ケータイ刑事銭形泪30話(2nd.17話)[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]
5回目となる「銭形泪・2nd.17話(通算では30話)」の「真夏の百物語 ~怪談新耳袋殺人事件」の「裏ネタ編」ですが、今回は泪ちゃんがこの事件を解くヒントになった事柄から、「羽根」について、「ハンカチ」について、「カルテ」について、高村さんが過去に蜂に刺されているということでこう言っていた「トラウマ」について、そして「アナフィラキシー・ショック」について記します。尚、「アナフィラキシー・ショック」については「海・31話(3rd.5話)[裏ネタ編]」で記しているが、それをベースに追記しました。
尚、約3年1ヶ月前になるBS-i(当時)のこの物語の再放送時に記した記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「羽根」:「羽」「翅」と表記されることもある。「羽根」または「羽」は、鳥類特有のもので、表皮が変化したものであって、角質化した表皮が突出して、その先端に細かい切れ込みが出来たものである。(爬虫類の鱗と同じ性質のものである。)また「羽毛」と呼ばれることもある。→一応、ふわふわしたのを「羽毛」と呼んでいて、硬い軸のあるのが「羽根」と言う区別がされている。
一方、「翅」は昆虫類が持つものであって、飛行するために備えたものである。皮膚が袋状に膨出し、表裏がくっついて扁平になったものと考えられている。(「翅」の中には「翅脈」と呼ばれる管状の隆起があって、この中を血液が流れていたり、神経が通っている。→「羽根」には神経は通っておらず、血液も流れていない。)
「羽根」(「羽」)のことを英語では「Feather」、ドイツ語では「Flugel」、フランス語では「Plume」、イタリア語では「Piuma」、スペイン語では「Pluma」と言う。
「ハンカチ」:「ハンカチーフ(Handkerchief)」の略であって、小形で方形の布である。手を拭いたり、汗を拭うのに使われるもので、身だしなみを整えるための日常品である。また「ハンケチ」と呼ばれる場合もある。尚、日本では手を拭くのに使われるが、欧米では鼻をかむのに使われるのが一般的である。また、素材は綿、絹、麻などの吸水性に優れた織物素材が使われている。
起源は古く、紀元前3000年頃のエジプトで飾り付いた麻製の布が発掘されていて、高貴な人が身だしなみのために使用していたことが分かっている。
実用品であったが、中世には凝った装飾を行うことが中心となって、実用品から装飾品になっていた時代があった。(豪華さを競い合うことになって、貴族の間でブームになっていた。)そんな中、フランスのルイ16世の王妃マリー・アントワネットが四角形の規格に統一させて、現在の形が定着することになった。
日本では、手ぬぐいがこれと同じ用途で長い間使用されていたが、明治になって西洋の服(所謂洋服)が入って来た時に一緒に入って来て、その後、広く普及することになった。(ただ、欧米と違って、手ぬぐいの代替品という感じで広がったため、鼻をかむのに使われることは少ない。)
英語では「Handkerchief」、ドイツ語では「Taschentuch」、フランス語では「Mouchoir」、イタリア語では「Fazzoletto」、スペイン語では「Panuelo」と言う。また、「ハンカチ」をはじめ、「汗拭い(あせぬぐい)」「汗拭き」などは全て夏の季語である。
「カルテ」:ドイツ語の「Karte」から来ている言葉であって、診療記録カードのことである。(ドイツ語の「karte」は英語の「card」という意味である。)医学用語では、ドイツ語から来ているものが多いが、これは明治の時代、日本は西洋医学をドイツから学んでいたためである。
医者が患者を診察した時に、病状や症状を記入するカードのことである。日本の医師法では「診療録」と言う。法的に、診療した際にこれを記すことが義務づけられている。(記録する内容は、最低でも、診察を受けた者の指名、住所、性別、年齢、病名、主要症状、治療方法、処方および処置、診療年月日を記すことと定められている。)また、病院や診療所では管理者が、その他では医師が、カルテを5年間保存しなければならない、ということも定められている。
但し、中には仕方なく記している医師がいて、書いた本人でも後からそれを見ても、何が書いてあるのか判読できないというようなケースもあって、色々と問題となっていることもある。
近年では、「電子カルテ」と呼ばれるものが登場していて、紙(カード)に記録するものから電子的なシステムに置き換えるものが登場している。紙カルテにタイしてメリットもあるが、デメリットもあって、それらが解決されていないこともあって、国が音頭を取っているものにしては進展が遅いのが現状である。(特に、停電時は全く使えないなど、非常時の問題が大きいとされている。)→そのため、中には、診察の際には紙カルテに記入して、それをスキャナで取り込み、閲覧と保管を電子ファイルで行うという中間のシステムを使っている病院が結構ある。
英語では「chart」と言うが、「Medical Record」「Clinical Record」若しくは「Record」と言う場合もある。
「トラウマ」:「Trauma」は元々はギリシャ語であり、「心的外傷」または「精神的外傷」のことである。自然災害、戦争、交通事故、性的虐待、強姦、暴力、監禁などの受けたり、身近な人の死亡などで耐え難い強烈なショックを受けた場合、これらによって起こるストレスが心身に引き起こす障害のことを指している言葉である。英語では「Post Traumatic Stress Disrders」と言い、この言葉の頭文字から「PTSD」と呼ばれることもある。
この症状がある場合は、精神的な部分も関係しているので、一刻も早く専門医に相談して、早く診察を受けた報が良いでしょう。が、風邪のように直ぐに治癒するというものでもなく、時間が必要というのが一般的である。精神科や神経科に相談するのが一番である。
「アナフィラキシー・ショック」:「アナフィラキシー」(Anaphylaxie:ドイツ語である。)とはアレルギーの一種であり、抗原抗体反応によって急激なショック症状を引き起こし、それが著しい場合は死に至ることがある現象のことである。該当する物質が体内に入ると、即座に反応が起こるが、平滑筋のれん縮が起こる。そして血液循環障害や呼吸困難が続いて起こることになり、重度の場合は死に至ることになる。
特定の食品を食べることによって起こる場合(これは「雷」や「海」の物語で使われていますね。)と、動物に刺されたり噛まれた場合に起こる場合がある。(この物語では後者である。)
食物が原因の場合は、蕎麦、カニ、エビ、ゼラチンなどで起こることがよく知られている。動物の場合は、蜂に指された場合が良く知られているが、ねずみに噛まれた場合も起こる可能性が高い。
特に、蜂に刺された場合は、最初に刺された時に体内に、蜂の毒に対する抗体が出来、2度目に指された時にアナフィラキシーショックを起こすことになる。2度目に刺された場合は、刺されてから直ぐに症状が出る。まずは全身が赤くなり、呼吸困難に陥り、血圧も低下する。即座に対応しないと死に至る可能性が高い。また、ねずみに噛まれた場合も、やはり2度目に症状が出て、死に至る場合がある。
アナフィラキシーショックには便宜上、4つの型に分類される。Ⅰ型からⅣ型があり、アナフィラキシー型反応、細胞傷害型反応、免疫複合体型反応、細胞免疫型反応がそれらの4つである。
治療方法としては、除去食療法と薬物療法があることが知られている。(前者は食物が原因の場合についてですけど...)尚、これらは生死に関わることになるため、自分で軽々しく判断せず、医師の診察を受け、治療に関しても医師や専門家の言葉に従いましょう。
↓参考まで
Patient profile理解のためのカルテの読み方と基礎知識
- 作者: 吉岡 ゆうこ
- 出版社/メーカー: じほう
- 発売日: 2007/05
- メディア: 単行本
カルテの読み方と基礎知識―Patient profile理解のための
- 作者: 長沢 紘一
- 出版社/メーカー: じほう
- 発売日: 2001/09
- メディア: 単行本
トラウマの心理学―心の傷と向きあう方法 (NHKライブラリー)
- 作者: 小西 聖子
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2001/09
- メディア: 単行本
アナフィラキシーショック―For Professional Anesthesiologists
- 作者:
- 出版社/メーカー: 克誠堂出版
- 発売日: 2008/11
- メディア: 単行本
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