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「JOAN OF ARC」(1948) [映画(洋画)]

表題の作品は1948年のアメリカ映画「ジャンヌ・ダーク」である。中世のフランスの歴史にその名を残しているジャンヌを描いた作品であり、当時としては破格の製作費(460万ドル)を投入して製作した大作である。(出演者は4000人に達しているという。)主演のI・バーグマンは、ジャンヌを演じたいと熱望していて、それが叶ったことにもなった作品である。(が、本作は失敗作という評価が大半である。→だからこそ、リリースされているソフトはオリジナルの全長版ではなくて、カットされて短縮されたものとなっている。)

また、「風と共に去りぬ」や「オズの魔法使」のV・フレミング監督の遺作であることは意外と知られていない...

尚、ややこしいことであるが、1999年のアメリカとフランスの合作映画の邦題は「ジャンヌ・ダルク」であって、本作とは違っている。(原題は本作と同じである。)また、ソフトとしてリリースされているものは100分に短縮されたものであるのだが、2008/6(ほぼ1年前です。)にTwellVがオリジナル版の方を放送したというのは嬉しいところでありました。(最近、カットされている短縮版と改めて見直しました。)

作品データを記しておくと、時間は150分、原作はマックスウェル・アンダーソン、監督はヴィクター・フレミング、脚本はアンドリュー・ソルト、撮影はウィントン・C・ホック、ジョセフ・ヴァレンタイン、ウィリアム・V・スコールの3人、音楽はヒューゴ・フリードホーファーとエミール・ニューマンである。そして出演は、イングリッド・バーグマン、ホセ・ファーラー、フランシス・L・サリヴァン、ウォード・ボンド、ヘンリー・ブランドン、ウィリアム・コンラッド、ジェフ・コーリイ、リーフ・エリクソン、たちである。尚、本作はアカデミー使用で、撮影賞と衣装デザイン賞を獲得している。

祖国フランスを滅亡の危機から救いながらも、国王をはじめ、貴族たちにも背を向けられ、神への信仰を棄てなかったことによって教会に捕らわれて焚刑に処せられたジャンヌ・ダークの悲劇の渉外を描いた大河ドラマである。

確かに、バーグマンは気合いが入っていて、ジャンヌになりきっているのだが、作品ということではそれが空回りしていて、物語の展開が今一つで、歯切れが悪い。(オリジナル版だと、これがもの凄く感じられる。短縮番では整理されているものの、それでもバランスが悪いと感じられる。)

まあ、気合いの入ったバーグマンを見るというのなら、こういう作品があっても良いだろうが、それだけという感じで、「製作費○○」というような謳い文句の作品にはありがちな轍を踏んでいる作品でした。まあ、バーグマンのファンであればオリジナル版の方が見応えがあるでしょうが、普通に作品を見るのであれば、短縮版で十分です。(とは言っても、ジャンヌ・ダークを描いた作品は他にもいくつかあるが、どれも今一つという内容であって、帯に短したすきに長し、といった感じですけどね...→それだけジャンヌには色んな解釈が出来るということと、中世と現代では物事の考え方も違っているということを表しているということでしょう。)

 

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