LITTLE RIVER BAND『LITTLE RIVER BAND』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1975年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。オーストラリア出身の彼らであるが、アメリカ・ウエストコーストのロックに近いサウンドであり、'70'sらしいロック・サウンドを聴かせてくれるアルバムである。派手な所はないものの、丁寧な作りでじっくりと聴かせてくれる内容であり、佳作に満ちたアルバムである。尚、本アルバムはBillboardアルバム・チャートで最高位80位を記録している。
収録曲は以下の全9曲である。『It's A Long Way There』『Curiosity (Killed The Cat)』『Meanwhile...』『My Lady And Me』『I'll Always Call Your Name』『Emma』『The Man In Black』『Statue Of Liberty』『I Know It』。
この中からシングル・カットされたのは『It's A Long Way There』であり、Billboardのシングル・チャートで最高位28位を記録するまずまずのヒットを記録している。
本アルバムからのお薦め曲は、筆頭は『It's A Long Way There』、そして『Curiosity (Killed The Cat)』『My Lady And Me』『The Man In Black』という所をピックアップしておく。
尚、本アルバムに収録されている『It's A Long Way There』は8分半強ということで、ロング・バージョンが収録されているが、これは貴重な所である。(彼らのベスト盤でもこの曲は4分強のシングル・バージョンが収録されるのが殆どですから...)
彼らが大きくブレイクするのは1978年の4th.アルバム「SLEEPER CATCHER」となるのだが、派手さは無いものの、佳作、秀作を丁寧に作っていくという姿勢は、デビュー・アルバムである本アルバムから貫かれている。そのため、安心して聴くことが出来るアルバムである。(逆に言うと、「これは!」という驚きを感じることは無い。)
'70's終盤から'80's初頭にかけては、第二次ブリティッシュ・インベージョンでイギリス勢が世界の音楽シーンを席巻することになるが、それに続いてダウンアンダー勢力が続くことになるのだが、彼らはその時期のダウンアンダー勢力の先導役となったバンドでもあるだけに、'80'sサウンドを楽しむ上では忘れてならないバンドの1つである。そんな彼らのデビュー・アルバムは目立っていないものの、佳作ということで、耳を通しておきたいアルバムの1つである。
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