ケータイ刑事銭形愛26話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形愛」の第26話「さらば相棒 ~五代刑事殺人事件」の「裏ネタ編」も3回目となるが、今回は五代さんの転勤ということに関して、「転勤辞令」について、そして転勤先が神無島ということで、それがある(と語られた)「小笠原列島」についてと「神無島」について、そして愛ちゃんが口にした「左遷」について記します。尚、「神無島」については「泪・14話(2nd.1話)[裏ネタ編]PART 2」で簡単に記しているが、それをベースにして追記しました。
尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「転勤辞令」:「辞令」とは、官公庁や企業が職員に対して与える命令のことであり、職の任免に関して、その旨を本人に公布する文書のことである。英語では「Written Appointment」という。
また、「転勤」とは、労働者を、同じ会社や官庁の中で違う場所にある勤務場所に配置転換することを言う。英語では英語では「Trsnsfer」と言う。
一応は、本人の能力開発、後進の育成などの組織活性化のためとか、一つの業務に長期間携わることによる慢心や、取引先との間での不正を防止するため、または、僻地に一人を長期間勤務させずに定期交代させるため、などがその理由とされる。
また、会社にとって望ましくない人物を僻地に転勤させたり、度重なる転勤をさせるということで自己都合退職させようとすることがあり、人事権の濫用として問題になる場合もある。(特に僻地への転勤はその傾向が強いとされている。)
「転勤辞令」は、本人に転勤となることを伝える命令であり、どういう形であれ、転勤が決まった労働者にはこれが発行されることにる。尚、勤務地は同じであっても配属部署が変わるという「配置転換」もある意味では「転勤」であるが、この場合は「転勤」と言うことは少ないのが一般的である。(が、配属先が変わると言うことで、「辞令」は出る。)
「神無島」:「ケータイ刑事」においては、愛ちゃんとコンビを組んでいた五代さんの転勤先となった島であり、愛ちゃんも警察署長として赴任した所である。その後、五代さんは警視庁に戻って、舞ちゃん、そして泪ちゃんとコンビを組むが、その後愛ちゃんに呼び戻された五代さんが再び赴任していく島である。
警視庁に所属している愛ちゃんや五代さんが「転勤」で不妊することから、やはり東京都に属する島と考えるのが妥当である。(小笠原列島にあるのなら、全く問題はないですね。)一応、麻薬取引の拠点となっているらしいが、詳細については不明である。
尚、従姉妹の雷ちゃんとコンビを組んだ岡野さんが赴任したひょっこりひょう多もん島も、麻薬取引きの拠点ということになっているが、一応は別の島である。
尚、「東京少女・山下リオ」の第1話「初恋ダッシュ。」に登場した渡邉リオは、徳島県の神無島出身と物語の中で語られていた。名前は同じであるが、リオは徳島県の神無島であり、五代さんは東京都の神無島であるため、これは別の島と考えるのが妥当である。
「小笠原列島」:「小笠原諸島」とも言う。東京都小笠原村(村は「郡」属するのが基本であるが、小笠原村は「郡」が無く、「東京都小笠原村」ということになる。)に属していて、特別区(23区)の南南東約1000kmの太平洋上に位置し、30余りの島々から構成されている。総面積は約104平方キロである。
人が住んでいるのは父島、母島だけであって、硫黄島には自衛隊が、南鳥島には自衛隊、気象庁、海上保安庁の施設があって、その職員だけが常駐している。それ以外の島は無人島である。
いくつかの更に小さな列島に分けられていて、聟島列島(聟島、嫁島、媒島、北ノ島など)、父島列島(父島、兄島、弟島など)、母島列島(母島、姉島、妹島など)、火山列島(硫黄列島とも言う。北硫黄島、硫黄島、南硫黄島)と西之島、南鳥島、沖ノ鳥島から成っている。
東京都小笠原村は、日本の最東端である南鳥島と最南端である沖ノ鳥島を含んでいるので、面積は飛び抜けて大きくないが、村域の距離に関しては、東西、および南北とも日本の自治体の中では最大の距離がある。
歴史は、意外と古く、北硫黄島には先史時代のものと考えられる遺跡があり、父島でも時代特定は出来ていないが石器が発見されている。16世紀にスペイン人によって母島が発見されたと見られているが、1670年に難破した紀州の蜜柑船が母島に漂着、八丈島経由で伊豆下田に生還して、島の存在が幕府に報告され、その後調査が行われ、無人島(ぶにんじま)と呼ばれるようになる。19世紀には欧米の捕鯨船が寄港するようになって、1827年にイギリスが領有を宣言、1830年には父島にハワイから入植者が入る。1861年に幕府が小笠原の領有を宣言し、1876年に日本の領有が確定する。1880年に東京府の管轄となり、1886年には小笠原島庁が設置(1926年に小笠原支庁に改称される。)、1943年に東京府廃止で東京都になる。第二次世界大戦では、硫黄島は激戦地となり、父島なども要塞化して住民は本土へ疎開し、サンフランシスコ講和条約によってアメリカ海軍の統治下に入る。1968年4月に小笠原復帰協定が締結され、6/26に日本に返還されて東京都小笠原村になる。
この物語では、小笠原に神無島があって、人が住んでいるということになっている(→神無島署がある)が、実際にはそういう島はありません。
「左遷」:高い役職から低い役職に落とすこと、または官位を低くして遠隔地に赴任させることをいう。
これは、古代の中国では「左」と「右」では「左」の方を軽視し、「右」を尊んだ時代があって、その時の名残から来ている。→中国でも実際は「左」を尊んで「右」を軽視した時代の方が長い。周、隋、唐、宋、明、清の時代は「左」を尊び、戦国時代と秦、漢、元の時代は「右」を尊んでいる。日本は「左」を尊んだ「唐」の影響を受けているので「左」の方が「右」よりも重要視されていて、「左大臣」と「右大臣」では「左大臣」の方が地位が高い。これを考えると「左遷」は「左に遷す」ということでは地位が高くなるとストレートには考えるのが普通であるが、「右遷」とならない隠れた歴史があるというのは、言葉として面白いところである。→左を尊んだ時代の影響が強かったら、「左遷」という言葉ではなくて「右遷」という言葉になっていたかも知れませんね...
↓役に立つかはまた別ですが...
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