SSブログ

「JET PILOT」 [映画(洋画)]

表題の作品は1957年のアメリカ映画「ジェット・パイロット」である。東西冷戦の時代ならではという航空映画である。そしてアメリカ空軍の全面的な協力があって完成した本作は、50年以上昔の作品であるものの、物語としたら将来を見越した所があって、ストーリーの方もなかなか面白いものに仕上がっている。確かに登場する航空機の方は時代を感じさせるものであるが、そういう時代ならではのものと思えば、これはこれで面白いものになる。

作品データを記しておくと、時間は112分、監督はジョセフ・フォン・スタンバーグ、脚本はジュールス・ファースマン、撮影はウィントン・C・ホック、音楽はブロニスラウ・ケイパーである。そして出演は、ジョン・ウェイン、ジャネット・リー、ジェイ・C・フリッペン、ポール・フィックス、リチャード・ローバー、ローランド・ウィンタース、ハンス・コンリード、たちである。

アラスカのパーマー空軍基地に勤めるアメリカ空軍のシャノン大佐は、ベーリング海峡の哨戒中、領空侵犯をしたミグ戦闘機を威嚇射撃した。そのミグはアメリカ領から飛び去らず、パーマー基地に着陸した。そして中からは美人のパイロット・アンナが現れた。彼女はソ連空軍の中尉で、ある過失の責任を取らされて銃殺されそうになったところを逃亡してきたと言う。アメリカ空軍は、アンナからソ連の機密情報を聞き出そうとして、シャノン大佐にアンナの身辺に付き添わせることにした。大佐はアンナを航空機に乗せて、その腕を見極めて、ソ連空軍の戦力を探った。暫く果てた勇はアンナを保養地に連れて行き、楽しい日々を過ごしたが、アンナを国外追放するので、即時帰還せよ、という命令を受ける。今ではアンナのことを愛するようになっていたシャノン大佐は、アンナを国外追放させない方法は自分と結婚するしかないとして、結婚式を挙げてから基地に戻った。が、アンナの国外追放というのは、アンナはソ連のスパイという証拠が出たためだった。シャノン大佐は騙されたと知り、あんなに報復する作戦を申し出た。それは、アンナと共にソ連領に入ることで、妻を追ってアメリカ軍を脱走した軍人を装い、ソ連の機密情報を盗み出し、最終的には人質交換でアメリカに戻るというものだった。これを実行に移した大佐は、ソ連軍に歓迎されて、技術教官の座を与えられる。また、新型ジェット機のテストも任された。しかし、その新型機には大きな問題があって、上手く行かなかったものだった。ソ連軍も大佐のことを怪しいと睨んでいて、テストに失敗して消すつもりでいた。万一、テストに成功しても、その後で大佐を処分する計画が用意されていた。そしてテスト当日、アンナはテストの裏にある陰謀を知り、祖国を捨てて大佐と共に生きる決意をして、大佐を助け、共にジェット機に乗り込んでソ連を脱出した。

ストーリーとしたら、東西冷戦下という時代らしいものであり、壁を乗り越えて愛に走るというのも、お約束というようなものである。まあ、愛を実らせるということではありふれたものであるが、(製作当時の先端)ジェット機を絡めている所がセールスポイントになっている。結局、特に新鮮な所もないのだが、J・ウェインの現代劇はそんなに多くないということと、J・リーを拝むということで、それなりの価値のある作品である。但し、ソフト化という点ではちょっと冷遇されているので、見ようとしたらちょっと苦労するかもしれませんね...(それを乗り越えて見ようとする努力がまた面白いのですけどね...)

 

↓ビデオであって、DVDではありません。

ジェット・パイロット【字幕版】 [VHS]

  • 出版社/メーカー: CICビクター・ビデオ
  • メディア: VHS

Jet Pilot [VHS] [Import]

Jet Pilot [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: Universal Pictures
  • メディア: VHS
Jet Pilot [VHS] [Import]

Jet Pilot [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: Universal Studios
  • メディア: VHS

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。