ケータイ刑事銭形命8話(感想)+9話予告 [ケータイ刑事]
二段構成で記している「銭形命」。色々とボロが出ていて、クオリティの低下を大きく感じられた物語になってしまっただけに、今回は二段構成を止めようかとも思ったのだが、とりあえずは二段構成にします。(残りも少ないですし...)で、まずは簡単な感想と次回予告を見た範囲から思ったことを記します。
後半に突入した第8話は「愛と宿命の将棋崩し! ~女流棋士殺人事件」という物語。物語としては色々と予想した事を裏切る方向に進み、「ケータイ刑事」のパターンに染まり過ぎている筆者としては「やられた」と感じた物語になったのだが、それはストーリー展開に於いてのことであり、物語としたらかなり粗かったですね。一応、「警視庁から入電中」がなかなか出てこなかったという「久しぶり」もあったのだが、今一つ魅力を感じることの出来ない物語でした。
将棋が普通の対極でなく、将棋崩しだったというのは、「名曲探偵アマデウス」の二番煎茶ということで、それ以外には言うこと無し...
冒頭では「零・2nd.11話」の様な雰囲気を感じ、直ぐに「舞・12話」の様な雰囲気を出していたが、これは前回の「泪・2nd.9話」と「愛」の初期の物語の雰囲気が合体したような感じの物語の次ということで、本家の赤リボンの2人の雰囲気をと考えたらよいということでしょうね。
が、全体の中盤になって、このように作風を色々と試しているようでは、シリーズ構成の悪さを感じるだけである。(「銭形命」が2クール以上あるのなら、これでもまだ良いのだが、1クールで終了ということになっているのだから、試している時ではないのは言うまでもない。「海」の時からシリーズ構成はズタボロになっているが、改善されるどころかますます酷くなっているのが気になるところです。)
ゲストの八木小緒里さんは「東京少女・大政絢」での志摩さんを思い出させるように「忍者」を意識させる所を捜査段階で出したというのは、芸が細かいところですね。ただ、彼女が殺害の主犯ではなかったというのはやってくれました。(一応、犯人隠匿で逮捕されましたけど...)状況証拠もあって、真犯人らしさをたっぷりと感じさせておいて、いつものように強引なトリックを使って殺害した真犯人になるものと思っていたので、この点については裏をかかれたことになったので、やられた、と感じたのだが、事件の実際のトリックの方は、あまりにもあっさりしていて、ちょっとガッカリしました。(特にトリックと呼べる代物ではなかったですし...)種まきの方はたっぷり出来ていて、動機にしてもそれなりのものが伏線として用意されていて、ミスリードまで誘っただけに、肝心のトリックの部分がこんなにもあっさりしたものだったら、失望しか無いですね。(ただ、考えた通りに進んで行くと、「愛・1話」の動機と基本的に同じとなり、これはこれで「またか」ということになってしまい、別の意味でボロクソに感じることになったでしょうが...)
また、兵頭希梨さんは「東京少女」では「水沢エレナ」「大政絢」「福永マリカ」にも出ていたということで、遂に「ケータイ刑事」にということになったのだが、八木さんの前には存在感がなかったのは残念でした。(「零・2nd.2話」の真犯人と殺害されたクイーンの存在感と同様で、殺害の実行犯(=真犯人)の存在感が薄かったため、面白さが伝わってこなかったということになる。)
そして、今回の物語で最も大きかったのが、命ちゃんの存在感のなさである。松山さんが色々と食っていたこともあるが、余りにも命ちゃんの存在感が薄かったのは問題です。が、存在感が薄かっただけに、命ちゃんがちょっとミーハーぶりを見せて、キャラのぶれを感じさせることになったのだが、これについては存在感がなかっただけに随分と薄まってしまったのが、不幸中の幸い(?)と言ったところですかね...→テレビカメラを見ての反応は無かった方が良かったように思います。(第5話でのこともありますから...)
それにしても、命ちゃんの存在感が薄かったが、今回も本編には登場せずに「鑑識メモ」にだけ登場した柴田束志さんも存在感が無くなっていますね。(そういえば「舞・12話」は柴田太郎さんは登場せずに、弟の柴田二郎が登場した物語でした。束志の弟でも出したら良かったのに...)
「海」のシリーズ構成の悪さは「文化祭」の準備が原因だと思われるが、「命」のシリーズ構成の悪さは、やはり「感謝祭」のことに気を取られすぎているということなのでしょうかね。ファンとのコミュニケーションを大事にするのも理解出来るが、そのためにシリーズの命となる全体構成(シリーズ構成)が疎かになるようでは、困ったものである。「海」での反省点が活かされていないということになるだけに、これでは「銭形命」が1クールで終了というのは当然という気がする。(残念な所ですけど...)
とりあえず、今回はここまでにしておいて、物語の中身についてと、ツッコミなどは、火曜日一番の方に記すことにします。(ただ、今回の物語はあんまり面白くなかっただけに、水曜日以降にずらすかも...)
次回の第9話は「恋愛泥棒再び現る! ~謎の怪盗予告事件」という物語で、「海・2nd.9話」に登場した恋愛泥棒(=怪盗マリン)の再登場です。(これを第9話に持ってくるというのは、狙っていますね。)でね当然のことながら星野真里さんがゲストです。怪人○面相の時と同様に、「海・2nd.9話」を改めて見て、おさらいをしておこうと思うのだが、次回予告を見た範囲では、怪人さんの物語のパターンも踏襲しているようですね。(となると、「泪・2nd.5話」から始めて「零・1st.4話/2nd.3話」と「雷・1st.24話/2nd.11話」もおさらいとして見ておいた方が良いのかも...)
鑑識メモ(今回も柴田さんの唯一の活躍(?)の場でした。)の後、「ドラマ倶楽部からのお知らせ」に相当するところは、今回も8/27の「SUMMER PARTY in 赤坂BLITZ!ファン感謝祭歌謡祭」/のお知らせでした。本放送の時点ではよいのだが、再放送の時はここがどうなるかですね。カットしてしまうか、「終了しました」という類のテロップが出るかということになることを思うと、命ちゃんの着ボイスDLのおしらせに戻した方が良かったと思います。→それでなくても「命ちゃんの着ボイスDLのお知らせ」の機会は少なくなっているのですから...
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- 作者:
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2009/08/25
- メディア: 単行本
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↓一応、関連性を感じた物語が収録されているものを拾っておきます。
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