「A LITTLE PRINCESS」 [映画(洋画)]
表題の作品は1995年の映画「リトル・プリンセス 小公女」である。説明の必要のないバーネットの名作「小公女」の映画化作品である。が、「小公女」の方は映画化されるというのは少なくて、これは2度目の映画化である。が、有名な物語であるので、ストーリーなどはご存知であろう。
作品データを記しておくと、時間は97分、原作はフランシス・ホジソン・バーネット、監督はアルフォンソ・キュアロン、脚本はリチャード・ラグラヴェネーズとエリザベス・チャンドラーの2人、撮影はエマニュエル・ルベツキ、音楽はパトリック・ドイルである。そして出演は、リーセル・マシューズ、エレノア・ブロン、リーアム・カニンガム、ヴァネッサ・リー・チェスター、ラスティ・シュウィマー 、アーサー・マレット、ラヒ・アジジ、たちである。
母を亡くし、父・クルー大尉の深い愛情を受けて育った少女・セーラ。父の任地であるインドで暮らしていたが、父が戦地に赴くことになったことで、セーラはニューヨークの厳格な寄宿学校に入学することになる。天真爛漫で、はっきりものを言う性格のセーラは、校長をはじめ、クラスメートたちにセンセーションを引き起こす。やがて、クラスメートたちはセーラの魅力に惹かれていくことになる。が、父が戦死したという知らせが届くと、セーラは迫害されるようになる。が、苦境にめげないセーラは、これまで以上に誇り高く生きようとする。やがて、セーラは隣の家に住んでいるインド人の下男と知り合う。その家に住んでいた紳士は、セーラの父の親友であり、セーラを捜していたということだった。で、セーラは幸せを掴むことに...
ストーリーについてはお馴染みのものであるので、安心して見ることが出来る作品である。しかも本作は対象年齢を下げていることもあって、ラストのハッピーエンドが微笑ましく感じられる。また、セーラを演じるリーセル・マシューズも良い味を出している。名作の映画化作品は、色々と難しい所があるが、本作は変に肩を張ることなく、ストレートに作っている事もあって、親しみを持って接することが出来る。「分かっちゃいるけど...」という作品であるが、見ていてホッと出来る作品というのはいいものですね。(ドラマ「恋する日曜日」と同様に、見終わった後にちょっぴり幸せを感じることが出来る作品、というのは貴重です。)家族で楽しむのにぴったりの作品である。
↓原作小説はこちら
リトルプリンセス-小公女 新装版 (講談社青い鳥文庫 94-5)
- 作者: バーネット
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/10/30
- メディア: 新書
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