ケータイ刑事銭形愛20話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]
「銭形愛」第20話の「聴くと必ず死ぬレコード ~呪いの賛美歌殺人事件」についての「裏ネタ編」も5回目となるが、この物語については今回で打ち止めです。今回は事件を解くヒントになった「ヘッドホン」についてと「レコード針」について、そして「アルミサッシ」について、「揺り椅子」について記します。
尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「ヘッドホン」:英語では「Headphones」という。日本語表記では「ヘッドフォン」と表記される場合もある。音楽や音声などを再生する装置であり、頭に掛ける支持体に取り付けられていて、耳に接近した位置にスピーカーが配置される構造を有する。
音楽再生用のものは両耳用のスピーカーを有しているが、電話の交換手などが使用するものはスピーカーが片耳だけというものや、マイクとセットになっているものもある。但し、マイクを備えたものは「ヘッドホン」ではなくて「ヘッドセット」と読んで区別される。
また、頭に固定するための支持体がなく、左右それぞれの耳に入れるもの(インナーイヤー型)は「(ステレオ)イヤホン」と呼ばれる。
スピーカーと基本的に構造は同じであって、小型のスピーカーがあると言っても良い。一般的なスピーカーと同じダイナミック型と呼ばれるものが主流であるが、繊細な音がするスピーカーであるコンデンサー型スピーカーを用いたコンデンサー型(静電型とも言い、製造メーカーではイヤースピーカーと呼んでいる。)や圧電素子を使った圧電型のものもある。
また、スピーカー部の構造によって、オープンエア型と密閉型がある。前者はスピーカー背面部が開放されているため、音漏れがするが、自然な音が再生できるという特徴がある。また、ヘッドホンをしていても外部の音が耳に到達することがある。一方、後者はスピーカー背面部が密閉されていることから、音漏れが生じない。(外部の音が耳に到達しない。)→この物語では、密閉型のヘッドホンが使われていたが、外部の音を遮断したいような録音技術者などに愛用されている。また、スピーカーのエンクロージャーが構成されることになるため、豊かな低音が再生できるという特徴がある。
「レコード針」:(アナログ)レコードに刻まれた音楽信号を再生する装置であり、「カートリッジ」と呼ばれるが、一般的に「レコード針」という呼び名で通っている。音溝をトレースするスタイラスチップ(=針先)と、針先の振動をコイルに伝えるカンチレバー、カンチレバーの航法に設置されている発電コイル(固定されているものと、カンチレバーに直結されている2種類がある。(前者はMM型、後者はMC型と呼ばれる。))
スタイラスチップはレコードと接触して、機械的な振動を電気信号に変換するため、長時間使用すると、摩耗が生じるため、ある程度の寿命がある。但し、寿命が何時間かというと。目安の数値が指示されているが、使用状況(針圧に大きく左右される。→針圧が小さい方が摩耗の程度が小さくなるが、カートリッジには適正心圧というものがあって、小さくすると電気信号が正しく得られない、針飛が怒りやすくなって、逆にスタイラスチップを傷めてしまうので、そのような使い方は止めたがよい。→針圧の変化でも音が変わるのがアナログレコードの魅力であるが、適正心圧の範囲内での針圧変化に留めておくべきである。)によって変化するため、一概に何時間ということを言うのは難しい。また、スタイラスチップの計上を工夫して、摩耗によっても針先形状の変化が小さくなるような特殊な形状をしたものも作られた。
尚、スタイラスチップには、(工業用)ダイヤモンドが使われているのが一般的である。一方、カンチレバーは様々な素材が使われている。(アルミが一般的であるが、ベリリウム、ボロンなども使われていた。また、マニア向けでは(工業用)ダイヤモンド、サファイヤなどを使ったものも発売されていた時期があった。)
カートリッジは摩耗による寿命があるため、消耗品である。現在でもカートリッジを入手することは可能であるが、LPレコード全盛期のように多種多様なカートリッジを入手することは困難である。放送局では標準カートリッジとして使われていたDENONのDL-103であれば現在でも比較的入手出来ることから、LPレコードを聴こうという方は、これを選択するというのがよろしいかと...
または、クラブDJがLPレコードをスクラッチ再生させることがあるため、DJ用というカートリッジがある。これはスクラッチに対応させるため、カンチレバーを太くして強度を増したものである。こういうカートリッジは現在では一般のカートリッジよりも入手しやすくなっているので、DJ用というカートリッジも選択肢の一つということが出来る。
「アルミサッシ」:「サッシ(Sash)」とは窓枠のことである。または、ガラスが入ったサッシ窓のことを言う。素材は、古くは木であり、木製サッシが使われていたが、次第に金属が使われるようになって、鉄が主流を占めていた時代がある。が、木や鉄は長年の使用で腐食するということから、腐食しにくい素材としてアルミ(アルミニウム合金)を使ったものが登場し、現在ではこれが主流になっている。
「アルミサッシ」は、アルミ、またはアルミニウム合金を素材としたサッシのこと、または、アルミサッシのガラス窓のことである。
アルミサッシが登場した頃は、アルミの本来の色である白(銀白色)のものが主流であったが、現在では腐食に強いアルミ合金を使用して、色も濃い茶色のものが主流になっている。→アルミサッシの色(白/茶色)から、ある程度の使用年月を把握することが出来ます。
「揺り椅子」:乳幼児を揺らすための「揺りかご」というものがあるが、それと同様に座面を前後に揺らすことが出来る構造になった椅子のことである。英語では「Rocking Chair」または「Rocker」と言う。
足の部分に弓形をした湾曲した板かせ張られていて、座った状態で前後に揺らすことが出来る。(あまり大きく揺らすと転んでしまうが、そういう使い方は正しい使い方とは言えない。)縁側で日光を浴びながらゆっくりと揺らすと、とても気持ちがよいか、早く揺らすと、乗り物酔いをしやすい人は酔う場合があります。
ところで、揺りかごは横方向に揺れる構造が一般的であるが、揺り椅子は前後に揺れる構造のものばかりで、左右に揺れる構造のものは目にしないですね。(→左右に揺れる揺り椅子って、バイクなどで左右へのカーブを繰り返すような疑似体験が出来るが、余り気持ちいいものではないですし...)
↓参考まで
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- 作者:
- 出版社/メーカー: 共同通信社
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アナログ レコード・リスナーズ バイブル (別冊ステレオサウンド)
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- メディア: ムック
↓いくつか
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- 出版社/メーカー: オーディオテクニカ
- メディア: エレクトロニクス
Victor オーディオ用(インドア)ヘッドホン[HP-RX700]
- 出版社/メーカー: ビクター
- メディア: エレクトロニクス
audio-technica ATH-T22 ステレオヘッドホン
- 出版社/メーカー: オーディオテクニカ
- メディア: エレクトロニクス
STAX コンデンサー型イヤースピーカーおよびドライバーユニットセット SRS-2050A
- 出版社/メーカー: スタックス
- メディア: エレクトロニクス
audio-technica VM型カートリッジ [AT-15EA/G]
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- メディア: エレクトロニクス
audio-technica MC型カートリッジ AT33EV
- 出版社/メーカー: オーディオテクニカ
- メディア: エレクトロニクス
audio-technica AT150MLX VM型ステレオカート
- 出版社/メーカー: オーディオテクニカ
- メディア: エレクトロニクス
audio-technica DJカートリッジ [AT-DS3]
- 出版社/メーカー: オーディオテクニカ
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