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野球狂の詩#14「北の狼・南の虎(後編)」 [アニメ]

前回の続きで、メッツのエース・火浦と、タイガースのスラッガー・王島の物語である。前編では2人の関係に深いものがあるとは分からない(強いて言うと、同じ学年で甲子園を湧かす活躍が期待される選手という所だけです。)が、後編はその2人の関係が明らかになっていくという展開である。

前編から2年が流れ、火浦は上京した。(北海道を出るのに青函連絡船を使っているのが時代を感じるところです。)一方、王島は阿蘇高校の中心バッターとして活躍し、甲子園で優勝した。そしてドラフトでは、阪神に1位指名され入団、火浦は東京メッツのテストを受けて合格して入団した。

2人がルーキーとして迎えたシーズンで、開幕戦のメッツ-阪神戦で火浦と王島の初対決があり、火浦は勝ち投手となるも、王島にだけは打たれていた。そんなシーズンで2人は大活躍していた。そしてメッツと阪神が優勝を賭けた最終戦となる。火浦は19勝、王島は24本のホームランを打っていて、新人王争いもしていたが、2人の対戦は王島が一方的に打っていた。

そんな中、火浦が通っている中華料理店で、奇跡的なことが起こり、火浦は幼いときに自分を捨てた母と再会、しかも王島が双子の弟だと分かった。これで王島にだけは滅多打ちにされていた原因が分かる。
試合の方は2-1でメッツリードの最終回、2死満塁でバッター王島。この試合では全く打てなくなった王島との対決は、ことごとく王島の読みを外して火浦の勝ち。そして20勝と共に、メッツは優勝した。

試合終了後、火浦は母をスタンドで待たせていたが、母はいなかった。後を追いかけ、一緒に住むことにした。一方、王島は育ての両親と一緒にいて、秘密は語らないことにした。

浪花節の世界を絡めた物語であるが、時代は'70年代であって、現在から比べると隔世の感じがするのは仕方のない所である。が、こういう物語には弱いのですよね...

ただ、色々と細かい所ではおかしいところがある。前編で火浦の父が殺され、服役することになったのは春の選抜大会の出場が決まる直前のことであるため、時期としたら高校1年の冬である。それから2年服役して夏を迎えて上京となると、高校3年の冬が過ぎた後の夏ということになるので、王島が夏の甲子園に出場するというのはおかしいことである。(理屈の上では高校4年生と言うことになってしまう。)つまり、火浦の服役は2年ではなくて1年でないと辻褄が合わないということである。→「野球狂の詩」では、それぞれのエピソードの間に矛盾点が多々あるものの、独立した物語ということでお茶を濁すとしても、1つの物語の中での矛盾点は何とかしないといけませんね...

また、阪神との優勝を賭けた最終戦だが、王島のポジションはライトである。が、その試合では阪神の桑野もライトを守っていることになっている。つまり、この試合では阪神の選手は2人がライトを守っていることになる...

物語の中の(アニメとしての)作画上のエラーもしっかりありました。王島が活躍した甲子園大会の決勝戦でのスコアボードで、スコアボードに「第一試合」「第二試合」「第三試合」の結果が表示されていたのだが、決勝戦なので第一試合などは存在しないのですけどね...

次回は、メッツの主砲・国立玉一郎の物語で、「スラッガー藤娘」です。国立と言うと、後の「野球狂の詩・平成編」では娘の珠美と水原勇気とが絡むエピソードもあるだけに、続きも製作して欲しいと思うところです。(「スラッガー藤娘」では、そんな先のことまでは描かれていない。)

 

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