MAURICE WHITE『MAURICE WHITE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼のソロ・アルバムである。言うまでもなく、彼はEARTH WIND & FIREの中心人物として'70'sから'80'sの音楽シーンに名前を残す一人である。'90'sに入るとミュージシャンとしてではなくてプロデューサーとして活動するようになるが、EW&Fをはじめ、音楽界に対する影響力は変わっていない。本アルバムはEW&Fでの活動に一段落つけた時期の発表であるが、彼らしいスケールの大きなサウンドを聴かせてくれている。ただ、'70'sのEW&Fのサウンドとは異なっていて、エレクトリック・サウンドとソウルフルなボーカルが魅力的なものとなっている。
尚、本アルバムは、Billboardのアルバム・チャートで最高位61位を記録しているが、EW&Fでの実績を考えると、チャート成績はちょっと寂しいところであった。
収録曲は、オリジナル盤では全11曲であったが、2001年にリマスターされてリリースされた時に4曲のボーナス・トラックが追加されて、現在は全15曲となった。(ボーナス・トラックは後ろの4曲である。)収録曲は以下の通りである。『Switch On Your Radio』『Jamboree』『Stand By Me』『Sea Of Glass』『I Need You』『Believe In Magic』『Lady Is Love』『Invitation』『Sleeping Frame』『Children Of Afrika』『Alpha Dance』『Life [Freedom Mix]』『Life』『Adventures Of The Heart (Demo)』『Sam The Jam』。
この中からシングル・カットされたのは3曲であり、美しいバラードとして各種のオムニバス・アルバムにも収録されている彼のソロとしての代表曲『I Need You』(Billboardのシングル・チャートで最高位95位を記録)、そして『Stand By Me』(Billboardのシングル・チャートで最高位50位を記録)、そして『Lady Is Love』である。特に『I Need You』はチャート成績以上に広く知られている珠玉の一曲である。(尚、年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)
本アルバムからのお薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『I Need You』と『Stand By Me』、そして『Switch On Your Radio』『Children Of Afrika』『Alpha Dance』という所をピックアップしておく。
EW&Fのサウンドとは異なるものであるが、延長線上にあるものであるため、EW&Fファンにも特に大きな違和感を感じることなく聴くことが出来るが、エレクトリック・サウンド全盛であった'80's中期らしいサウンドでもあって、この辺りは好みの分かれるところである。が、'80'sサウンドということでは、如何にもらしいところである。(ある意味では、'80'sのEW&Fと言っても良いでしょうね...)
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