MADONNA『LIKE A PRAYER』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1989年に発表された彼女の6枚目のアルバムである。'80'sの最後の年にはなったビッグ・ヒットとなり、'80'sが彼女の時代であった印象を強烈に残すことになったと同時に、来るべき'90'sも彼女の時代ということを感じさせたアルバムである。尚、チャートの方では、米英独仏加伊西などで1位を記録している。Billboardでは6週連続1位を記録していて、1989年の年間アルバム・チャートでは12位にランクインし、翌年の1990年も年間アルバム・チャートで94位にランクインしている。
収録曲は以下の全11曲である。『Like A Prayer』『Express Yourself』『Love Song』『Till Death Do Us Part』『Promise To Try』『Cherish』『Dear Jessie』『Oh Father』『Keep It Together』『Spanish Eyes』『Act Of Contrition』。
この中からシングル・カットされたのは6曲である。まずはアルバム・タイトル・ナンバーである『Like A Prayer』が大ヒットを記録した。(米英加豪で1位を獲得し、Billboardでは3週連続1位、1989年の年間シングル・チャートでも25位にランクイン。)続いて『Express Yourself』が加伊で1位、アメリカは最高位2位、イギリスは最高位5位を記録し、1989年のBillboard年間シングル・チャートでも55位にランクイン。3rd.シングルの『Cherish』は、カナダでは3曲連続の1位、アメリカでは最高位2位、イギリスでも最高位3位を記録している。その後は一部の国だけでのシングル・カットであったが、『Oh Father』はアメリカで最高位20位、『Dear Jessie』はイギリスで最高位5位、『Keep It Together』はアメリカで最高位8位を記録している。ということで、大ヒット曲がたっぷりと詰まっている。
本アルバムからのお薦め曲は、『Like A Prayer』『Express Yourself』『Cherish』という大ヒット曲とバラード・ナンバーの『Till Death Do Us Part』『Spanish Eyes』をピックアップしておく。
単なるダンス・ミュージックを集めたアルバムではなく、音楽的にも一皮も二皮も剥けたアルバムであって、アルバムとしてのクオリティも非常に高いものになっている。正に、'80'sの総決算と'90'sに向けての姿勢を見せていて、時代に残る名盤である。
尚、『Like A Prayer』(のPV)が何かと物議を醸し出したという話題から、本作に対しては偏見があるようだが、これはそれだけ注目されたアルバムであることの証である。(表現方法に関して完全に頭に来るようだと、完全に無視するのが正しい道と言うことです。)
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