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「あいつ」(その4) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローシリーズの第36弾として記してきた「あいつ」シリーズも今回で誌有料と言うことになります。残っているシリーズ第4作(これだけは)終わりと言うことにします。

シリーズ第4作爆弾男といわれるあいつ
作品データを記しておくと、1967年の日活作品で、時間は91分、監督は長谷部安春、脚本は下飯坂菊馬と藤井鷹史の2人、撮影は山崎善弘、美術は佐谷晃能、音楽は鏑木創である。そして出演は、小林旭、東京ぼん太、青木義朗、西村晃、万里昌代、藤竜也、内田良平、高品格、岡崎二朗、嘉手納清美、加原武門、山田禅二、瞳美沙、椿洋子、木浦佑三、長弘、新山ノリロー、新山トリロー、たちである。

各地を流れている都築浩介と熊五郎が久しぶりに東京に戻ってきた。が、熊五郎が昔世話になった魚住が現金輸送車襲撃事件に巻き込まて死んだと知ると、現地・長岡に向かい、調査を始める。警察で襲撃犯が使った銃弾を見せて貰うと、浩介はそれは神戸にいた殺し屋・滑川と察知した。魚住の娘・麻子に会った浩介は、必ず犯人を突き止めると誓った。また、この地は、かつて浩介が仲を取り持った珠美と健がいるので、久しぶりに会ったが、浩介の姿を見た健は困惑した。それは、健は現金輸送車を襲撃した5人組の1人であったためだった。で、健はボスの滑川に連絡、それから浩介の回りには滑川の手が伸びてくることになる。そんな中、健が滑川に殺され、熊五郎が人質に捕らえられしまう。怒り爆発の浩介が乗り込んで熊五郎を救出するも、犯人一味を捕らえることは出来なかった。そんな中、犯人一味は奪った金のことで争いが起こり、筧がその金を持ち逃げし、逃亡した。ある温泉宿にやってきた筧を待っていたのは麻子であり、2人はグルだった。そんな所に浩介が現れ、また滑川も姿を現した。三者が争う中、筧と麻子が倒され、浩介と滑川の対決も浩介が制し、決着が付いた。

展開は基本的には前作までと大きく異なることがないが、シリーズ全4本の中で最高作と言われるだけに、一味違った仕掛けがあり、描写も独特のものが使われていて、見せてくれている。(とは言っても、本シリーズの中では1番であるが、「渡り鳥」シリーズなどと比べるとやはり...)

本作のクオリティがシリーズ第1作からでていたら、全4作で終了するようなことにはならなかったシリーズになったであろうが、それがつくづく残念なところであり、「あいつ」シリーズとして、最後にどでかい花火を打ち上げた、と言ったところである。

また、本作は長谷部監督の監督第2作でもあり、後の彼の作品を語る上でも外せない描き方が使われているというように、シリーズ作品ではなくて単独の1本としても見るべき所のある作品である。(この点で本作を見たら、シリーズ第1作から第3作は見ないということで宜しいかと...)

 

↓本作だけはDVDもリリースされています。

爆弾男といわれるあいつ [DVD]

  • 出版社/メーカー: 日活
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