にこれがペルシャのセタールとなり、再びこれが中国に入り三弦となった、とされている。→それだけ長い歴史のある楽器である。

尚、江戸時代を舞台とした時代劇では、三味線は最も多く登場する楽器である。また、「必殺シリーズ」においても、三味線の撥を殺しの道具に使う仕事人・おりくや、三味線の弦を殺しの道具に使う三味線屋・勇次がいるが、現代で言うとギターのようなポピュラーな楽器であった。

和太鼓」:日本の打楽器であり、楽器分類では「膜鳴楽器」に含まれる楽器である。大きさをはじめ色んな太鼓が存在するが、それらの総称として使われる言葉でもある。和太鼓には締太鼓、桶太鼓、宮太鼓などがあるが、構造は基本的に同じである。木材(ケヤキが主に使われる)を使って作られた胴に牛の皮を張る。その際、鋲と呼ばれるものを皮の上から胴に打ちこみ、皮を張る。で、皮を張った面を「撥」と呼ばれる棒状の物を使って叩き、音を出す。(同じように皮を張った打楽器でも、手で叩いて音を出すものは「鼓(つづみ)」と呼ばれて「太鼓(和太鼓)」とは別のものとされる。)

神社仏閣で行われる儀式や、歌舞伎や能という日本古来の舞踊の場などで使われ、または祭の際には、櫓の上に設置されて中心として使われる。

歴史は古く、縄文時代には情報伝達の手段として利用されていたとされている。(この当時は「楽器」としてではない。)神事などで使われるようになり、戦国時代にはこれが陣太鼓として各大名が自軍を指揮するのに使われるようにもなり、用途が広がる。また、それ以外では、お寺の鐘と同様に、時刻を知らせる音を出すものとして使われていた。

一般的なものは、胴の直径が1m以内であるが、中には数mにもなる「大太鼓」と呼ばれる和太鼓も存在する。(当然、皮も大きくなるため、一般的ではないですが...)

尺八」:日本の管楽器であり、楽器分類では「エアリード楽器」に含まれる。標準的な長さが一尺八寸(=約54.5cm)ということから「尺八」と呼ばれるようになった。古くは奈良時代にまで遡る歴史があり、当時は雅楽で使用された。(古代尺八、または雅楽尺八と言う。)鎌倉時代になると武士や庶民に愛用された「一節切(ひとよぎり)」という体笛が登場する。江戸時代になると虚無僧が使用した普化尺八(ふけしゃくはち)が生まれるが、これは虚無僧以外は仕様を禁じられていたものである。(明治になって誰でも使用することが出来るようになる。)現在はこの3種類の尺八が知られているが、単に「尺八」と言うと「普化尺八」のことを指している。

素材は竹であり、竹の中でも根元に近い部分を使用する。指孔は、表に4つ、裏に1つの5つであり、五孔であるが、明治になって西洋音楽の影響を受けて、七孔と九孔のものが作られた。しかし、七孔のものは使われることがあるとはいうものの、殆ど陽の目を浴びることはなく、九孔のものは、作られただけという程度であり、尺八というと五孔である。

尚、英語では「Japanese Bamboo Flute」と言うが、最近では「Shakuhachi」で通じるようになっている。

 

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