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「LISBON STORY」 [映画(洋画)]

表題の作品は1995年のドイツとポルトガルの合作映画「リスボン物語」である。リスボン市が、モチーフの映画を製作して欲しいという依頼をヴィム・ヴェンダース監督に出し、それに応じて製作されたロード・ムービーである。'90'sのヴェンダース監督作品はムラが大きく、両作とそうでない作品の差が大きく、本作の評価も決して良いものとは言えないところがあるものの、製作依頼には十分に応えた仕上がりを見せている。日本では、ポルトガルのこととなるとその割りに情報が少ないということあるだけに、リスボンを中心としたポルトガルの風景を見ることが出来るというだけでも貴重な作品である。

作品データを記しておくと、時間は104分、監督と脚本はヴィム・ヴェンダース、撮影はリサ・リンズラー、音楽はマドレデウスとユルゲン・クニーパーの2人である。そして出演は、リュディガー・フォグラー、パトリック・ボーショー、テレーザ・サルゲイロ、ペドロ・アイレス・マジャルハス、ロドリゴ・レアオ、ホセ・ピショット、ガブリエル・ゴメス、フランシスコ・リベイロ、マノエル・デ・オリヴェイラ、たちである。

映画の録音技師・ヴィンターは、ポルトガルのリスボンにいる監督・モンローから助けを求める絵葉書を受け取った、で、ヴィンターは骨折している足を引きずってリスボンに向かった。で、絵はがきの住所を訪ねたが、そこにモンローはなく、旧式カメラで撮影したフィルムが残されていただけだった。で、モンローのフィルムを手掛かりにして、彼はモンローの行方を追うことにしたが...

ヴィンダース監督が得意とするロード・ムービーということもあって、上手くまとめられている。リスボンの風景もなかなか美しく、これも見所である。また、劇中に登場する映画監督と録音技師の台詞には、なかなか重みがあって、良いところを見せてくれている。

派手さはないものの、ロード・ムービーならではの面白さがある作品である。ということもあって、一度は見ておきたい所である。

 

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