ケータイ刑事銭形舞6話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形舞[裏ネタ編]」の第6話「闇の暗殺者! ~皆殺しの砦殺人事件」の「裏ネタ編」の増補の2回目(通算では3回目)は、この物語の舞台となった「ファミリー・レストラン」について、「厨房」についてと、これを作ったということから「バリケード」について、そして舞ちゃんの身替わりで撃たれた「マネキン人形」について記して、この物語についてはここまでとします。
尚、「厨房」については「愛・5話[裏ネタ編]PART 1」で、「マネキン人形」については「愛・8話[裏ネタ編]PART 4」で記しているが、それぞれ、以前に記したものをベースに追記しています。
尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「ファミリー・レストラン」:「Family Restaurant」、日本語では略して「ファミレス」とも言う。家族連れで気軽に利用できるレストランで、外食産業の1つである。老若男女の幅広い層に対応するため、メニューが豊富で、価格もリーズナブルなものが多い。
日本では、チェーン店として展開されているものが多く、一律のサービスとほぼ一律の店内の内装で、均一化されたメニュー、同一価格ということで展開されているので、決まったものを何処でも食べられるという特徴がある。また、家族連れで来店できるように、駐車場も必ず備えている。
「厨房」:料理を行う場所のことを指して言う。古語では「厨(くりや)」と言い、(家庭の)台所、大所帯の食事を作る場所を指していた。また、台所を預かる人、料理人のことも指していた言葉である。現在ではこの中から「料理を作る場所」という意味だけになり、更に、家庭の台所のことは「台所」または「キッチン」と呼んで、「厨房」とは言わないようになっている。
一般に「厨房」と言うと、外食産業(レストラン、喫茶店、食堂、ファーストフード店など)や総菜、弁当などの食品製造業における調理施設のある場所(=調理場)、更に、直接的には外食産業ではないものの、工場、病院、ホテル、旅館などの調理施設のある場所のことを指して言う。
尚、英語では「厨房」も「台所」も「Kitchen」と言う。また「Kitchen」には食堂兼用の台所(日本語で言うと「ダイニング・キッチン」(これは和製英語であって、英語では「Eat-in Kitchen」若しくは単に「Kitchen」という。))も含めて言う場合もある。
「バリケード」:「Barricade」。「防柵」と呼ばれることもある。戦場に於いて、相手側の攻撃や侵入を防ぐ目的で作られる障害物のことであり、木材や土嚢などを利用した急造な柵のことである。戦争であれば土嚢などが使われるが、この物語のように、身近にある家具を使うというのも一般的である。(机、椅子、ロッカーなどの大型家具が使われることが多い。)これらをどのように使うかは、特に決まったルールはなく、相手の障害物となることと、自軍がその陰から応戦出来る程度に作られる。(短時間で築くことが第一であり、乾燥して固まるまでに時間がかかるコンクリートを使って固めたものはここには含まれない。→コンクリートで固めたものは「トーチカ」と呼ばれる。)
特に、市街戦となると、相手が先に進みにくくするように、様々なバリケードが作られる。この時使われるのは瓦礫を利用したものであり、その辺りにあるものであれば何でも利用される。正に急造したという言葉がピッタリとなる。
また、敵の戦車が進入するのを防ぐために、それほど長くない金属の棒(鉄道のレールの切れ端などが用いられることが多い。)を地面に突き刺しただけのバリケード(「戦車返し」と言う。)はその代表的なものである。それ以外のバリケードの例としては、鉄条網がある。
戦争以外では、1960年代から70年代の学生運動が盛んだった当時、安保闘争の際に、主要大学はバリケードを築いていて大学が封鎖状態になって、学生運動の拠点になっていたことがある。
「マネキン人形」:略して「マネキン」と言われることが多いが、衣装を着せて飾る陳列様の等身大の人形の正しい言い方である。(「マネキン」には、ファッション・モデル、衣服の販売に従事する人、という意味もある。特に「マヌカン」と呼ばれたら、マネキン人形ではなくて人間のことを指している。)日本語訳としては「人体模型」と言う言い方があるが、現在では「マネキン人形」」または「マネキン」と言うことの方が一般的である。英語では「Mannequin」と言うが、「Dummy」「Lay Figure」と言う言い方もある。
マネキン人形の歴史は古く、最古のものは古代エジプト王の墓に埋葬された木製人形とされている。(これを起源とすると3000年以上の歴史があることになる。)が、衣装を着せたものとして登場したのは14世紀のパリであって、宣伝用としてミニチュア版の衣装を着せたものとなる。(これは等身大ではない。)等身大のものが登場したのは15世紀で、この時は蝋人形が等身大のマネキン人形として使われた。が、広く使われるようになったのは、1925年のパリ万博からである。
日本では19世紀末に「生人形(いきにんぎょう)」と呼ばれる木くずで作られたものが最初とされている。1928年には和紙を糊で固めたファイバー製のマネキン人形が登場して普及することになった。第二次大戦中は原料が入手出来ないということで、石膏で作られたマネキン人形が登場した。(しかし、戦争が激しくなると、人間様の方が大事ということから、作られなくなる。)戦後になるとFRP製のマネキン人形が登場したが、これは量産しやすいこと、更に軽量で丈夫と言うことから世界的に広がり、現在のマネキン人形はほぼFRP製である。
近年では、洋服を保管する際に、普通のハンガーではなく、マネキンのような人形に掛けておくということも行われるようになっている。但し、この場合は「マネキン」とは呼ばずに「ボディハンガー」と呼ぶのが一般的である。(が、これも「マネキン人形」の仲間と言うことが出来る。)
マネキン人形が主人公となる作品としては、1987年のアメリカ映画「マネキン」、その続編である1991年の「マネキン2」があり、これはマネキン人形が人間の姿になって、恋をするというファンタジックな作品である。その後、「恋する日曜日・3rd.」の第3話「マネキンの恋」でも、同じアイデアが使われている。
また2000年からテレビ大阪で放送され、2002年からはテレビ東京系でも放送されることになった「オー!マイキー」(全104話)という1話が約3分の短編ドラマでは、登場するのは全てマネキン人形となっている。(マネキンを擬人化して描いているが、人間になって行動するという物語ではない。)
↓参考まで
バリケード市街戦批判・平和革命・選挙・妥協論 (1970年)
- 作者: 木本 幸造
- 出版社/メーカー: 木本幸造 大阪 清文堂出版
- 発売日: 1970
- メディア: -
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