野球狂の詩#11 [アニメ]
水原勇気編の最終回。ドリームボールの存在が明らかになり、武藤が広島に復帰する。そして超満員の広島球場での広島-メッツ戦。先発は岩田鉄五郎。3-2でメッツリードの最終回。二死でランナーが一人でている場面で、バッター・ギャレット。カウント2-3から勇気がリリーフに登場し、バッターは武藤が代打で登場する。鉄五郎からのサインはカーブだったが、勇気は首を振り、マウンドに集まるメッツナイン。勇気はどうしてもドリームボールを投げるという。そして、ドリームボールを打たれたらプロとしてやっていけないと言い、夢藤が引退するか自分が引退するか、と言ってドリームボールを投げることを主張する。その心意気に打たれて鉄五郎も了解する。で、勇気はドリームボールを投げる。武藤は球筋を研究し尽くして、力一杯のスイングでバットに捕らえた。打球はスタンドに届き、広島が逆転サヨナラ勝ち、マウンド嬢で崩れ落ちた勇気だった。試合終了後、武藤は正式に引退を発表。ドリームボールの打ち方は「プロならば自分で考えろ」と言いのこした。本拠地・国分寺球場に戻ったメッツ・ナイン。いつものように練習をしていたが勇気の姿がなかった。鉄五郎はルーキー鉄五郎として頑張るということで張り切っていた。そんな所に勇気が現れた。対談した奴はグランドに入るな、と言う鉄五郎に、勇気は、渾身の一球を投げるときは、誰でも引退を賭けて投げるだろう、と言った。武藤との対戦で、野球の素晴らしさを知った勇気。鉄五郎は本物の野球狂と認めた。
水原勇気が登場するのはここまでであり、その後の活躍については、映像化作品では描かれていない。(原作漫画も同様。)しかし、のちに「野球狂の詩・平成編」や「新・野球狂の詩」などでは描かれている。ある程度の活躍はしたようで、引退するも、40歳になった勇気は投手コーチ兼任で現役に復帰している。また、監督代行としても務めている。これらの物語もいずれは映像化して貰いたいと思うが、こちらの漫画も登場して10年前後の歳月が流れているだけに、今更なんでしょうね...
物語の中のエラーも、やはりいつものようにありました。新幹線が単線で、あるトンネルに入るところでは架線もないというのは、過去の映像の流用であるが、やっぱりという所である。そして、試合の方(今回は1試合だけしか描かれていない。)でもしっかりとありました。プレイボールとなった1回表裏のメッツ、広島のそれぞれの攻撃で、既にスコアボードの得点が7回ぐらいまで入っているというもので、これもいつもの通りでした。
全25話の内、半分弱の11話をもって「水原勇気編」は完結となり、残り14話はメッツ・ナインの個人的なエピソードとなるオムニバス構成となる。(火浦編のみ前後編となる。)次はやっぱりこの人ということで、岩田鉄五郎の物語である。それにしても、この時点での鉄五郎は53歳の現役投手である。(「野球狂の詩・平成編」では70歳を過ぎて現役復帰するのだから、まだまだ若いと言うことになってしまいますが...)横浜の工藤投手が現役最年長の46歳であるが、鉄五郎からすると、まだまだひよっこということになっちゃいます。「野球狂の詩」を見ると、工藤投手には50歳までは現役でいてもらいたいと思うのだが、来年、拾ってくれるチームがあるのか?という感じであるだけに...
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野球狂の詩 水原勇気編 2 新装版 (講談社漫画文庫 み 1-48)
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野球狂の詩 水原勇気編 3 新装版 (講談社漫画文庫 み 1-49)
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