ケータイ刑事銭形命11話(感想)+12話予告 [ケータイ刑事]
二段構成で記している「銭形命」の初版は、放送直後の感想です。今回の物語は「交響曲第28番多聞調 作品194≪ボム≫ ~世界ペア音楽祭爆弾予告事件」ということで製作発表の時に語られた、台詞が全て楽器の音による物語である。アイデアは面白いのだが、物語としての構成は、時間を持て余した所があって、最後の所は完全にオマケと言った感じがして、物語としたら今一つという印象が残った物語でした。(「海」のサイレントの方が良かったですね。)
OP主題歌では歌詞を廃しているが、こういうOPも悪くないですね。「海」のサイレントの時があるものの、こういうOPは「泪・1st./2nd.前半」、更には「舞」まで遡ることになるだけに、ちょっと新鮮に感じました。また、OPの所で「銭形命、17歳。…」という所、「鑑識メモ」、そして命ちゃんの着ボイスDLのお知らせの所も、今回の物語に準ずる形になっていたのは予想した通りでした。
また、「警視庁から入電中」という所も楽器の音によるものとなったため、今回の物語では「入電の声」としてマヤヤの名前がOPに無かったですね。(「舞」から「海」までは局アナだったので省略しても、現在はフリーアナウンサーだから、担当したからには出さないと行けませんし...)
それにしても、今回も柴田束志さんは物語本編には登場せずということで、本作での柴田束志は「鑑識メモ」があるのでレギュラーとはいうものの、「銭形愛」の時の柴田太郎さんのように「準レギュラー」に格下げされたと言った方が正しいようですね。
台詞を楽器の音でということだったが、字幕スーパーを付けたことで、一応内容は理解出来るものになっていたが、それが無かったら、半分以上は何を言っているのか理解出来なかったことは間違いない。サックスとバイオリンはそれなりに台詞としても分かる所があったが、スネアドラムは字幕が無かったら、何を言おうとしているのか、全く理解出来なかったですね。
で、横山ホットブラザーズの「お~ま~え~は~ア~ホ~か~」や『荒城の月』が思い出されるのだが、これも何を言っているのか、また『荒城の月』は歌詞が頭に入っているので、ノコギリを使っても何を言っているのかが理解出来るということを、今回の物語で改めて知らされることになりました。人間の記憶というのは、本当に凄いものですね~。→一応、命ちゃんのお馴染みの台詞や口上は頭に入っているので、脳内補完されることもあって、何を言っているのかは理解出来るが、そうでない所の台詞は、字幕が無かったら半分以上は理解出来なかったですからね。
物語の方は、「海」のサイレントの時と同様に爆弾事件ということ、しかも3本勝負という対決を取り入れていたが、少ない言葉でも内容が理解出来る題材が選ばれていました。まあ、これは当然でしょうけどね。もしも、こういう形で命ちゃんの推理を長々と語らせたら、何が言いたいのか分からなくなることは必至でしょうからね。
ところで、今回の3本勝負で、最初の2本は「バッハ」「ベートーベン」というように作曲家の名前を出していたのに、どうして3本目は「カルメン」として、作曲家であるビゼーの名前を出さなかったのでしょうか。→こういう所が中途半端な所として粗として感じることになっちゃいます。
まあ、善意に解釈すると、バッハとベートーベンはブラームスを加えて、「ドイツの三大B」(3人ともドイツの音楽家です。)知られているが、ビゼーも「B」であるものの、フランスの音楽家であることから、バッハ、ベートーベンとは違うということを強調するため、というところでしょうか...?
また、別の解釈としては、泪お姉ちゃま出演の「名曲探偵アマデウス」で、これまで(放送済のものは2009/9/12時点ではファイルNo.042であるが、今後の分かっている範囲であるファイルNo.045まで)で、バッハとベートーベンの曲は取り上げられているが、ビゼーの曲は取り上げられていないので、ビゼーについては勉強不足だから、というところでしょうか...???
尚、『カルメン』で思い出されるのは、映画「がんばれ!ベアーズ」や、かつて親子丼のCMで使われていたことから「親子丼」である。
爆弾解除の本物の鍵が頭上にあったというのは何となく感じたが、銅鑼を叩くことであれだけの振動が生じて落ちるものなんですかね?本家・三女でも同じようなトリックの物語(「舞・2話」)があったが、ちょっと強引でしたね。
今回の物語は、サックスを吹ける岡本あずさを起用したからの物語ということで、主役を活かすということ、更に表現方法ということでは面白いアイデアだったが、物語の方は今一つということで、「ケータイ刑事」が1クールで必ずやる企画の方も、今回は快心という所までは行かなかったのが残念でした。
次回の第12話は「サマーパーティは危険な香! ~赤坂BLITZ殺人事件」という物語で、公開収録されたものである。が、30分枠1回でということになると、どのようにまとめているかですね。(まあ、「泪・1st.9話」の時のように、上手くまとめていることでしょうが、おまけをどれだけ付けるかは注目されるところである。)→いずれ、DVDでは「感謝祭・完全版」という形で発売するでしょうから、そうなると、どうでも良くなってしまう物語になっちゃうことでしょうけど...
ところで、命ちゃんの「着ボイスDLのお知らせ」だが、今回のもの(台詞をサックスの音にしている。)は今回限りという貴重なものとなりました。最終回は恒例のご挨拶なので、この部分はあと1回のみということになります。
途中までは面白かったが、犯人逮捕の所から話が別の方に傾いたこともあって、終盤は「あっ、そう」というものになってしまい、落差の大きい物語となっただけに、今回はここまでにして、火曜日一番の方で更に良かったことやつまらなかったことについて、更に記すことにします。
↓「海」のサイレントはこれに収録されています。
↓こういうものを拾っておきます。
- アーティスト: スウィトナー(オトマール),ベートーヴェン,クノーテ(ディートリヒ),ベルリン・シュターツカペレ
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2005/06/29
- メディア: CD
- アーティスト: ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団,フィルハーモニア管弦楽団,セント・ルークス管弦楽団,フィラデルフィア管弦楽団,ロンドン交響楽団,ロストロポーヴィチ(ムスティスラフ),ギレリス(エミール),スーク(ヨゼフ)
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2007/06/20
- メディア: CD
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