「L' ISOLA DEGLI UOMINI PESCE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1979年のイタリア映画「ドクター・モリスの島/フィッシュマン」である。イタリア映画特有の、ヒットした映画に便乗した作品であり、本作では1977年の「ドクター・モローの島」をベースにしたホラー作品である。また、1977年の「007/私を愛したスパイ」のボンドガールであるバーバラ・バックが出演している作品でもある。
作品データを記しておくと、時間は99分、監督はセルジオ・マルチーノ、脚本はセルジオ・ドナティ、セザーレ・フルゴーニ、セルジオ・マルチーノの3人、撮影はジャンカルロ・フェランド、音楽はルチアーノ・ミケリーニである。そして出演は、クラウディオ・カッシネリ、バーバラ・バック、ジョセフ・コットン、リチャード・ジョンソン、ベリル・カニンガム、ロベルト・ポッセ、ジュゼッペ・カステラーノ、フランチェスコ・マゼッリ、たちである。
カリブ海を漂流するボートに乗っていた軍医のクロードたち。そのボートがある孤島に漂着する。その島には不気味な原住民と白人夫婦が住んでいた。クロードたちはジャングルを彷徨い、一人ずつ犠牲になっていく。で、クロードがガラガラヘビに襲われた。その時、美女・アマンダに助けられるが、此島から立ち去るように警告される。が、クロードたちは彼女を追い、農場に辿り着く。食事に招かれたクロードだったが、農場主のエドモンドとその妻・アマンダに不自然なものを感じるのだった。やがて、エドモンドは、この島で老科学者を使って半魚人を作り、この島の近くに沈んでいるアトランティスの財宝を引き上げようとしていることを知る...
物語は「ドクター・モローの島」をベースにしていて、そこに金塊に沈む宝を絡めたということで、いかにもイタリアの便乗映画らしいノリである。(アイデアだけは流石である。)
一応、半魚人というモンスターが登場するホラー作品という位置づけであるが、恐怖という感じは殆どない。(これもこの手の作品らしい所である。)
本作では、華を添える立場の美女をバーバラ・バックが演じているが、「ドクター・モローの島」ではバーバラ・カレラが演じていて、更に彼女は「007」の番外編である「ネバーセイ・ネバーアゲイン」にも出演しているということで、2人のバーバラが面白い繋がりがあるものです。→大作志向の方には向かない作品であり、このようにことを考えるマニア向けの作品である。
↓参考まで
私を愛したスパイ (アルティメット・エディション) [DVD]
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