ケータイ刑事銭形泪29話(2nd.16話)[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形泪・2nd.16話」(通算29話)の「ああ、さそり違い ~銭形泪誘拐事件」の「裏ネタ編」も3回目となるが、今回は劇中で名前が出てきた芸能人について記します。(「吉永小百合」、「国生さゆり」、「南沙織」の3人についてです。)
また、約3年前になるBS-i(当時)のこの物語の再放送時に記した記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「吉永小百合」:1945年、東京都出身の女優である。1957年にラジオドラマ「赤胴鈴之助」でデビューして、半世紀を超えるキャリアを重ねる日本を代表する大女優である。
映画デビューは1959年の「朝を呼ぶ口笛」(全国中小学生作文コンクールで文部大臣賞を受賞した吉田稔の「新聞配達」が原作の作品で、監督は生駒千里、脚色は光畑碩郎、出演は加藤弘、織田政雄、井川邦子、鳥居博也、羽江まり、たちである。)1960年の映画「ガラスの中の少女」(原作は有馬頼義、若杉光夫監督、脚本は青山民雄)で主演を務め、1962年の映画「キューポラのある街」(浦山桐郎監督、脚本は今村昌平と浦山桐郎、主な出演者は東野英治郎、杉山徳子、吉永小百合、市川好郎、鈴木光子、たちである。)でヒロインを演じ人気を得ると同時に、歌手としても「寒い朝」でデビューする。この年には橋幸夫とデュエット曲「いつでも夢を」が大ヒットして、第4回日本レコード大賞を受賞する。清純派女優として、そして歌手としても大活躍をする。
1960年代は「日活の看板女優」として、次々と出演作が制作され、浜田光夫とのコンビは大人気を得て、日活の純愛映画・青春映画を支える柱となり、「日活と言うと無国籍アクション作」というイメージを変えた。そんな彼女のファンを「サユリスト」と呼ぶようになり、熱烈なファンがいる。
1970年代に入り、日本映画が斜陽化していくと、やや低迷することになり、'60'sの「清純なお嬢さん」というイメージからなかなか抜け出せないことになる。'70年代は映画よりもTVドラマの方に出演作が多くなる。そんな中、1981年のNHKのドラマ「夢千代日記」が高く評価され、ここからは新たなイメージを確立、日本を代表する女優となって、再び映画の方にも出演作が増えていくことになる。そして、1988年の映画「つる-鶴-」で映画出演が100本を越えた。その後も映画を中心に出演していて、最近では2008年11月公開の「まぼろしの邪馬台国」がある。現在も現役であり、今後も日本映画界に残る作品に出演し続けていくことでしょう。
また、1959年にはTVの特撮ヒーロー作品「まぼろし探偵」でヒロイン・吉野さくらを演じているのだが、これが彼女のTVドラマのデビュー作であって、当時は中学生である。つまり、子役時代に特撮作品に出演しているということになる。(特撮ファンの間では有名である。)が、こういう部分は銭形姉妹の中でも、子役からの経験のある2人(愛(宮﨑あおい)&泪(黒川芽以))には共通するところがある。愛の宮﨑あおいさんは、特撮番組のレギュラーは経験していないが、1999年の「ブースカ!ブースカ!!」にゲスト出演している。(当時は中学生でした。)一方、泪の黒川芽以さんは1997年の「ウルトラマンティガ」(17話)にゲスト出演していて、1998年の「テツワン探偵ロボタック」ではヒロイン・橘ミサキ(レギュラーです。)を演じている。この両作品当時は小学生である。子役は例え「天才子役」と言われても、大人になっても役者として残っている人は実に少ないのだが、日本を代表する女優にまでなった吉永小百合はやはり偉大と言うことになる。また、宮﨑、黒川も生き残って現在も女優として活躍しているだけに、吉永小百合のようになってもらいたいと思う所である。(愛、泪以外の5人の歴代銭形(銭形ーズ)は、子役経験が殆ど無く、「ケータイ刑事」がデビュー作であったり、BS-i作品がデビュー作であるだけに、愛、泪とは同列には述べることが出来ません。)
高村さんの世代(劇中では45才という設定なので、初登場の「銭形泪」の製作年と重ねると1959年生まれと予想されるが、一応、昭和30年代中頃から後半の生まれということにする。)では、「サユリスト」としたら若い世代であると言うことが出来る。
もしも吉永小百合が「ケータイ刑事」に出演ということになったら(ギャラを考えると、どう考えても不可能でしょうから、あくまでも「夢」ですけど...)やはり銭形警視総監の妻、つまり、銭形姉妹のおばあちゃまというところですかね...(というか、ここしかあり得ないでしょう。)
「国生さゆり」:1966年、鹿児島県出身の女優(元アイドル)/タレントである。1985年におニャン子クラブの会員番号8番として芸能界デビューをして、1986年にシングル「バレンタイン・キッス」でソロ・シンガーとしてデビューを果たす。この曲が大ヒットを記録。また、ドラマにも出演する用になり、人気を得る。1987年におニャン子クラブを卒業という形で抜けると、歌手としてではなく、女優として活動をするようになる。'90年代に入ると、独特の個性の強いキャラとしてバラエティ番組には必要な顔となっていった。
歌手としては1986年から1988年の間に8枚のシングル と何枚かのアルバムを発表している。シングルの方は当時の人気アイドルということで、オリコンで1位を獲得している曲が何曲かあるが、最高位2位の『バレンタイン・キッス』だけが現在でも語られているということで、ある意味ではオリコンが単なる人気投票だけで、権威も失墜した時代に突入していたことを示している。(中には、歌手・国生さゆりは『バレンタイン・キッス』の一発屋と思っている人たちがいる。→現在ではそう言う感じもしないでもないが、シングルのセールス記録やチャート成績からは、こういう認識は誤ったものと断言できる。)
尚、名前が「さゆり」というのは、父親が吉永小百合のファンであったために名付けられた、ということを披露している。
もしも「ケータイ刑事」に出演ということになったら、クイーン・宝積さんに対抗する様な強烈な女で、クイーンを殺した犯人役というところでしょうか...
「南沙織」:1954年、沖縄県出身の元アイドル歌手である。「シンシア」という愛称で親しまれたが、これはクリスチャンの洗礼を受けた時に授かった名前である。
1971年に『17才』でレコード・デビューをして、これが大ヒットを記録した。後に森高千里がカヴァーしてヒットを記録したのをはじめ、現在までに多くの歌手がカヴァーしていることでも知られている。(アルバムの中の1曲として、多数のシンガーが取り上げている。)
'70's前半というのは、'60年代のアイドルとは違った新しいアイドルが登場した時期であり、'70'sアイドルという歌を中心に、バラエティにも登場する新しいアイドルが誕生していくが、彼女はそういう'70'sアイドルのイメージを決める存在となって、人気を得ることになる。(南沙織、天地真理、小柳ルミ子が「三人娘」として代表的なアイドルとなり、その後、山口百恵、桜田淳子、森昌子という三人の時代となっていく。)
「17才」のヒットによって、日本レコード大賞で新人賞を受賞、NHK紅白歌合戦にも出場するなど、大活躍をする。また、当時はアイドルの指標として重要視されていたブロマイドの売り上げも1位ということで、正にトップ・アイドルであった。
その後も次々とヒット曲は放ち続け、ニューミュージック系のシンガー・ソングライターたちからも楽曲の提供を受けるほど、シンガーとしての評価も高く、1975年には『人恋しくて』では日本レコード大賞の歌唱賞を受賞する。
1978年に上智大学に進学するが、学業専念のために同年10月のコンサートで歌手を引退する。同年4月にはキャンディーズの「お別れコンサート」が行われているが、彼女も「さよならコンサート」を行っていて、現在では当たり前のように行われる「引退コンサート」を定着させることにもなった。
1979年に写真家の篠山紀信と結婚し、篠山紀信夫人となったが、その後は芸能活動は大々的には行っていない。(何度か、短期間だけの復帰を行っているが、本格的に復帰ということはしていない。→'70'sアイドルとしてのイメージが余りにも強烈であるだけに、復帰しない方が伝説として残ることになって良いと思います。山口百恵も復帰しないからこそ、伝説として輝き続けているのですから。)
代表曲は『17才』『潮風のメロディ』『色づく街』『人恋しくて』といったところでしょうか。尚、彼女は洋楽のヒット曲のカヴァーも積極的に行っていて、アルバート・ハモンドの大ヒット曲『カリフォルニアの青い空』や、ボブ・ディランの名曲『風に吹かれて』などをカヴァーしているのをはじめ、'60'sのアメリカでは当たり前のように行われていた流行歌のカヴァーを多数行っていたこともあつて、洋楽ファンの間でも高い人気をえているシンガーでもある。
尚、彼女は歌手としての活動を中心としていたが、ドラマの方にも何本かゲスト出演している。そんな中でも「ミラーマン」のパイロット版ではヒロインを演じていたが、TVシリーズの「ミラーマン」には出演していない。よって、幻の作品と言うことになっているのだが、特撮ファン(特に円谷プロ作品のファン)の間では語りぐさになっている。(ちなみにパイロット版の「ミラーマン」は柴俊夫が主役を務めたが、やはりTVシリーズでは彼も出演していない。が、「シルバー仮面」では主役を務めている。その縁なのかは分からないが、南沙織は「シルバー仮面」の第6話にゲスト出演している。)
高村さんの世代であれば、彼女がデビューした当時は小学生高学年ということになり、シンシアの活動時期は中学生から高校生ということになるため、彼女のファンであったというのはごく自然なところとなる。そのため、この物語で高村さんは「犯人は南沙織の強烈なファン」とか「沙織ちゃんはみんなのものだ」という発言もごく自然な発想である。(が「サソリ」と「さおり(沙織)」を間違えるというと言うのは別問題ですけど...)
↓いくつか
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