ケータイ刑事銭形愛24話[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]
本日のBS-hiの「名曲探偵アマデウス」は再放送(ファイルNo.033・モーツァルト「交響曲第41番『ジュピター』」)だったので、ピンチヒッターの登場です。泪ちゃんばかりが代打を務めていたので、今回は愛お姉ちゃまに代打を務めて貰います。
今回からの「銭形愛[裏ネタ編]」は第24話の「白い麻雀牌殺人事件 ~死のダブル役満」に突入です。初回となる今回は、この物語ではこれがベースにあるので「麻雀」についてと、サブタイトルにある言葉から「麻雀牌」についてと「役満」について、そしてこの物語のベースにある「映画『麻雀放浪記』」について記します。
尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「麻雀」:英語では「Mahjong」、中国語では「麻将」と表記する。4人のプレイヤーが「麻雀卓」と呼ばれる専用テーブルを囲んで、130枚強の麻雀牌を使い、その牌のやりとりを行って役を揃えていき、得点を重ねてゆくゲームである。(コンピューター麻雀であれば1人でもプレイ出来るが、基本は4人で行うものである。)→ゲームであるが、麻雀では賭けることが一般的に行われていることから、ギャンブルの一つという認識があるのも事実である。(そのため、「麻雀」をベースにして、ルールを簡素化し、「ゲーム」ということを強くして「ポンジャン」(「ドンジャラ」)と呼ばれる日本独自のゲームが生まれている。特に人気キャラマターのドラえもんを牌に使ったものが知られていて、家族で遊べるゲームである。)
歴史は以外と新しく、19世紀中頃の中国・上海で生まれたものとされている。それから世界に広がっていったが、ルールに関しては、細かい所は各地で異なっている。日本の麻雀と中国の麻雀とは、見た目は同じであるが、役満などに違いがあり、日本の麻雀に対して中国のものは「中国麻雀」と読んで区別されている。
日本に麻雀が入って来たのは20世紀になってからで、明治末期のことである。が、一般的になるのは関東大震災の後、大正末期から昭和初期になってからである。特にこの時期では、作家・菊池寛が麻雀好きだったことが知られていて、日本の麻雀普及の功労者とされている。その後には阿佐田哲也が麻雀ということで知られている。
尚、日本の麻雀では、34種類の麻雀牌をそれぞれ4枚ずつ、合計136枚の麻雀牌を用いるのが一般的である。
「麻雀牌」:麻雀を行う際、ゲームを進めていく上で使用されるこまのことであり、麻雀用具の一つである。形は小さな直方体をしている。「牌」(「ぱい」または「はい」)と呼ばれることもある。
日本では34種類の牌があるが、それらは萬子、筒子、索子、字牌4種類があり、萬子、筒子、索子にはそれぞれ1から9までの区別がある9種類ずつである。字牌は7種類であり、4つの風牌と3つの三元牌とに分類される。(風牌が「東西南北」の4つである。)
これ以外には花牌と呼ばれるものがあって、8種類のものがある。日本の麻雀では花牌は使用されないが、「花麻雀」では使用される。
現在使用される牌の材質は、主に樹脂製であるが、中に磁石や鉄片を入れて、重量を重くしている。特に、全自動の麻雀卓では、牌を自動的に並べるために、磁石が入っている。(鉄片だと向きが表裏となって揃わないが、磁石だと自動的に向きを揃えることが可能となるため。)
中国で麻雀の元になったのは、紙札と骨牌であり、生まれた頃は牛の骨で作ったパイが使用されていた。また、一部では象牙や鯨の骨が使用されることもあった。(動物の骨を使ったものが主流であった。)その後、プラスチックが広く普及していくと、牌もブラスチック製のものが登場することになる。様々なプラスチックが牌として使用されたが、中には直ぐに傷が付いてしまうものもあって、現在では耐久性に優れたユリア樹脂を使用したものが主流である。
尚、主流とはなっていないが、鑑賞するということに主眼が於かれたものとして、木、紙、ガラス、真鍮、アルミ、ヒスイ、瑪瑙、金、貝殻などで作せれた牌も存在する。(紙のものは、カードになっていて、感覚的にはトランプのようなものである。)
「役満」:麻雀に於いて、一定の得点を得るための条件となる牌の組み合わせのことを「役」と言い、日本の麻雀では40種類ほどがある。(ローカル・ルールによって、更に多数のものがあることになるが、地域によってはある「役」になるものが他の地域では「役」にならないというようなことも珍しい事ではない。)
「役満」は、その「役」の中でも完成させるのが難しいもののことを言う。(「役満貫」の省略形である。)「国士無双」「大三元」「四暗刻」の3つが「役満御三家」と呼ばれていて、特に有名な役満である。それ以外の役満としては、「字一色」「小四喜」「大四喜」「緑一色」「清老頭」「四槓子」「九蓮宝燈」「天和」「地和」がある。
「映画『麻雀放浪記』」:1984年の角川と東映の提携作品である。阿佐田哲也の同名タイトル小説の映画化作品である。(原作は、青春編、風雲編、激闘編、番外編という四部まであるが、映画化されたのはこの中の「青春編」である。)また、'80's作品であるのに白黒作品としたことで、映像美を見ることの出来る作品でもある。
作品データを記しておくと、時間は109分、白黒作品である。原作は阿佐田哲也、監督は和田誠、脚本は和田誠と澤井信一郎、撮影は安藤庄平、美術は中村州志、音楽は高桑忠男である。そして出演は、真田広之、大竹しのぶ、加賀まりこ、内藤陳、篠原勝之、城春樹、天本英世、佐川二郎、笹野高史、村添豊徳、木村修、鹿内孝、山田光一、逗子とんぼ、宮城健太郎、名古屋章、加藤健一、高品格、鹿賀丈史、たちである。
物語の舞台は敗戦直後の東京・上野。麻雀に打ち込む若者が、幾多の勝負師との出会いを通して成長していくものである。白黒映像が終戦直後の混乱期の雰囲気を上手く引き出すことになり、これが高く評価されている。また、麻雀卓を旋回していくカメラワークも秀逸であって、映像作品としても質の高い作品になっている。
また、高品格が本作で日本アカデミー賞をはじめ、多数の(日本の)映画賞で最優秀助演男優賞を獲得しているが、彼をはじめ、個性豊かで一癖も二癖あるキャスト陣の演技も見所である。
麻雀を知らないとついて行けないと言う作品ではなく、知らなくてもエンタテイメント作品として十分楽しむことが出来る。(知っていれば、より深く味わうことが出来る。)一度は見ておきたい作品である。
↓知らない方に
↓色んなものが発売されています。
↓これも拾っておきます。
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