MICHAEL SEMBELLO『LOST YEARS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは2003年にリリースされたベストアルバムである。彼の名前は、何と言っても映画「FLASHDANCE」の挿入曲であって全米No.1ソングとなった『Maniac』の一発屋という印象があるのだが、実際はヒット・チャートを賑わすことを嫌っているだけであって、他のアーティストのプロデュースということで、長いキャリアと実績を積んでいる。本アルバムはそんな彼の発表した地震の曲を集めたベスト盤である。で、とても貴重な楽曲が収録されている。
収録曲は以下の全13曲である。(後ろの3曲は「ボーナス・トラック」扱いである。)『Love Doesn't Live Here Any More』『Tear Down The Walls』『Winter Of Our Love』『Black Rain』『Heavy Weather』『One Planet, One People』『Maniac [New Version]』『Life Of My Broken Heart』『Where Are We Now』『Rub The Stone』『Voodoo』『What You Really Want』『Burn It Up』。
この中からのお薦め曲は、全米No.1となったものとは異なるアレンジがされている『Maniac [New Version]』は必聴である。シングル・ヒットしたものとは完全に雰囲気が異なっているのだが、こういう所はアーティストではなくてプロデューサーとしての彼のセンスの良さを感じさせてくれる所でもある。それ以外では『Tear Down The Walls』『Heavy Weather』『Life Of My Broken Heart』『Where Are We Now』という所をお薦め曲としてピックアップしておく。
本アルバムには、全米No.1ソング『Maniac』を収録した1st.アルバム「BOSSA NOVA HOTEL」の収録曲は含まれていない(ここに収録されている『Maniac』は別バージョンである。)のだが、こういう所にも彼の精神を感じるところである。(2nd.から4th.アルバムからの選曲である。)ということで、大ヒット曲から受ける彼のイメージとは少々異なるサウンドに纏まっていで、イメージが合わないと感じることになるであろうが、実は『Maniac』の方が彼のサウンドの中では異質のものだったということで、それを知ることになって、正しく彼のことを理解出来ることになるベストアルバムということになる。
大人の鑑賞に堪え得る曲が集まっているので、じっくりと聴き込みたいベスト盤である。
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