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名曲探偵アマデウス#46 ショパン「練習曲集 作品10」 [ドラマ]

今回取り上げられた曲はショパンの「練習曲集 作品10」でした。曲を解明していくというのはいつものとおりであったが、物語の方が少し違った形で、カノンさんにプロポーズをしたパン職人がいて、そのテストということ課題曲が与えられ、それをイメージしたパンを焼いてくるという形となり、曲の解説が行われるというものでした。つまり、依頼人が曲を持ってきたのではなく、所長が課題曲を与え、その曲について解説するというものでした。→いつもと物語の毛色が違うが、色んな形があってよろしいかと...

劇中でいくつかのパンが登場したが、美味しそうにパンを食べるカノンさんというところは、やっぱり大食いのちゃんを意識しているように感じられるところでした。ラストのカメラ目線もまた然りでしたし...

冒頭、カノンさんが所長にコーヒーを入れて持っていく。(特売の安いインスタントコーヒーでは無かったですね。少しは事務所の金回りが良くなったのかしら?)で「どんなサンドが好きですか?」とカノンさんが質問する。これに「ジョルジュ・サンド」と答える所長。当然、カノンさんは「?」で、ショパンの恋人と説明する所長。で「アシスタント失格!」と突きつける。で、カノンさんは「近所に美味しいパン屋さんが出来たので、所長のためにサンドイッチを手作りしようと思っただけなのに...」と言うといじけてしまう。(「所長のためだけに」と言ったら泪ちゃんの台詞と完全に被るのですけど...)そんな所に来客があるが、カノンさんは所長に押しつける。やってきたのは若い男で、手に赤い薔薇の花束を持っている。それを見たカノンさんは笑顔になって「あ~あ、パン屋さ~ん」と駆け寄る。で、自己紹介をすると「お嬢さん、僕と結婚して下さい」と言ってカノンさんに花束を捧げてプロポーズをした。

所長はカノンさんの「親代わりのようなもの」と言うが「父親ではない」と、一応は分かっている。で「お好きなように」と言うが、カノンさんは「私がお嫁に行っちゃっても良いんですか」「私のこと分かってんの?」と戸惑いの表情を見せる。で、「名曲でテストして下さい」と口にした。これに「パン屋だからショパンにしよう」と結構ベタな所長。こうして「練習曲集」を課題曲として、これをイメージしたパンを作れ、と出題した。

簡単に曲の概要の説明があり、第12番「革命」と第3番「別れの曲」の簡単な説明があってから本題へ。

まずは「第1番」。これに対しては食パンを作ってきた。カノンさんが食べて「美味し~い」と言う所は、本当に美味しそうです。いつもは曲に対して豊かな表情を見せるカノンさんだが、食べ物を口にしてもやはり表情は豊かです。また、曲の説明があったが、仲道郁代さんの話がまたまた面白い言い方をしていて、楽しませてくれました。(所長の判定は「クリア」でした。)

続いては「第5番」。これに対してはメロンパン。が、この辺りから所長が厳しくなっていく。曲の説明では、やはり仲道さんの語りが面白かったですね。依頼人は未熟と行って諦めようとするが、所長が「次のパンも食べたいな」と言ってクリアした。

3曲目は「第12番」。これまでは初級編で、ここからが本題とする所長。曲を聴いたカノンさんは「ホットドッグ!」と言うが、理解されなかった。依頼人の作ってきたパンは米粉で作ったパンだった。その説明を聞いた所長は依頼人のことを認める発言をして「とんでもない才能の持主だ」と言った時点でここもクリア。曲の説明の方はたっぷりとありました。

が、ここで所長がカノンさんの事をボロクソに言って「何で響くんのような女性を選ぶんだ?」と問う。これにカノンさんは「ツヤツヤしたナイスボディー、しっとりした乙女心、堪え忍ぶ芯の強さ」と自ら口にするが、依頼人は「次の課題お願いします」とそっぽを向けられてしまった。

4曲目は「第9番」、パンはパン・ド・カンパーニュ。これを口にしたカノンさんは「食べたことある」と言い、「鳥須のパン・ド・カンパーニュにそっくり」と指摘した。(鳥須というパン職人のパン屋さんで好評のパンということです。)→カノンさんの舌は違いが分かるということで、なかなか肥えていますね。で「その味盗んだんじゃ...?」と疑う。これに、鳥須とは同じ頃に上京して一緒に修行した仲と言うが、カノンさんは「鳥須さんの味を盗んだの?そんな人と結婚できない」と、早く結論出したがる。が、所長は「もしかして、君の方がレシピをプレゼントしたのでは?」と見抜いていた。で、この曲がショパンとリスト(次のファイルNo.047がリストの曲というのも意図していることでしょうね。)との友情関係の説明となる。(リストの「超絶技巧練習曲集 第10番」の説明もありました。)

この時、所長は「パン・ド・カンパーニュ」が言えず「パン・ド・なんたら」と言っていたのが印象的出した。で、カノンさんは「この曲も合格ですか?」と尋ねるが、所長は「ノン」だった。その理由は「このパン、私の口に合わん」という余りにもワガママな理由でした。

で、この時にカノンさんに惚れた理由を語る依頼人。パンを買うとその場で待ちきれないようにかぶりつく、その豪快な食べっぷりに惚れた、ということだったが、カノンさんは「微妙に嬉しくないかも...」

最後の課題は「第3番」。これに「別れの曲」と言うカノンさん。依頼人は曲名まで知らず、戸惑いの表情を見せた。で、所長から急かされてパンを出すと、それはクロワッサンだった。この曲についてもたっぷりと説明があり、ここでも仲道さんの語りが面白かったです。

で、所長の判定は「君の勝ちだ」そして「響くん、荷物をまとめなさい」と言って、カノンさんの結婚を認めるという結論を出した。が、依頼人が「ちょっと待って下さい」と言って自ら身を引いた。→「まだ未熟」と言うのはともかく、「響さんの中に別の男性がしっかりと存在していることを知りました」というのはやっぱりという所でした。そして「遠くから見ていた響さんと、今日一緒にいた響さんとはちょっと違うかなぁ...」が、カノンさんに頼ろうとしていた自分に気づき、もう一度初心に返ってパン作りに取り組みたいと口にした。で、カノンさんはふてくされるが、所長は「美味しいパンが焼けたら持ってきてね」と言って、意気投合していた。

今回のドラマ部分は36分弱、曲の演奏は7分強、ラストのオチが1分弱という構成でした。曲の所では「第12番」の『革命』と「第3番」の『別れの歌』でした。

ラストのオチの部分は、所長がパンを買って戻って来た。店は凄い混雑で、女性客に溢れていてテレビの取材も来ていたと言う。カノンさんは「ええ、そうなんですか」と全く興味のない反応をする。で、この前の勝負で作ったパンを「エチュード」と名付けて売り出したら大評判になったと所長が言う。が「興味ないですから、私」とカノンさん。が(カメラ目線で)「逃した獲物は案外大きかった?」と漏らしていた。横出は所長がメロンパンを美味しそうに食べていて、それを見たカノンさんは笑顔で「まあいいか」と言うと、パンに手を伸ばして「いただきま~す」とメロンパンを食べていた。で「美味しいね」と言う所長に同意していたカノンさんでした。

カノンさん、おそらく今回の依頼人の米谷の店には二度と行かないことでしょうが、所長が足を運ぶことになるのかも知れませんね。それしても、米谷はカノンさんが所長に気があることをちゃんと見抜いていたが、所長はそんなカノンさんの気持ちを全く理解していないというのも相変わらずで、面白いところでもありました。尚、今回はパンを美味しそうに食べるカノンさんの表情がたくさんあって、本当に美味しそうに食べる表情がたっぷりあって、パンを食べたくなりました。(特にラストのオチの所で口にしていたメロンパンが食べたい...明日のお昼はメロンパンにしましょうかね...また、再放送を見る時(特に24日(土)のBS-hiのお昼の再放送に合わせて、土曜のお昼はパンに仕様と思います。))

今回取り上げられた「練習曲集 作品10」はピアノの初心者が練習する「バイエル」とはレベルが違い、作品としても完成度の高いものであるが、色々と奥深いものですね。今回は改めてクラシックの奥深さを知る所になりました。

次回は来週25日で、ファイルNo.047・リストの「「巡礼の年・第3年」から『エステ荘の噴水』」です。その次の11/1はお休み(または再放送)、11/8はファイルNo.048・ショスタコーヴィチ「交響曲第5番」、11/15はファイルNo.049・プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」と続きます。また、今週の火曜朝と土曜昼のBS-hiの再放送と、金曜朝のBS-2は今回のファイルNo.046・ショパン「練習曲集 作品10」で、金曜午後の地上波はファイルNo.045・ヴィヴァルディ「四季・秋冬編」です。

 

ショパン 12の練習曲集 作品10・作品25

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
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  • メディア: CD

ショパン:練習曲集

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ショパン:練習曲集(全27曲)

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ショパン:ピアノ名曲集~別れの曲

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  • メディア: CD

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