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ケータイ刑事銭形舞11話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形舞[裏ネタ編]」の第11話「コンビ解消の危機! ~小学生検事誘拐事件」の「裏ネタ編」の増補の2回目(通算では3回目)となる今回は、多摩川ドイルが口にした言葉から「非合理的」について、「致命的」について、「半永久的」についてと、誘拐犯からこういわれた「声変わり」について、そしてこれになったということから「人質」について記します。

また、この物語について過去に記した記事(改訂版の方です)は「ここをクリック」してご覧下さい。

非合理的」:「合理的」の反対の意味であり、知性では捕らえられないこと、論理の法則に当てはまらないもの、情緒的なもの、超理性的なものなどのことである。

尚、「不合理」という言葉があるが、これは道理に合わないこと、矛盾していることを指す言葉である。「非合理」は知識以前の事柄を指しているが「不合理」は論理がおかしいことを指していて、微妙にニュアンスが違っている。

多摩川ドイルはお姉ちゃまに対しては「合理的」という言葉を口にしていたが、妹・ちゃんの時にはその反対の「非合理」を口に出しているが、こういう所も面白いところですね。

致命的」:生物の命に関わるような重大な失敗や、命取り、滅亡の原因となるような取り返しのつかないほどの重大な要素となること、失敗の原因となるさまを言う。また、自然災害によって起こった被害でも将来的な発展の妨げになるような取り返しの付かないような損害の場合でも使用される言葉である。

英語では、物事については「Fatal」、病気などで命に関わる場合は「Mortal」と言い、命に関する場合は特に「Deadly」や「Vital」という言葉が使用される。

この物語で多摩川ドイルが口にしたのは、五代さんに対して刑事としての欠陥を指摘しているので「Fatal」ということになる。

半永久的」:殆ど永久に近いこと、殆ど永久に不変と言って良いことを指している言葉である。英語では「semipermanent」と言う。

尚、「いつまでも変わらずに続くこと」という意味の言葉としては「永久」と「永遠」があるが、この両者は同じ意味ではではない。「永久」はある特定の条件が続く限りはいつまでも変わらずに続く、という意味であって、その条件が破綻すると続かなくなる、というものを指し、「永遠」は何も条件が無くてもいつまでも続くことを指している。(哲学的な意味も持っている。)よって、「永久機関」という言葉があるが、これはあくまでも「永久機関」であって「永遠機関」ではない。→第一種永久機関は「永遠機関」のような意味合いとなるが、そういうものは存在しないため、、あり得ない。第二種永久機関は熱源から熱の供給を受けているということで、「エネルギー供給があって」という条件の下に成り立つものであり、言葉としては正しいものである。(しかし、第二種永久機関も現実的にはあり得ないと分かっていますが...)

声変わり」:「変声」とも言う。思春期に現れる現象の一つであって生理現象の1つでもある。(声変わりが完了すると、肉体的には大人になったということである。)発する声が小児型から成人型に変わる変化のことである。男女ともに起こることであるが、男子ではこれが顕著に現れ、女子では現れても声の変わる大きさは少ないのが一般的である。(男子は1オクターブほど声の高さが低くなるが、女子は2~3音程度である。)

これは性ホルモンの影響による二次性徴の一種であって、声帯の長さが伸びることによって起こるものである。おおむね、11~14歳頃に現れる。また、これが現れると、一時的に声が枯れたり、しゃがれ声になることがあるが、数ヶ月程度で落ち着く。(現れる時期や落ち着くまでの期間には個人差があるのは言うまでもない。)

声変わりの時期には無理な発声を避けるようにした方が良く、この時期に無理な声を出し続けていると「声変わり障害」となる場合があります。

世の中には少年少女だけで構成される合唱団があるが、その中でも有名なウィーン少年合唱団は、変声期前の少年のみで構成されていて、声変わりをすると対談する、というのは有名な話である。

尚、英語では「The Change of (One's) Voice」と言う。

人質」:交渉を有利に進めるために、身柄を不法に拘束された人のことである。交渉の際、その人の命を担保にして話が進められていくことになる。英語では「Hostage」と言う。

歴史的にも古くからあり、古代王国では国の安全のために相手国に王族の子弟たちがこれになっていた。但し、将来的には王位を継ぐ者であったり、将来の重臣たちの候補であり、将来のための勉学というような意味もあり、現代で言う所の「人質」とは趣が少し異なっている。日本でも戦国時代には大名家の間では当たり前のように行われていたことである。

世界的には近世になってから、日本では江戸時代になってからは、国同士の争いが落ち着いたこともあって、様子が変わってくる。借金の際の担保として人身を質入れすることが行われるようになり、その際に相手の元に行くことになる人のことを「人質」と呼ぶようになる。古代王国での「人質」は将来のことを考えて大事にされていたが、この「人質」は物扱いのようになり、待遇は劣悪なものとなる。そして、借金が返せなかったり、簡単に売り飛ばされるという人身売買の道具となる。

その後、人権が尊重されるようになり人身売買が禁止されると、それを逆手にとって、命を担保として要求を突きつけて相手に呑ませようとする際に利用される「人質」が出てくることになる。特に、身代金目的の誘拐事件や、政治犯の釈放を要求する人質事件やハイジャックなどが起きている。(要求が通らなければ人質を殺す、と突きつける。)

これに対しては、人質の人命を第一に考えて、相手の要求を丸呑みにするか、人質に多少の犠牲が出ても相手を取り押さえるかということで、日本では前者の解決方法が採られたものがいくつかある。(「超法規的措置」と言う。)が、これを繰り返していると、味を占めて更に第二、第三の人質を使った更なる要求を突きつけてくるということになり、近年では後者の対処法を取る場合が多くなっている。(欧米では、以前から後者の姿勢である。)

 

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