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ケータイ刑事銭形泪33話(2nd.20話)[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]

今回からの「銭形泪[裏ネタ編]」は、通算で第33話となる2nd.20話の「赤坂の中心で、愛を叫ぶ! ~時効直前!赤坂超美人ホステス殺人事件」に突入です。(2nd.もようやく20の大台に到達しました。)初回となる今回はサブタイトルにある言葉から「赤坂」について、元ネタである「世界の中心で、愛をさけぶ」について、この物語はこれが間近ということで「時効」について記します。尚、「赤坂」については「・10話/12話[裏ネタ編]PART 3」で、「時効」については「・32話(3rd.6話)[裏ネタ編]」で記しているが、それらをベースに追記しました。

尚、約3年1ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

赤坂」:地名であるが、この名前を持つ所は各地にある。しかし現在ではこの名前の市町村は存在しない。強いて言うと、「坂」という漢字が異なっているものの、大阪府南河内郡千早赤阪村という村がある。(先日、隣接する河内長野市との合併が村議会で反対多数微否決されたため、大阪府で唯一の村である千早赤阪村は残ることになった。また、千早赤阪村は、赤阪村と千早村が1956年に合併したが、それ以前には「赤阪坂村」が残っていたことになる。)また。岡山県赤磐郡には「赤坂町」があったが、2005年3月に周辺の町(山陽町、赤坂町、熊山町、吉井町)が合併して赤磐市になったので、純粋な「赤坂」という市町村は消滅した。

一方、東京都港区赤坂のように、市町村名ではなく市町村の中の下の地名ということでは、青森県黒石市、秋田県横手市、栃木県佐野市、群馬県吾妻郡中之条町、千葉県成田市、長野県小諸市、岐阜県大垣市、福井県越前市、広島県福山市、福岡県北九州市小倉北区、福岡県飯塚市、佐賀県唐津市に存在している。

この物語に登場するのは東京都港区赤坂の「赤坂」であるが、港区赤坂の歴史は戦国時代にまで遡り、人継村が1567年に開拓された所から始まっている。江戸時代には武家屋敷が並ぶ市街地となって発展していく。1889年には、東京15区の一つである赤坂区となり、東京府赤坂区、東京市赤坂区という時代を経て、1947年に東京市の赤坂区、芝区、麻布区とが東京都港区となって現在に至っている。

港区赤坂にあるTBS(正式社名は「株式会社東京放送」である。)がこの地に局を構えたのは、テレビ放送開始の1955年であり、他の民放キー局は本社を移転しているものの、TBSだけは開局時から現在まで一貫して赤坂の地で放送をしている。(一応、本社ビルの建て替えなどは行われて、ごく近い範囲での移転はおるが、それでも港区赤坂から離れていない。)

「ケータイ刑事」の世界に於いては、やたらと殺人事件が発生する所でもあり、世界一の流域面積を有するびーえすあい川が流れている、深い山があったり、赤坂海岸があったり、ゴルゴダの森があったりというように、広大な場所でもある。そして、事件が色々と起こるBS-iというテレビ局もある。時空が歪んでいるとしか思えない場所であり、現実の「(東京都)港区赤坂」とケータイ刑事・ワールドの「港区赤坂」とは別世界という認識(パラレルワールドの別世界)という認識でいた方が宜しいかと思われる...

世界の中心で、愛をさけぶ」:片山恭一の小説であり、2004年になって、漫画家、映画化、TVドラマ化、舞台化された作品である。略称は「セカチュー」である。

最初の小説は2001年に刊行されたが、その時はいきなりのヒットにはならず、徐々に広がっていき、映画化が決まった2003年秋には大ベストセラーとなる。2004年には、漫画家、映画化、TVドラマ化ということで、更に売り上げを伸ばした。

今回の物語の本放送は2004/8/15であり、映画が公開されて大ヒットとなっている最中である。(この映画は2004年の最大のヒット作品になった。)また、TVドラマの方も放送中という時期でもあり、「セカチュー」のブームの最盛期であった。(それに便乗したということにもなるが、タイミングがズバリであった。→こういうものは、時期が大事ですからね。)

映画版の方のデータを記しておくと、2004年の東宝作品で、時間は138分、原作は片山恭一、監督は行定勲、脚本は坂元裕二、伊藤ちひろ、行定勲の3人、撮影は篠田昇、美術は山口修、音楽はめいなCo.、主題歌は平井堅の『瞳をとじて』である。出演は、大沢たかお、柴咲コウ、長澤まさみ、森山未來、山崎努、宮藤官九郎、津田寛治、高橋一生、菅野莉央、杉本哲太、古畑勝隆、内野謙太、宮崎将、田中美里、たちである。

TVドラマの方は、2004/7/2から9/10までの全11話であって、その翌週には、その後の物語を描いたオリジナル特別版が放送されている。放送したのはTBS系である。演出は堤幸彦、石井康晴、平川雄一朗が務めていて、脚本は森下佳子、主題歌は柴咲コウの『かたちあるもの』。出演は、山田孝之、綾瀬はるか、緒形直人、桜井幸子、松下由樹、田中幸太朗、柄本佑、本仮屋ユイカ、夏帆、高橋克実、大島さと子、手塚理美、三浦友和、仲代達矢、たちである。(「銭形零」の前の夏帆ポンの貴重な出演作でもある。)

尚、映画とTVドラマは、いずれもが原作小説を元にしているものの、原作に忠実と言う訳ではなく、部分的には改編されていたり、オリジナルという部分もある。

舞台作品の方は、2005年の8月から9月にかけて行われていて、全国7箇所で上演されている。原作は(当然であるが)片山恭一、脚本は蓬莱竜太、演出は西川信廣であり、出演は田中幸太朗、佐藤めぐみ、とよた真帆、升毅、上條恒彦、たちである。

それ以外では、2005年に韓国でも映画化されていて、「僕の、世界の中心は、君だ。」というタイトルとなって、日本では2006年になってから劇場公開されている。この作品は、舞台を韓国に置き換えていて、日本版映画のリメイクという形が取られているものの、比較的原作小説に近い内容となっている。この作品のデータを記しておくと、時間は97分、監督はチョン・ユンス、脚本はファン・ソング、撮影はパク・ヒジュ、音楽はイ・ドンジュンである。そして出演は、チャ・テヒョン、ソン・ヘギョ、イ・スンジェ、キム・ヘスク、ハン・ミョング、パク・ヒョジュン、キム・ヨンジュン、ソン・チャンウィ、キム・シニョン、たちである。

時効」:法律用語であり、事件発生から一定の時間が経過したことを要因として、効力や拘束力が失われることを言う。難しく記すと、以上のようになるが、簡単に言うと、ある一定の時間が経過すると、刑事事件の場合は罪に問えなくなること、民事事件であれば主張するよりどころとなる権利が消滅することである。つまり、前者であれば、これが成立後に該当事件の犯人として自首しても、逮捕されることはなく、その罪には問われなくなる。また、後者だと権利を主張できなくなったり、拾得物だと所有権を失うことになる。

「時効」という制度が存在するのは、事件が発生してから時間が経過すると、目撃者などの証言も時間と共に記憶が薄らいでいき、立証するための証拠が一段と得られなくなり、立件しても有罪とすることがより困難となっていくが、ある一定時間の経過という線引きをすることで、立証困難な事件に幕を引くことにするということでもある。これは、日々新たに発生する事件の捜査を行う人手も確保することもあって、合理的な考え方として定着している。

また、民事では権利の消失ということになるが、これは権利があるのに一定期間(以上)にわたってその権利を維持しようとしたり、行使しようとしなかったのならば、その権利は行使されていないかったのだから保護する必要は無い、という考えでもある。

しかし、刑事事件の被害者(遺族)感情は時間が経過しても無くなるものではない。また、民事では、権利消失は財産権の一部を奪うことになるので、時効制度は違憲だ、という主張もあって、時効が成立するまでの期間延長や時効制度の廃止を望む声があるのも事実である。

そういう背景から、2004年に法改正が行われ、2005/1/1以降は、時効が成立するまでの期間が延長された。(それ以前では、殺人罪の場合は15年であったが、25年になった。)しかし、改正後の延長された時効までの期間は、2005/1/1行こうに発生した事件に対してであり、2004/12/31までに発生した事件については、改正前の期間が適用される。→TVや映画の刑事ドラマに於いて、「殺人罪の時効が15年」として出てくるのは、基本的に2004年以前のドラマ、または物語の時代設定が2004年以前のものである。→こういう所をチェックすることで、その作品が適当に作られたものか、しっかりと考えられた作品なのか、ということも分かります。

「時効」が成立するまでの期間に関しては、刑事訴訟法や民事訴訟法で規定されている。2005/1/1以降の時効成立までの「時効」が成立するまでの「一定時間」は、改正された刑事訴訟法や民事訴訟法で規定されている。刑事訴訟法を例にすると、「死刑に当たる罪については25年」、「無期の懲役または禁固に当たる罪については15年」、などのように定められている。罪状ではなく、その罪の刑罰に応じて定められているのが特徴である。また、民法の規定では、債権は10年、それ以外の財産権は20年というのが基本となっているが、これよりも短く、6ヶ月、1年、2年、3年、5年で時効となる「短期消滅時効」というものもある。

落とし物も、一定期間が経過して持主が現れない場合は、拾った人の所有物になるが、これも「時効」が関係している。これらは遺失物法で定められている。現在の遺失物法では、基本的に3ヶ月、埋蔵物の場合は6ヶ月という期間が過ぎて所有者が判明しなかった場合、その物は拾った人の所有となる。→以前は半年という期間であったが、2006年に法改正が行われて、遺失物の公告から3ヶ月(埋蔵物は6ヶ月)という期間に短縮された。よって、以前のように「半年」というつもりでいたら、既に三ヶ月が過ぎていた、ということもあり得るので、「遺失物となっているかも?」という場合は直ぐに警察に相談しましょう!

ところで、日本では「時効」が定められているが、国によっては「時効」が存在しない国や、殺人罪についてのみ時効が存在しない(他の刑事罰に対しては時効がある)国もある。近年ではDNA鑑定技術の向上によって、当時の物証から犯人特定が可能な技術に達している。そのため、30年以上前の迷宮入りしていた事件が解明されて犯人検挙となった事件がいくつかある。このことから、時効に対しての考え方も変わってきている。しかし、その一方で、DNA鑑定技術の向上から、犯人として逮捕されていた人物の犯行ではない、ということが証明されて、それは冤罪だったということが分かった事件もある。

 

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