ケータイ刑事銭形愛21話[裏ネタ編]PART 4

4回目となる「銭形愛」第21話の「ベルリンの壁殺人事件」についての「裏ネタ編」は、前回に続いて映画ネタ関係ということで、「ベルリン国際映画祭」についてと、「百と百子の髪飾り」の元ネタとなる「千と千尋の神隠し」について、「男はむなしいよ」の元ネタである「男はつらいよ」について、「山田洋助監督」の元ネタである「山田洋次監督」について記します。

尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

「ベルリン国際映画祭」：ドイツのベルリンで開催されている映画祭であり、カンヌ、ヴェネチアと共に世界の三大映画祭の1つとして知られている。

1951年に始まったが、東ドイツに囲まれた西ベルリンで行われるということで、政治的なデモンストレーションであったが、1955年に国際映画製作者連盟が公認したことで、国際的な映画祭としての地位を進んで行く事になった。尚、1970年（第20回）は受賞作品が選出されずに中止になっている。

日本映画は、1958年（第8回）で今井正監督が「純愛物語」で、1959年（第9回）で黒澤明監督が「隠し砦の三悪人」で監督賞を受賞しているのと、1963年（第13回）に「武士道残酷物語」（今井正監督作品）が、2002年（第52回）に「千と千尋の神隠し」（宮崎駿監督作品）が金熊賞を受賞、1963年（第13回）に左幸子が「にっぽん昆虫記」（今村昌平監督作品）で、1975年（第25回）に田中絹代が「サンダカン八番娼館 望郷」（熊井啓監督作品）で主演女優賞を受賞している。

「千と千尋の神隠し」：2001年に公開されたアニメ映画である。日本国内での興行成績は歴代1位という興行収入304億円、観客動員2300万人という記録を残している。また、外国でも多数の国々で劇場公開となっている。（例えば、英語タイトルは「SPIRITED AWAY」で世界的に上映され、中国では「千與千尋」というタイトルになっている。）また「ベルリン国際映画祭」では、アニメ作品として初めて金熊賞（＝最優秀賞）を受賞したのをはじめ、アカデミー賞でも「長編アニメーション賞」を受賞しているというように、世界的に高い評価をされている。

作品データを記しておくと、スタジオジブリの作品で、日本テレビ、電通、徳間書店、ブエナビスタジャパン、東北新社、三菱商事が参加している。時間は125分、原作、監督、脚本は宮崎駿、美術は武重洋二、音楽は久石譲である。声の出演は、柊瑠美、入野自由、夏木マリ、内藤剛志、沢口靖子、上條恒彦、小野武彦、我修院達也、はやしこば、神木隆之介、玉井夕海、大泉洋、菅原文太、たちである。

内容については、ここで記す必要もないでしょうから、省略します。→この作品は誰もが見ていることでしょうし...

「男はつらいよ」：渥美清主演で知られる松竹映画の人気シリーズである。が、映画よりも先にTVドラマであったということは意外と知られていない。TVドラマは1968年10月から半年にわたって、フジテレビで放送された。（主演は渥美清である。）その後、劇場版となって、1969年9月に第1作が公開され、渥美清が亡くなる1995年まで、毎年新作が製作されて公開された。で、シリーズは全48作である。尚、1997年に第25作の「ハイビスカスの花」に第11、15作の一部のシーンを使い、新たに特別編集を行った作品が公開されている。

シリーズ全48作のタイトルと製作年は以下の通りである。1969年のシリーズ第1作「男はつらいよ」(1969年)、第2作「続・男はつらいよ」(1969)、1970年の第3作「男はつらいよ フーテンの寅」、第4作「新・男はつらいよ」、第5作「男はつらいよ 望郷篇」、1970年の第6作「男はつらいよ 純情篇」、第7作「男はつらいよ 奮闘篇」、第8作「男はつらいよ 寅次郎恋歌」、1972年の第9作「男はつらいよ 柴又慕情」、第10作「男はつらいよ 寅次郎夢枕」、1973年の第11作「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」、第12作「男はつらいよ 私の寅さん」、1974年の第13作「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」、第14作「男はつらいよ 寅次郎子守唄」、1975年の第15作「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」、第16作「男はつらいよ 葛飾立志篇」、1976年の第17作「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」、第18作「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」、1977年の第19作「男はつらいよ 寅次郎と殿様」、第20作「男はつらいよ 寅次郎頑張れ!」、1978年の第21作「男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく」、第22作「男はつらいよ 噂の寅次郎」、1979年の第23作「男はつらいよ 翔んでる寅次郎」、第24作「男はつらいよ 寅次郎春の夢」、1980年の第25作「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」、第26作「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」、1981年の第27作「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」、第28作「男はつらいよ 寅次郎紙風船」、1982年の第29作「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」、第30作「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」、1983年の第31作「男はつらいよ 旅と女と寅次郎」、第32作「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」、1984年の第33作「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」、第34作「男はつらいよ 寅次郎真実一路」、1985年の第35作「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」、第36作「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」、1986年の第37作「男はつらいよ 幸福の青い鳥」、1987年の第38作「男はつらいよ 知床慕情」、第39作「男はつらいよ 寅次郎物語」、1988年の第40作「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」、1989年の第41作「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」、第42作「男はつらいよ ぼくの伯父さん」、1990年の第43作「男はつらいよ 寅次郎の休日」、1991年の第44作「男はつらいよ 寅次郎の告白」、1992年の第45作「男はつらいよ 寅次郎の青春」、1993年の第46作「男はつらいよ 寅次郎の縁談」、1994年の第47作「男はつらいよ 拝啓 車寅次郎様」、1995年の第48作「男はつらいよ 寅次郎紅の花」。

尚、1996年公開予定だったシリーズ第49作「男はつらいよ 寅次郎花へんろ」は、撮影の準備も進められていたが、渥美清の逝去によってお蔵入りとなり、シリーズ完結編として準備が進められていた第50作（タイトルは未定）もそのままお蔵入りとなった。また、1997年公開の「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」をシリーズ第49作としている資料もあるが、これは「特別篇」であってシリーズ作品の番外的な扱いとなるのが正しい所である。

「山田洋次監督」：1931年、大阪出身の映画監督である。デビュー作は1961年の『二階の他人』である。松竹で監督を続けていて、1969年の「男はつらいよ」以降はこのシリーズの監督が中心となり、全48作のシリーズの内46作で監督を務めている。

「男はつらいよ」終了後の主な作品は「学校Ⅱ／Ⅲ／Ⅳ」「虹をつかむ男」「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」「武士の一分」「母べえ」などがあり、「男はつらいよ」が始まる以前の監督作品は「下町の太陽」「馬鹿が戦車でやってくる」「霧の旗」「なつかしい風来坊」「愛の讃歌」「吹けば飛ぶよな男だが」などがある。また、「男はつらいよ」シリーズが続いていた間は、数年おきに1本というペースで他の作品の監督を務めていて、その間の監督作品としては「家族」「故郷」「「幸福の黄色いハンカチ」「遙かなる山の呼び声」「キネマの天地」「ダウンタウン・ヒーローズ」「息子」「学校」などがある。

 

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