ケータイ刑事銭形愛18話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
2回目となる「銭形愛」の第18話「走れ、五代! ~銭形愛誘拐事件」の「裏ネタ編」は、この物語の本放送が2003年2月2日だったということで、物語に「節分」のネタが登場するということで、「節分」について、「豆まき」について、そして「豆」が食べ物であることから、この物語に登場した食べ物の中から、銭形姉妹ではお馴染みの「焼き芋」について、五代さんと愛ちゃんが食べに行くことになった「ラーメン」について記します。
尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「節分」:「せつぶん」と読むが、「せちぶん」という読み方もある。季節の変わる時、すなわち、立春、立夏、立秋、立冬の前日のことをいう。(四季があるので、年間に4日ある。)が、この中でも特に、立春の前日の節分のことを指して言う場合が多い。(平年は2/3頃、閏年は2/4頃となる。)これは、旧暦では「立春」から新年が始まるため、立春の節分は年頭行事ということになるためであり、他の3つの「節分」よりも重要視されたためである。
古来からこの日には色んな行事が行われる。その中でも最もポピュラーなのは(後述する)「豆まき」である。
古来から行われていた行事としては、鬼を払う悪霊払いであって、牛と童子の人形を大内裏の各門に飾った。近代になると、それが廃れてきて、節分当日の夕暮れに、柊の枝に鰯の頭を刺したもの(「柊鰯」という。)を戸口に立たり、豆まきを行うという風習が広がることになる。これらの風習は、節分には鬼が生まれると考えられていて、その鬼によって災いが起こらないように追い払うために行われたものである。
最近では日本全国に広がるようになった「恵方巻」も、節分の行事であり、近畿地方を中心に行われていた風習である。(流通業界が販売拡大を狙って広めたものの一つである。)
本来の「恵方巻」は、節分に食べると縁起が良いとされる巻き寿司(太巻き)を食べる風習である(その年の恵方を向いて、目を閉じ、一言も口を聞かず、願い事を思い浮かべながら巻き寿司を丸かじりする。)が、流通業界は同様に巻いた食べ物ということで、ロールケーキを使ったり、巻き寿司でも太巻き以外の巻き寿司なども力を入れて販売するというように、商魂たくましい所がある。
「豆まき」:「福は内、鬼は外」と唱えながら豆を撒く節分の行事である。また、豆を撒いた後で、自分の年齢(数え年)の数だけ豆を食べるのが慣わしになっている。(地域によっては、年齢よりも1つ多く食べるという所もある。)
元々は、農村に於いて、予祝行事であったのだが、それが追儺(旧暦の大晦日(12/30)に行う宮中の恒例行事で、鬼払いの儀式である。)の儀式と習合し、節分の恒例行事として定着することになった。
豆を撒くのは、節分に鬼が生まれると考えられていて、その鬼によって災いが起こらないように、鬼を追い払い、一年の無病息災を願うという意味がある。
記録としては室町時代には既に定着していたことが分かっている。で、現在では節分のイベントとして定着していて、寺社では有名人を呼んで、派手に豆まきを行っている。また、そういう所では年男が撒く豆を食べると良いとされていて、数えの12歳、24歳、36歳、…、という人が呼ばれるのが一般的である。(数え年なので、1月生まれだと満11歳、満23歳、満35歳、…、であるが、2月の節分以降の生まれ(こちらの方が大多数である。)であると、満10歳、満22歳、満34歳、…、ということになる。)
豆まきに使用する豆は煎った豆である。この理由は、豆まきは旧年の災厄を追い払うために行うものであり、撒いた豆は捨てられるが、その豆から芽が出て不都合だから、芽が出ないように処理をした豆を使うためである。尚、地域によっては豆ではなく、落花生を使うところもある。
「焼き芋」:サツマイモの料理である。日本の冬の風物詩として、落葉などを集めて、それで焚き火をして、その火の中にサツマイモを入れて焼くというのがお馴染みのものであったが、2002年の廃棄物処理法の改正によって、落葉に関しても法の網が掛けられることになったため、現在ではこの方法で作る「焼き芋」はほぼ無くなった。→法律が日本の古来殻伝わる冬の風物詩・文化を消滅させた典型的な例である。(この法改正は、火災を減らすということでは確かに効果があったものの、文化を滅ぼした功罪は大きい。)
別の作り方としては、最近では家庭では殆ど無くなった囲炉裏の中に芋を入れて焼いたり、石窯を使って焼いたり、フライパンで蒸し焼きにするなどの方法で作られる。但し、石窯を使って作った焼き芋は「石焼き芋」と呼ばれて「焼き芋」とは区別されるのが一般的である。
「石焼き芋」はゆっくりと時間を掛けてサツマイモを焼いて作られるが、ゆっくりと加熱することで、アミラーゼ(デンプン分解酵素)がサツマイモに含まれるデンプンをブドウ糖に変わるため、甘く仕上がることになり、人気が高い。
また、「石焼き芋」に特に適したサツマイモの種類は、紅あずま、鳴門金時、ベニオトメなどがある。
「ラーメン」:漢字では「拉麺」と表記する。日本の麺料理の一つであり、汁に茹でた中華麺を入れ、いくつかの具材を乗せた料理である。中国風の料理であることから「支那そば」「中華そば」と呼ばれることもあるが、中華料理ではなくて日本料理である。(が、英語では「Chinese Noodle」と呼ぶ。が、近年では「Lamian」と言っても通じるようになっている。)
また、麺料理ということではうどんや蕎麦と同じであるが、麺は鹹水を使用しているのが大きな特徴であり、これが独特の風味と香を産んでいる。(小麦粉、塩、水というのはうどんと同じであるが、ラーメンの麺には卵も使われるのが一般的である。)
尚、中国で「拉麺」と言うと、日本の「ラーメン」と異なり、手伸ばし麺のことを言う。(日本では素麺が近いといったらよろしいかと...)で、細く伸ばした麺を適当な長さに包丁で切る。
日本ではうどんや蕎麦は麺棒でのばして包丁で切って麺にするが、中国では包丁で切る麺のことを「チャーミエン」と言って区別する。(日本でも、うどんと素麺が区別されるのと同じですね。)
具となるものは、焼き豚は日本各地でほぼ共通であるが、それ以外の具は地方によって結構異なっている。主なものとしては、メンマ、もやし、青ネギ、ナルト、海苔、等がある。
ところで、日本人で初めてラーメンを食べた人物が誰だかご存知ですか?正解は水戸光圀である。(水戸黄門でお馴染みのご隠居様である。)また、光圀は、「ラーメン」以外にも「餃子」「チーズ」「牛乳酒」「黒豆納豆」を日本人として初めて食べた人物とされている。
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日本人のしきたり―正月行事、豆まき、大安吉日、厄年…に込められた知恵と心 (プレイブックス・インテリジェンス)
- 作者: 飯倉 晴武
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2003/01
- メディア: 新書
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