KATE & LEOPOLD(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は2001年の映画「ニューヨークの恋人」である。この邦題の作品は、日本では劇場未公開の1964年の作品で、原題が「DEAR HEART」という作品(デルバート・マン監督、グレン・フォード、ジェラルディン・ペイジ主演)と、1979年の作品で、原題が「HERO AT LARGE」という作品(マーティン・デヴィッドソン監督、ジョン・リッターとアン・アーチャー主演)があるが、本作はそのいずれとも関係ない別作品である。
125年の時を超えて現れた貴族の男と出会ったキャリアウーマンの恋を描いたラブ・コメである。主演はラブ・コメの女王として知られるM・ライアンであり、本領を発揮している。
作品データを記しておくと、時間は118分、原案はスティーヴン・ロジャース、監督はジェームズ・マンゴールド、脚本はジェームズ・マンゴールドとスティーヴン・ロジャースの2人、撮影はスチュアート・ドライバーグ、音楽はロルフ・ケントである。そして出演は、メグ・ライアン、ヒュー・ジャックマン、リーヴ・シュレイバー、ブレッキン・メイヤー、ナターシャ・リオン、ブラッドリー・ウィットフォード、パクストン・ホワイトヘッド、スポルディング・グレイ、フィリップ・ボスコ、たちである。
1876年のニューヨーク。レオポルド公爵は愛する女と出会うことが出来ない状態で結婚相手を決めざるを得ない状況になっていた。そんなある日、彼はブルックリン・ブリッジから転落、そして2001年のニューヨークにタイムスリップしてしまう。一方、仕事にも恋にも疲れ果てた広告会社に務めるキャリアウーマンのケイトは、元彼のスチュアートの所に転がり込んできたレオポルドと知り合う。最初はレオポルドを変な男と思うケイトだったが、やがて恋に落ちていく。が、色々とあって、レオポルドは19世紀に帰って行ってしまう。一方、ケイトは重役の座を手に入れたが、その椅子を捨てて19世紀にタイムスリップして...
ラブ・コメの王道を行く結末はともかく、19世紀と21世紀の現代という時間の差があることからくるギャップが色々と面白い所である。
また、本作の主題歌でSTINGが歌う『Until...』は受傷こそならなかったものの、アカデミー賞の主題歌賞にノミネートされている。(ゴールデン・グローブ賞では歌曲賞を受賞している。)この名曲をはじめ、音楽の方は映画以上に充実した内容になっている。
サントラ盤の収録曲は以下の全20曲である。『Until...』『Clock In New York』『I Want Him Resplendent』『Leopold Chases Stuart To Brooklyn』『That Was Your Best?』『Let's Go!』『Leopold Sees The Completed Bridge』『You Did So Great (Kate's Theme)』『Galloping』『Dearest Kate...』『Prolixin/Leopold And Charlie Buy Flowers』『Charlie Wins Patrice, Leopold Wins Kate』『Secret Drawer』『Time For Bed』『Charlie Realizes Leopold Was For Real - 1876』『Kate Goes To The Awards』『Kate Sees The Pictures - "I Have To Go"』『You Have To Cross The Girder』『Back In 1876 - Waltz』『Back Where I Belong』。
映画の方はロマンティックな作品であるが、音楽の方はそれ以上にロマンティックな曲に満ちているということで、本作を堪能するにはサントラ盤を貫にすることは出来ない所である。セットにして堪能しましょう。(最近のM・ライアンはやたらと老けてしまって、本作当時とは随分と変わってしまったが、本作あたりが限界だった感じがするだけに、サントラが優れていたというのが本作の救いでもありました。)
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