OFFSPRING『THE OFFSPRING』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1989年にリリースされた彼らのデビュー・アルバムである。1984年に「MANIC SUBSIDAL」というバンド名で結成されたが、1987年に現在の名前に変えたというのは有名な話である。インディーズ時代ということもあって、チャートを賑わすようなことは無かったものの、'90'sに入って大ブレイクする予感をさせるサウンドを聴かせているアルバムである。
収録曲は以下の全11曲である。『Jennifer Lost The War』『Elders』『Out Of Patrol』『Crossroads』『Demons (A Mexican Fiesta)』『Beheaded』『Tehran』『A Thousand Days』『Blackball』『I'll Be Waiting』『Kill The President』。
この中からはシングル・カットされてヒットを記録したものは無いが、本アルバムのリリース前の1987年に『I'll Be Waiting』と『Blackball』をカップリングして、自分たちで1000枚プレスしてリリースしている。(現在では貴重な者として、プレミアが付いている。)
お薦め曲は、自らプレスするぐらいで力の入っている『I'll Be Waiting』と『Blackball』、そして『Jennifer Lost The War』『Out Of Patrol』『Beheaded』という所をピックアップしておく。
本アルバムでは、まだまだ荒削りであって、完成度も決して高いものでは無いが、後にブレイクするだろうという予感は感じさせてくれる。パンクが生まれて約10年という当時、一時的には死滅したような所があったパンクであるが、'90'sに入って、新たなパンク・ブームが到来する基礎となる部分が構築されていたということ、そして彼らの原点でもあるだけに、彼らのファンとパンク・ロックがお好きな方は聴いておきたいアルバムである。また、'80's終盤のインディーズ界を知る場合、一つの指標にもなるアルバムでもあるので、'80'sサウンドがお好きな方は、「'80's」という時代に幕が下りる直前のアルバムとして、一度は耳を傾けておいた方が宜しいかと...
コメント 0