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怪談新耳袋スペシャル・まえ「すごい顔」 [ドラマ]

3年目の「怪談新耳袋スペシャル」は「まえ」と「うしろ」ということで、1年目の「左」「右」、2年目の「上」「下」に続いて、「前」「後」になると思っていたら、漢字表記ではなくてひらがな表記にしてしまうなんて、やってくれます。が、これで「前後左右上下」という三次元座標で全ての方向にベクトルが向かったことになるので、これで完結といったところでしょうかね。

1年目は「After 銭形雷」、2年目は「After 銭形海」で、早織ちゃんとちゃんの主演だったが、今年は終了したばかりの銭形がいないということもあり、流石に「Befor 銭形命」とはならず、山下リオの主演となったが、「東京少女」の12人のヒロインのトップバッターでもあったことを考えると、「新耳SP」の主演というのは、既定路線だったようにも感じられます。

DVDの方は時間が50分と言うことになっているが、放送されたドラマ本編は39分半だったので、10分ぐらいカットされているということになる。何となく、少し話が飛んだように感じた部分があっただけに、ちょっとガッカリしました。(左右上下の4本の放送の時は、48分ぐらいだったから、まあ許せる範囲だったが、ちょっと酷いですね。)→基本的にはOV作品ということで、ON AIRするにはちょっと問題がある残酷シーンがあるというのならば仕方のないところであるが、山下リオのインタヴュー(こちらはまだ許せる)や、「怪談新耳袋 殴り込み2」の映像を流すためにカットしたのであれば、これは許せないところである。→「DVDを買え」ということなのでしょうね。が、DVDはSD画質でありBSデジタルはHD画質なので、BDでのリリースがあるなら考えるのですけどね...

尚、美術部員でありながら、幽霊部員ということになっているゆきえが、クラスの演し物がお化け屋敷ということで、幽霊メイクと白装束を来ていたというのは、ちょっとシニカルな感じがして、面白い所でした。(下手をすると、コメディ・リリーフになってしまうが、そういう方向にはならず、幽霊メイクを上手く使っていました。→予告を見た範囲では、お化け屋敷ということが分からなかったので、幽霊が現れて...という物語だと思わせることもあっただけに、上手く使っていました。)

まえすごい顔
文化祭の前日の女子校。みんなは文化祭の準備をしている。女子高生の姫野やよいは美術部員で、美術の展示の準備をしていた。そんな中、倉庫で奇妙な絵を発見したやよい。それは、顔を黒く塗りつぶされた女の絵だった。やがて、その黒く塗りつぶされた部分を削って、どんな顔なのかという興味を持つ一同。その顔を見たら死にたくなるという凄い顔らしい。が、途中で削るのを止めてしまい、やよいは絵を倉庫に戻しに行くが...

やがて、やよいの仲間たちが一人、また一人と、絵の女が姿を現し、顔を見せていく。顔を見た仲間は首を吊って自殺していく。やよいの仲間の美術部員たち、更にはコーラス部の生徒たちも絵の女の顔を見て、首を吊った。そして、絵の女はやよいを襲う。

逃げるやよいだったが、の女は追ってくる。そんな中、やよいは、絵の顔を塗りつぶせば、と思い出し、倉庫にやってきて、絵の女の顔を塗りつぶそうとする。が、姿を現した絵の女はやよいに顔を見せようとする。手にしたマジックも飛んでしまったやよいは絶体絶命となるが、やよいの手からこぼれ落ちた血が絵の女の顔の上に散り、血で顔を塗りつぶしたやよい。すると、絵の女の姿が消えた。

やよいは無事だったが、翌日、自転車で登校中に、途中の木で首を吊った...

都市伝説として語られている絵が目の前にあって、伝説の通りにことが進んで行ったことを知り、恐怖のどん底に叩き落とされる女子高生。しかも、その伝説にあるように自分が襲われる恐怖はなかなか怖いものがある。しかも、絵の女の「すごい顔」がどんな顔なのか知りたいという好奇心と、顔を見ると死にたくなるという伝説との間での葛藤もあるだけに、なかなか怖かったですね。

しかも、絵の女の顔は、襲われた女子高生は目にして自殺することになるが、視聴者にはどんな顔なのかを見せない形で物語が進んで行くだけに、恐怖感が最後まで持続するということで、上手い演出でした。

ただ、襲われたものの、何とか無事だったやよいまでもが自殺してしまったラストには、ちょっと説明不足であり、この部分に関してはおそらくカットしている部分があるのであろうが、ちょっと納得できない所でした。

また、都市伝説は、羽根が生えたり、尻尾が生えたりして、面白おかしく伝わっていくものであるだけに、伝えられている襲われた場合の対処方法が通じないというのはあってもおかしくないだけに、物語としては面白くなっている。これを考えるとやよいが最終的に自殺してしまったというのも分からないでもないが、絵の女のすごい顔を直接見ていないやよいまでもが自殺してしまったのには、説明不足で疑問符が付くところでした。

少なくとも、演出においては去年放送された上下、一昨年の左右よりも恐怖感を出すと言うところでは上だったのに、クライマックスに関しては(カットしていたこともあるでしょうが)数段落ちるものになっていたのは残念でした。(でも、去年、BS-i(当時)で放送した「呪いのマンナさん」は比べものにならないほどレベルは上でした。BS-iからBS-TBSに社名が変わってから、クオリティが確実にダウンしているなぁ~~)

来週は「うしろ「記憶」」であるが、「東京少女・山下リオ」の第3話「さよならスケッチ」で共演した山下リオと佐野和真の共演(「さよならスケッチ」では時を超えた親子(父・娘)でした。)というのは楽しみでもあります。

でも、今年は1話5分のTVシリーズ「怪談新耳袋」の再放送が無いのが残念です。これが無いと夏が来たという感じが今一つしないだけに、TVショッピングの1つを潰して再放送してくれればいいのに...

 

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↓原作(全10巻)の最初と最後を拾っておきます。

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