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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その103) [ケータイ刑事]

今回のシチュエーションは「決闘」です。「決闘」と言うからには、予め定められた規則に則って1対1で行うということであり、現代の日本の法律で「決闘罪」として罪になるものである。(決闘罪での検挙というのは殆ど無いが、これは決闘して相手に怪我を負わせれば傷害罪、殺してしまえば殺人罪が出来ようされるためでもある。)で、「ケータイ刑事」からは「・2nd.9話」を、「007」からは「黄金銃を持つ男」を取り上げます。

ケータイ刑事」:「・2nd.9話」。「ターゲットは雷! ~殺し屋の殺し屋による殺し屋のための殺人事件」という物語である。「ケータイ刑事」らしい物語といえばそういうことになるが、「決闘」と言うことが出来るシチュエーションが登場する(「ケータイ刑事」としては)珍しい物語でもある。

ちゃんに対して殺人予告状が届いたが、差出人は国際暗殺団・ネプチューンであった。で、同封されていた地図の場所にちゃんと高村さんは向かい、そして殺し屋と対決することになる。(ただ、対決の内容は「ケータイ刑事」らしい対決ですが...)最初の対決は高村さんが行うことになる。この対決が、形の上では「決闘」ということになっている。(但し、主役であるちゃんではなく、相棒の高村さんが行いますが...)

カウボーイ・ハットを被り、ガンマン・スタイルの高村さんと、相手の殺し屋・ジョーカーはそれぞれ5枚のトランプを手にして対峙した。合図とともに歩を進め、三歩歩いた所で振り向きざまにカードを投げ合う、という西部劇でお馴染みの「決闘」パターンを踏襲している。が、「決闘むと呼べるのはスタイルだけであり、勝負は手にしているトランプのポーカーの手によって決着する。(ロイヤルストレートフラッシュだった高村さんの勝ち。→「007」では、ポーカーというのはお馴染みのものであり、決闘とポーカーを上手く組み合わせていたということでは「007」シリーズのパロディということになる。)→これの何処が「決闘」なんだ、と誰でも思うが、「ケータイ刑事」らしいオチでもある。

007」:「黄金銃を持つ男」。1974年のシリーズ第9作で、3代目ボンドの第2作。クライマックスに於けるボンドとスカラマンガの決闘は、まさに殺し屋の意地とプライドをかけたガンマン・スタイルの決闘であり、シリーズの中でも屈指の決闘シーンである。(ボンドはスカラマンガのことを徹底的に軽蔑していたので、あくまでもスカラマンガ側の一方的な思い込みでもありますが...)

殺し屋スカラマンガはボンドに憧れていたこともあって、自分の隠れ家である「喜びの館」にボンドの蝋人形を飾っていた。また、ボンド以外の蝋人形としては、ガンマン、ギャングなどの殺し屋があり、「殺人迷路」と名付けたコースに設置されていて、そこでスカラマンガは腕を磨いていた。

海岸で背を向けて断つ2人。立会人はスカラマンガの使用人のニック・ナックで、ニック・ナックの合図で決闘が始まる。3歩歩いて振り向いたボンドだったが、スカラマンガは消えていて、ニック・ナックが喜びの館の入口まで案内し、中に入ったボンドとスカラマンガの決闘が始まった。ボンドは歩を進める内に蝋人形に向けて発砲し、銃弾を減らしていく。また、監視カメラに追われているのに気づくと、コースから外れて姿をくらます。で、ボンドは自分のマネキンがあるのを利用して、自分のマネキンになりすまし、スカラマンガがやってくるのを待った。スカラマンガはボンドの蝋人形はいつもの通りだと思っていてねそれが本物のボンドだと気づかず、一発で仕留められた。

類似点、共通点は、ガンマン・スタイルの決闘であるのに、合図によって振り向いたら勝負が決するという西部劇スタイルの決闘ではなかったというところである。(そもそも「ケータイ刑事」では、スタイルこそガンマン・スタイルであるが、銃ではなくてトランプを手にしているのですからね...)で、決着も「決闘」ということにならず、一方は(トランプの)ポーカーで、もう一方も(悪く言うと)だまし討ち(良く言うと高度戦術になる。)で決着が付き、ガンマン・スタイルの決着では無かったというのも共通している所である。

尚、「ケータイ刑事」では「決闘」に敗れたジョーカーはその場で死なずに生き残り(トランプ勝負だったから、死ぬ方がおかしい...)、最終的には国際的暗殺団の一味ということで逮捕されることになったので、「決闘」の敗者らしくない末路を辿っていったが、「007」の決闘の敗者・スカラマンガは一発で仕留められて、決闘の敗者らしい最期を迎えているが、これが違いということになる。

次回も、あるシチュエーションに於ける類似点について語ります。何が登場するかはお楽しみに。

 

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