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ケータイ刑事銭形泪26話(2nd.13話)[裏ネタ編]PART 9 [ケータイ刑事]

銭形泪・2nd.13話」の「さよなら、柴田さん ~無差別爆破事件」の「裏ネタ編」は前回で終了の予定だったが、余りにも長くなってしまうということで、9回目がうまれることになりました。(この物語は今回で打ち止めです。)で、前回の続きで、この物語に登場した食べ物編ということで、「大トロ」について、「アワビ」について、そして「ショートケーキ」について記します。

尚、約2年11ヶ月半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

大トロ」:「トロ」は鮪の肉身の中で、腹身の脂質の多い部分のことである。その中でも、脂肪分の大小によって、特に脂肪分の多い部位を「大トロ」、それよりも少ない部位を「中トロ」と呼ぶ。それ以外の鮪の部位は「赤身」と呼んで、区別される。

牛肉でも同様であるが、脂肪分の多い部位の方が高級とされていて、「大トロ」は一匹の鮪でも量は少なく、販売価格も高くなっている。しかし、江戸時代では、大トロ、中トロは高級な部位とはされておらず、鮪というと「赤身」であり、トロは捨てられるか、食されても煮込み用として使用されるだけであった。トロは赤身よりも傷みやすいこともあって、当時は現在と比べて保存技術も低かったため、新鮮にトロを得ることが難しかったこと、更に、肉の脂身の旨みに関しては評価されていなかったためでもある。よって、江戸前寿司で「鮪」というと「赤身」なのである。→現在だと、「大トロ」を腹一杯食べようとすると、一体いくら必要かというような心配があるが、江戸時代だと殆ど食べられないような部位であったため、「大トロ」を腹一杯食べたとしても安かったことでしょうね。何せ、現在ではトロは赤身よりもはるかに高く、大トロになると10倍以上するというのは当たり前ですからね...

尚、「トロ」と言うのは、この部位の肉質がトロリとしていることに由来している。それ以前は脂身であることから「アブ」と呼ばれていた時代があるが、現在ではこのような呼び方はされない。

最近では、鮪の養殖が行われているが、養殖鮪であれば、全身がトロということも可能である。これは、養殖魚であれば、運動量が少なくなるため、肉に脂が乗るためである。→天然鮪は外洋魚であり、運動量が多いため、脂が乗るのは一部だけになるため、「大トロ」は希少部位となる。養殖鮪が普及することになると、少しは「大トロ」も安くなるでしょうね。(逆に、「赤身」の方は、天然鮪の個体数の減少もあるだけに、現在よりも高くなるでしょうね。)

ちなみに、英語では「トロ」のことを「Fatty Flesh of Tuna Fish」と言う。

アワビ」:漢字で記すと「鮑」または「鰒」となる。ミミガイ科に属する巻貝の中でも大型のマダカ鮑、黒鮑、蝦夷鮑の総称である。尚、英語では「Abalone」、フランス語では「Ormeau」という。

形はほぼ楕円形であり、殻の色は、表面は褐色、内面は真珠光沢がある。また、殻表には管状になって立ち上がった出水孔(呼吸孔)が4~5個あって、ここから排泄物を外部に排出する。大きさは10~20cm程度であるが、マダカ鮑と黒鮑の大きいものはそれ以上に達することもある。尚、雄と雌の区別は外見上はほぼ不可能であって、生殖腺の色(生殖腺が緑だと雄、白っぽいとメス)によって見分けることが出来る。

北海道南部から九州、朝鮮半島、中国北部の干潮帯付近から水深20mぐらいまでの岩礁に生息している。餌となるのは、アラメ、ワカメ、コンブなどの褐藻類でありあり、主に夜行性であって、昼間は岩の間や砂の中に潜っていることが多い。

産卵時期は生息している場所で異なり、北海道近海では8月から9月、房総半島沖では11月から12月である。

貝殻は貝細工やボタンの材料として使われたり、螺鈿に用いられる。肉は食用となるが、乾燥させた半透明のものを明鮑、不透明のものを灰鮑と呼ぶ。

また、中国では、肝機能を改善する、または目の機能を高める効果があるとして、薬用として利用されていた時期があり、それが日本にも伝わり、薬用とされていた。(しかし、現在では薬としては試用されていない。)

肉は高級食材であって、歯触り(コリコリしている)が特徴で、生のまま刺身として食べられたり、水貝、酒蒸し、ステーキなどに調理される。また、茹でで乾燥させたものは乾鮑と呼ばれ、大変貴重なものとして珍重されている。

尚、回るお寿司でも「アワビ」があるが、本物のアワビではなく、南米に生息するロコガイ(アッキガイ科)やラパス貝(スカシガイ科)であることが多い。分類状もアワビとは全く別であり、食感が似ているために「アワビ」の代用であり、価格が安いことから使われているだけである。(1皿100円の回るお寿司のアワビは、ほぼ間違いなくこれらの代用貝である。→「鮑」はそんな価格で提供できるようなものではない。)

日本では、古来から高級食材とされているが、熨斗鮑(のしあわび)として、神事に使用されるものであった。熨斗鮑は、鮑の肉を薄く削ぎ、それを琥珀色の生乾きになるまで干し、竹筒で押して伸ばし、水洗いと乾燥、押し伸ばしという工程を何度も繰り返して作られていた。で、伸ばすこと(のし)は延寿に通じ、鮑は長寿をもたらす食べ物とされたために、古来から縁起物とされた。そのため神への供物として用いられた。その熨斗鮑を図案化したものを紙に印刷したものとして、「熨斗紙」が生まれ、祝い事の贈答品に使用されるようになった。尚、主に弔事などの贈答品には熨斗を付けないのは、仏教では生ものを避けるため、熨斗鮑は使用しないためである。また、魚介類を贈答品とする場合も熨斗を付けないが、これは熨斗鮑と魚介類の意味がダブるためである。更に、お見舞いに熨斗を付けないのは、弔事に熨斗を避けることから、熨斗が祝い事の意味に理解されているためである。→現在では、これらも気にされなくなりつつありますが...

尚、俳句の世界では、「鮑」「鰒」「あわび」は夏の季語である。

ショートケーキ」:英語では「Shoetcake」。洋生菓子の一つであり、円形や方形に大きく焼いたスポンジ・ケーキの間に生クリームやイチゴなどの果物を挟んで重ね合わせ、その上に生クリーム、各種フルーツ、チョコレートなどをあしらったものである。

国によって多少の違いがあるが、基本的な形(スポンジ・ケーキの土台、クリーム、果物を飾っているという所)は同じである。(アメリカでは正確には「スポンジ・ケーキ」ではなく「ビスケット」と呼ばれるもの(薄く固く焼いた洋菓子ではなく、パンのように焼いた洋菓子(ケンタッキー・フライドチキンのメニューにある「ビスケット」))を使用する。)

日本では、イチゴを使ったものが基本であり、「ストロベリーショートケーキ」と言うが、これを単に「ショートケーキ」と言う言い方が一般的である。→イチゴを使っていないものは、使用した果物の名前を頭に付けて「○○ショートケーキ」と呼ぶのが一般的であり、イチゴの無い「ショートケーキ」はあり得ないと考えられている。(「○○ショートケーキ」であれば、イチゴが無くてもOKという認識である。)

日本では「(イチゴ)ショートケーキ」が最も普及していて、ケーキ屋さんでは定番中の定番で、これを扱っていないケーキ屋さんはケーキ屋とは認められないと言っても過言ではないようなものとなっている。

尚、「Short」という言葉が使われていることから「短い」→「小さい」という意味と解釈されていることがあるが、これは誤りである。英単語の「Short」には「短い」と言う意味はメインであるが、それ以外にも「簡潔な」「手近な」と言う意味と「(菓子が)サクサクした」と言う意味があり、イギリスでは「簡潔な」「手近な」と言う意味が、アメリカではビスケットを使っていることから来るサクサクした食感があることから「cake」の前に「Short」が付いた名称である。

 

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