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ケータイ刑事銭形愛22話[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]

今回からの「銭形愛[裏ネタ編]」は第22話の「ひな人形連続殺人事件」に突入です。初回となる今回は、サブタイトルにある言葉から「ひな人形」について、そしてそれに関連するものであって、劇中で名前が出てきた「三人官女」について、そして「ひな段」について記します。

尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

ひな人形」:(一部地域は旧暦の3月3日に行う所もあるが、)桃の節句の3/3に行われる「ひなまつり」の際に飾られる人形のことである。

人形は、緋毛氈を敷いたひな壇(3段、5段、7段など。後述する)を設けて、そこに複数の人形を飾っていく。最上段に飾られるのは男女の内裏雛と呼ばれるものであり、殿と姫である。その下の段に三人官女(後述する。)を、更に下の段に五人囃子を飾る。また、段数が多い場合は、その下に、右大臣と左大臣、その下の段に三人仕丁、その下の段は調度品(箪笥、長持など)が飾られる。(3段のひな人形では、人形は5体で、内裏雛、三人官女、一番下の段には調度品が飾られるのが一般的である。)

ひなまつりは平安時代に始まったとされているが、ひな人形の歴史は以外と浅い。平安時代に最初に生まれたのは、紙、または土によって作られた立ち雛であり、室町時代になって座った形の、所謂座り雛が登場する。しかし、この頃までは、身体の穢れを祓い、それを川に流すという風習に倣ったものを具現化する者であり、飾るものではなく、身を清めて川に流すということが行われていた。

江戸時代も初期は飾るという風習が無かったが、女の子のする「人形遊び」と節句の儀式が習合して、人形を飾るようになった。(これが現在の雛人形の原形と言うことが出来る。)但し、この時は男女一対の内裏雛を飾るというのが一般的であって、今日のような複数の段があるものではなかった。やがて、この風習が「ひなまつり」へと発展していくと、人形の方も次第に豪華になっていき、ひな段を使った段飾りが行われるようになり、人形の衣装も十二単となり、人形の数も増えていって、豪華なものになっていった。(特に、武家では女性の嫁入り道具になり、豪華さを競うようになり、人形もより精巧に、装束もより豪華に、数々の調度品の品数も増えていくこととなった。)で、江戸時代の中期には、今日のひな人形というものが確立し、同時にひな段を使った段飾りが一般的なものとなった。

尚、ひな人形は、宮中の殿上人の装束を燃したものであり、内裏雛(親王(男雛、女雛))はそれぞれ天皇と皇后をあらわしている。また、三人官女は宮中に仕える女官をあらわしている。(3人の内、1人のみがお歯黒・眉無しである。) 五人囃子は能のお囃子を奏でる5人の楽人であり、持っている楽器は(向かって左から順に)太鼓、大皮、小鼓、笛、謡である。随身は随臣右大臣と左大臣であり、衛士でもある。(衛士は宮中の護衛を担った兵士のことである。)そして仕丁は従者をあらわしていて、通常は3人1組となっている。3人は、起こっている、泣いている、笑っている、という異なった表情をしている。→三人官女、五人囃子、右大臣と左大臣、三人仕丁はそれぞれ持っている物が異なっているため、それによってもひな段のどの位置にくるのか決まっている。

この物語では、内裏雛の並べ方に違いがあったことに気づいたちゃんが、事件を解決するヒントとなったように描かれているが、内裏雛は内裏の宮中に於ける並び方に沿っている。唐や日本では、「左右」では、「左」の方が「右」よりも位が高いとされていた。このため、左大臣と右大臣では左大臣の方が位が高く、目上にあたる左大臣の方が年配者となる。(劇中で五代さんも語っていました。)で、天皇から見て左側(並べられた人形を正面から見ると右側になる)に左大臣が位置することになる。この伝統は長年続いていたため、天皇を表す男雛は左側になる。(明治以降、西洋化によって日本でも変わることになり、大正天皇は即位式で右に立ち、それ以降はこれが伝統になった。)

三人官女」:ひな人形で、内裏雛の一段下に飾られる官女の姿をした人形のことを言う。3人一組であり、これは宮中に仕える女官を表している。

尚、3人の中で真ん中にくるのが既婚の女官であり、眉を剃っていて、同時にお歯黒をしている。そして三人官女の中で唯一人座っている。(左右の2人は未婚者で、眉はあって、お歯黒はしていない。また、立ち姿である。)また、衣装は白の小袖に長袴で、その上に打掛を着ているのが一般的である。

持っているものは、京式のひな人形では中央が島台を持ち、両側の女官は長柄銚子(向かって左側の女官)、加銚子(向かって右側の女官)である。尚、関東式では中央の女官は島台ではなくて三宝を持っている。(左右の女官は同じ。)

ひな壇」:漢字では「雛壇」と表記する。一般的にはひなまつりの時飾られるひな人形(調度品も含む)を飾り並べる段のことを指して言うが、それ以外にも指しているものがある。

歌舞伎舞踏劇に於いて、浄瑠璃や長唄の演奏者が座る二重になった台のことを言う。(「山台(やまだい)」という言い方もある。)

または、歌舞伎劇場の客席で、東西の両棧敷とその前に位置する高土間、新高土間という席のことを指していたり、国会の本会議場で大臣席のことを指して言う。(これらは赤毛氈が掛けられていて、ひなまつりの雛壇のように一段ずつ高くなっていることから、(ひなまつりの)雛壇から派生した言い方である。)

更には、住宅地の造成地が階段状になっている場合にも使われる。(これは赤毛氈は無いが、形がひなまつりの雛壇のようになっていることから派生した言い方である。)

尚、「雛壇」は春の季語であるが、これはひなまつりに使われるものの場合であって、それ以外の物を指している場合は、特にどの四季を指していることにもならず、季語ではない。

 

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