NEW EDITION『CANDY GIRL』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1983年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。'80's後半から'90's初頭にかけて、大活躍することになるBOBBY BROWNが所属していたグループである。('90's中盤以降の彼はスキャンダルの方が中心となっちゃいましたけど...)'80'sのアメリカ初のボーイズ・グループとしては後の音楽シーンに多大な影響を与えることになった彼らであるが、そのデビュー・アルバムは、現在だからこそ再評価されているが、当時としては目立つこともない平凡なアルバムであった。実際、Billboardのアルバム・チャートでも最高位111位を記録しただけであった。(イギリスではNo.1シングルが生まれているのに、チャートインしていない。)
収録曲は以下の全10曲である。『Gimme Your Love』『She Gives Me A Bang』『Is This The End』『Pass The Beat』『Popcorn Love』『Candy Girl』『Ooh Baby』『Should Never Have Told Me』『Gotta Have Your Lovin'』『Jealous Girl』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。アルバム・タイトル・ナンバーであり、デビュー・シングルとなった『Candy Girl』はBillboardで最高位46位を記録しているが、イギリスでは1位を獲得している。続く『Is This The End』はBillboardでは最高位85位、イギリスでは最高位83位を記録、続いて『Popcorn Love』がBillboardでは最高位101位、イギリスでは最高位43位を記録している。
この中からのお薦め曲としては、『Candy Girl』しかないでしょう。何だかんだ言っても、この曲のイギリスでのヒットがあるからこそ、というものである。この曲を語らないことには、彼らは成り立たない曲である。これ以外の曲としては『Pass The Beat』『Ooh Baby』『Jealous Girl』をピックアップしておくこととする。
当時の彼らのサウンドはファンキーであり、ポップな路線だったことで親しみやすいものであったのは間違いないのだが、当時としては第二次ブリティッシュ・インベージョンの波に乗って登場したニュー・ロマンティック派やMTVの登場(初期MTVは黒人のものを避けていた。)などでで、アメリカ出身の、特に彼らのような黒人グループは虐げられていた時期でもあった。(こういう状況を打破したのがMICHAEL JACKSONである。)そのため、アメリカよりもイギリスの方でそれなりの成績を残すという結果になったのは面白い所である。彼らは翌1984年に発表する2nd.アルバム「NEW EDITION」の大ヒットでブレークすることになる。
結果的には、本アルバムの翌年にはブレークすることになる彼らであるため、本アルバムはブレーク後に結構取り上げられていたこともあって、比較的耳にすることも多かったのだが、改めて聴いてみるというのも宜しいかと...
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