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「ISLAND OF LOST SOULS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1932年のアメリカ映画「獣人島」である。H・G・ウェルズのSF古典小説の最初の映画化であり、1977年と1996年にリメイクされているの最初の映画化作品である。

作品データを記しておくと、時間は70分、原作はH・G・ウェルズ、監督はアール・C・ケントン、脚本はウォルデマー・ヤングとフィリップ・ワイリーの2人、撮影はカール・ストラス、特殊効果はゴードン・ジェニングスである。そして出演は、チャールズ・ロートン、リチャード・アーレン、ベラ・ルゴシ、駒井哲、リーラ・ハイアムズ、キャスリーン・バーク、アーサー・ホール、スタンリー・フィールズ、ポール・ハースト、ジョージ・アーヴィング、たちである。

客船レディ・ヴェイン号が、サモア群島のアピア港へ向かう航海の途中で遭難した。その乗客の一人だったアメリカ人青年・エドワード・パーカーは、気がついた時にはボートの上で大海原を漂っていた。偶然通りかかった貨物船に助けられた彼は、そのまま貨物船の目的地に到着する。積荷はイギリス人のモロー博士に届けられるものであり、モロー博士の下僕の半獣半人たちが荷を降ろす。そして出港となるが、パーカーは貨物船の船長によって海に突き落とされ、この島に残らざるを得なくなってしまう。で、モロー博士の下で一泊することになったパーカーだったが、美しい娘ロタに心を奪われる。そんなパーカーは、モロー博士がこの島で、生物の速成進化の研究をしていて、獣人立ちを作り出していたことを知る。また、ロタもそうやって作られた獣人の一人だった。また、パーカーの婚約者のルースが彼を捜してこの島にやってくるが、モロー博士の命令を受けた獣人たちに襲われる。パーカーが危ういところを救い、島から脱出しようとする。モロー博士は秘密を知られては不味いとして、獣人たちに追わせて、パーカーとルースを捕らえようとするが、日頃からモロー博士に虐げられていた獣人立ちが反乱を起こし、モロー博士を襲った。で、パーカーはルースたちと共に島を脱することが出来た...

70年以上昔の作品であるため、リメイク作2作品と比べると、学芸会のような感じがする所もあるのだが、物語の方はしっかりとしていて、特に評判の悪い1996年のリメイク作よりはしっかりとした展開で話が進んでいく。SF作品であるものの、SFという色合いは殆ど無く、モンスター・ホラー作品に人間ドラマをしっかりと絡めた様な作品になっている。

2本あるリメイク作品を見るのであれば、映画としてのオリジナル作品となる本作も見ておきたい所である。特に、本作はSFの古典作品の一つとして高い評価を得ている作品でもある。で、本作を見たら、撮影技術は時代的なこともあって現在の作品と比べると、技術レベルは確かに低いが、ストーリーがしっかりしていると、そういうことは忘れさせてくれる、ということを教えてくれる作品でもある。

 

↓原作はこちら

H.G.ウェルズ短篇集〈第3〉モロー博士の島 (1962年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1962
  • メディア: -

↓輸入版ビデオです。

Island of Lost Souls [VHS] [Import]

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  • 出版社/メーカー: Universal Studios
  • メディア: VHS


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