SSブログ

ケータイ刑事銭形泪35話(2nd.22話)[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

5回目となる「銭形泪・2nd.22話(通算では35話)」の「相棒を射殺せよ! ~催眠術殺人事件」の「裏ネタ編」ですが、今回は高村さんが転勤するということから、「栄転」について、行き先である「シベリア」について、冒頭で練習していた「ロシア語」について、ちゃんがおねだりしていた「ピロシキ」について記します。尚、「シベリア」については「・13話[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースに加筆しました。

尚、約3年1ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)の前半(=Aパート)は「ここをクリック」、後半(=Bパートと鑑識メモ)は「ここをクリック」してご覧下さい。

栄転」:職務や職場が従来よりも上の地位に移る人事異動のことである。(逆に、地位がしたになる人事異動は「左遷」という。→中国の故事に由来していて、中国では「右」と「左」では「右」を尊び「左」を卑しんでおり、「遷」には「罰として低い官に移す」という意味もあるため、降格となる場合を「左遷」と言った。尚、「右遷」という言葉は存在しない。これは、「遷」には罰する、降格するという意味があるので、「右」はより高い地位になるが、罰して高い地位になるということはあり得ないためである。)

英語では「Change for the Better」と言うが、転任すると言う意味の「Transfer」を用いて、より高い地位を示す言葉と併用して表す場合もある。(逆に、降格された地位を表す言葉と併用すると「左遷」という意味にもなってしまいます。)

高村さんの警視庁での階級は巡査であるため、普通に考えたら、海外に出向するとなると、「左遷」となることは考えにくいでしょうから、ここは「栄転」ということでよろしいかと...(「・1st.1話」では、日本に戻ってきて交番勤務の巡査になっていたが、この場合は完全に「左遷」と言うことが出来ますけど...)

シベリア」:英語では「Siberia」、ロシア語では「Сибирь」と表記する。(発音は「シビーリ」)また、漢字表記する際は「西比利亜」と記される。(カタカナ表記の場合、「シベリヤ」という表記もある。)

ユーラシア大陸の北西部のウラル山脈から東のベーリング海にまでわたる広大な地域のことを言う。(一応、ヨーロッパではなくてアジアに入る地域である。)世界最大の国土を持つロシア連邦に属する地域である。狭義のシベリアは、ロシア連邦を構成する7つの管区の中のシベリア連邦管区だけを指し、広義のシベリアはウラル連邦管区、シベリア連邦管区、極東連邦管区の3つを指して言う。(一般的には、広義のシベリアから、極東分水嶺よりも東の極東地域を除いた地域(=極東連邦管区の中でサハ共和国だけがシベリアに含まれる。この地域は「極東地方」とされている。)を「シベリア」と呼ぶ。)

広義のシベリアは、それだけで世界一広い面積を有していて、約1380万平方キロもある。(面積が世界第2位のカナダの国土全体よりも広く、その約1.4倍になる。また、この面積は、広大な国土のロシアの約80%にも及んでいる。)日本の国土の約36倍の面積を有し、人口は約4000万人である。(日本の約1/3である。)東西で約7000km、南北で約3500kmにも及んでいるが、大部分はタイガと呼ばれる亜寒帯の森林地帯である。

歴史は古く、旧石器時代から人類が住んでいた土地である。(とはいっても、人間が住んでいるのは広大なシベリアでも、現在でも人口の多い南部辺りが中心ですけど...)青銅器時代には牧畜や農耕が行われるようになり、後の時代に名を残す民族の祖先となった。特に、1556年に西シベリアのイルティシ川の中流域に成立したシビル・ハーン国の名前が「シベリア」の語源になっていて、有名である。(シビル・ハーン国は1598年に滅亡している。その後、ロシア人が東に侵攻していって、シベリア全土を植民地とした。)

「シベリア」と言うと、タイガと呼ばれる針葉樹を中心とした広大な森林地帯や、ツンドラと呼ばれる永久凍土層の土地というイメージがあるが、それは緯度の高い北部地域のことであり、中央シベリアや西シベリアの発展した地域は、普通の地域である。ただ、大陸性気候のため、冬は寒くて夏は暑いというのが特徴であり、特に「冬の極寒」というイメージが先行している。(1月と7月の平均気温の差は最も差がある所では70゜C近くにまで達する。(冬の平均気温は零下40゜Cよりも下がる所もあり、夏は30゜Cに近い所まで上昇する。))

数多くの先住民族が住んでいて、ロシア共和国の中に自治共和国を形成している民族もある。

シベリアの中心都市は地理的には南部にあるノヴォシビルスクであり、人口は140万人程度(ロシアでは第3の都市である。日本の都市では福岡市と同じぐらいの人口規模である。但し、面積は福岡市の1.5倍ほどになる。)ノヴォシビルスク州の州都でもあり、中央アジアの中心都市である。尚、ハバロフスクやウラジオストクは、広義ではシベリアの都市と言うことになるが、一般的には極東の都市として扱われ、シベリアの都市とは見なさない。(この2つの年は人口は共に60万人弱である。)

鉱物資源が豊富な所であって、石炭、石油、天然ガスなどのエネルギー資源や、各種鉄鉱石や各種非鉄金属なども豊かであり、場所は限られるがダイヤモンドの産出する地域もある。特に西シベリアのクズネツク炭田を中心とした鉱工業は代表的な産業となっている。(その中心となるのはノヴォクズネツクである。(1961年まで「クズネツク」という名前であり、この時の都市名が炭田の名前となっている。)

また、東シベリアの方では近年、開発が盛んに行われている。イルクーツクやチタでは化学工業、機械工業が盛んになっている。

とは言っても、経済規模は大きくなく、気候的にも厳しい冬があるため、広大な土地全体の開発までは行われていない。先住民族も、他の所であれば独立運動を繰り広げていているが、シベリアの先住民族はそこまでの経済力が無く、ロシア共和国内の自治共和国となっていて、独立運動は皆無に等しい。(黒海やカスピ海周辺では、独立運動が盛んですが...)

ところで、「シベリア」と言うと余りにも広すぎるが、高村さんはそのシベリアの何処に行ったのでしょうかね?(普通に考えると、ノヴォシビルスクであろうが、他の都市かもしれない。ただ、少なくとも北の方ではなく、地理的には中央アジアの何処かということでしょうね...)

ロシア語」:インド・ヨーロッパ語族のスラヴ語派東スラヴ語群に属する言語であり、ロシア連邦の公用語となっている言語である。(ベラルーシ、カザフスタン、キルギスでも公用語となっている。)また、国連の公用語の1つでもある。英語では「Russian」と言うが、ロシア人も「Russian」と言う。

スラヴ民族が使用していた言語であり、スラヴ民族大移動によって大ロシア語、小ロシア語、白ロシア語に別れたがモスクワを中心とする大ロシア語が現代ロシア語の標準語となっている。

母語話者数は約2億6000万人とされていて、話者数ではアラビア語とほぼ同じで、5番目(または6番目)に多い言語である。また、使用される文字はアルファベットではなくてキリル文字であり、33の文字がある。

ただ、使用されているのは旧ソビエト連邦だった所である。(一部の国では、独立と共に民族言語を公用語にした所もある。)一応、ロシア人のコミュニティのある周辺国では、部分的には使用されているが、中国語、ヒンディー語、ベンガル語、日本語などと同様に、話者数は多いが、使用されている国の数は少ない。

日本では、一部の学校で教育されているものの、第二外国語としては殆ど採用されていないのが現状である。(日本で第二外国語というと、フランス語、ドイツ語、中国語と言ったところである。)

この物語の劇中で出てきた言葉である「ありがとう」の意味の「スパスィーバ」は「Спасибо」という単語である。

ロシア語から日本語になった言葉としていくつか記しておくと、「アジト」「イクラ」「インテリ(インテリゲンチャ)」「ウォッカ」「セイウチ」「タイガ」「ツンドラ」「トーチカ」「トロイカ」「ノルマ」「ピロシキ」等がある。(「イクラ」は「・2nd.13話」でポイントとなっていましたね。)

ピロシキ」:ロシア語では「пирожки」、英語では「Pirozhki」。ロシア料理の一つで、肉などを詰めたパン料理である。(惣菜パンと言ったらいいでしょう。)また、見方によっては「ロシア式肉まんじゅう」ということも出来る。(肉まんのロシア版と言ったら宜しいかと...但し、肉まんは蒸したものであるが、ピロシキは焼いたもの、または油で揚げたものである。)

小麦粉を練り、イースト発酵させた生地に、挽肉と刻んだタマネギなどの各種具材を混ぜたものを中に入れて紡錘型や半月型にして、それをオーブンで焼くか、油で揚げたものである。(日本では油で揚げたものという認識があるが、これは「モスクワの味」というキャッチコピーでお馴染みのパルナス製菓(主に関西で営業していた。)のピロシキが有名なためでもある。尚、そのパルナス製菓は2000年に事業を停止して、2002年には会社も清算したため、現在は存在していない。)

ロシアでは、おやつという位置づけであり、間食として食べられるのが一般的である。また、伝統的な家庭料理でもあって、使用される具材の方は多種多様である。(アメリカで言うと、パイ、日本で言うと味噌汁が伝統的な家庭料理であって、味を受け継いでいるといわれるが、それのロシア版といったものになる。)また、古くから街中でも販売されている食べ物でもある。日本で言うと揚げたてのコロッケといったように、街中で手軽に手に入る食べ物でもある。

尚、日本のピロシキは、パルナスの影響もあってか、油で揚げたものが主流となっているが、使用している具材は日本独自のものもあり、ロシアのピロシキからはアレンジされているものも少なくない。また、カレーパンを油で揚げているが、これはピロシキがヒントになって作られたものとされている。

ロシア以外でも、ロシア人のコミュニティのある所では一般的な食べ物となっているが、具材はその土地に応じたものが取り入れられているなど、ロシアのものから変形されているものが多い。また、ロシア以外のピロシキは、傾向としては揚げたものの方が多いようである。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

A32 地球の歩き方 シベリア&シベリア鉄道とサハリン 2009~2010

A32 地球の歩き方 シベリア&シベリア鉄道とサハリン 2009~2010

  • 作者: 地球の歩き方編集室
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2008/11/29
  • メディア: 単行本
シベリア鉄道―洋の東西を結んだ一世紀 (ユーラシア・ブックレット)

シベリア鉄道―洋の東西を結んだ一世紀 (ユーラシア・ブックレット)

  • 作者: 藤原 浩
  • 出版社/メーカー: 東洋書店
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 単行本
シベリア強制抑留の実態―日ソ両国資料からの検証

シベリア強制抑留の実態―日ソ両国資料からの検証

  • 作者: 阿部 軍治
  • 出版社/メーカー: 彩流社
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 単行本
シベリア大自然 知られざる山河とタイガの植林

シベリア大自然 知られざる山河とタイガの植林

  • 作者: むさしの・多摩・ハバロフスク協会編
  • 出版社/メーカー: 東京新聞出版局
  • 発売日: 2007/09/28
  • メディア: 単行本
シベリア鉄道 [DVD]

シベリア鉄道 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 竹緒
  • メディア: DVD
シベリア超特急 コンプリート DVD-BOX

シベリア超特急 コンプリート DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD
今すぐ話せるロシア語 入門編 (Oral Communication Training Series)

今すぐ話せるロシア語 入門編 (Oral Communication Training Series)

  • 作者: 阿部 昇吉
  • 出版社/メーカー: ナガセ
  • 発売日: 2001/03
  • メディア: 単行本
現代ロシア語文法

現代ロシア語文法

  • 作者: 城田 俊
  • 出版社/メーカー: 東洋書店
  • 発売日: 1993/04
  • メディア: 単行本
今すぐ話せるロシア語単語集 (東進ブックス)

今すぐ話せるロシア語単語集 (東進ブックス)

  • 作者: 阿部 昇吉
  • 出版社/メーカー: ナガセ
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 単行本
しっかり学ぶロシア語―文法と練習問題 (CD book―Basic language learning series)

しっかり学ぶロシア語―文法と練習問題 (CD book―Basic language learning series)

  • 作者: 前木 祥子
  • 出版社/メーカー: ベレ出版
  • 発売日: 2004/11
  • メディア: 単行本

ピロシキとチョコレート―新宿中村屋・菓子職人物語

  • 作者: 関口 保
  • 出版社/メーカー: 鱒書房
  • 発売日: 1994/12
  • メディア: -

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。